『天使のたまご』に実写のカットを追加して再構成した『In The Aftermath: Angels Never Sleep』という映画があるそうです。
ULTIMO SPALPEEN: 「天使のたまご」(押井守監督)に、実写シーンを追加撮影して制作された「In The Aftermath: Angels Never Sleep」
ULTIMO SPALPEENの管理人であるしくへっど氏にご質問を頂いて私も存在を初めて知り(いや、そういえばどっかでちらっと触れられているのを見たことがある気もする……)、「たまたま私が知らなかっただけかもしれないが、恐らく日本で『In The Aftermath』について知っている人はほとんどいないのでは」と回答させていただきました。そしてこの『In The Aftermath』について書くことをお勧めしたところ、読み応えのある文章を書いていただけましたので、ぜひ皆さんもご覧ください。
思い出したー! 『押井守論 MEMENTO MORI』にて、ブライアン・ルー氏が『In The Aftermath』に触れていました。その文章を引用いたします。
アメリカのアニメ・ファンは、この作品(天使のたまご)のリリースを長いあいだ熱望してきた。だが、一時アメリカの会社が権利を所有していたにもかかわらず、現在のところアメリカで商業的にリリースされる予定はない。ただ、この作品の一部は、カール・コルパート監督の映画『In The Aftermath』(一九八七)で見ることができる。コルパートのこの作品は、新撮の実写シークエンスと『天使のたまご』のアニメーションをミックスし、最終戦争後の荒廃した世界を舞台にした新しいストーリーを作り上げたものだ。しかし、アニメーション場面を見るだけでも価値はあるものの、コルパートの作品は粗雑で陳腐な駄作といってよく、オリジナルの『天使のたまご』とは比べものにならない。
多分日本で『In The Aftermath』について触れているのはこれだけかと思います。ブライアン・ルー氏は、英語での初の押井守解説書『Stray Dog of Anime: The Films of Mamoru Oshii』を出されている方です。
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