日本SF大会 HAMACON 2の「押井守、『立喰師列伝』を語る!!」について簡単に。
ゲストは押井守氏の他、司会の大森望氏、 山田正紀氏、冲方丁氏。3方は全員『立喰師列伝』に出演している。現在の状況は撮影は終了し、素材のブルーバックを抜いている状態で、3ヶ月ほどのポストプロダクションに入るとのこと。当初の予定では、今年の東京国際ファンタスティック映画祭での公開を目指すという話だったが、来年春となった模様。ちなみに予算は『イノセンス』の1/20。
空襲で丸焼けになった工場痕や防空壕が街に残り、戦後の臭いが漂っていた時代、人々が道ばたで飯を食っていた時代から、そういった人々が消えてファーストフードとコンビニがある時代となっていった。そんな時代に対し、ガード下の世界から立ち喰い師が現われ、テロリストとして復讐を行なう。食べるということを通じて、戦後の日本の変節の歴史に制裁を加える……というものらしい。「皆さんも何気なく立ち食いそば屋やコンビニに行っているかもしれませんが、そこには戦後を生きてきた日本人の様々な思いがたぎっている。戦後を生きた日本人の怨念がたぎっている。僕らはそれで湯がいたそばを食っているんだ、そういうものが一瞬だけでも蘇るような映画にしたい」とのこと。とにかく、今では誰も語らなくなった“戦後”という時代を語る、押井守が語る戦後論の映画になるようだ。
映画には、小説版でモデルとなった人々やこの日のゲストの方々の他、大川俊道氏や神山健治氏も出演する。何でも鈴木敏夫氏はオールヌードになったり死体のメイクまでしたとか。
このSF大会の記事は8月10日発売の月刊アニメージュと月刊ニュータイプに掲載される予定。また9月10日発売の月刊アニメージュには、会場で上映された『立喰師列伝』プロモーション映像(2日で仕上げたという川井憲次のオリジナル曲付き)が付録のDVDに収録……というのが、会場に来ていたアニメージュ編集長の大野氏がその場で決定した(氏も『立喰師列伝』に出演)。だが実際には収録されなかった。
ダイエットパンダ
立喰師の映画がその後どうなっているか気になっていたので、情報助かります。もう一度「立喰師列伝」を読んで復習していかないと、内容を理解できない映画かも・・・(^ ^)