以前予告したとおり『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Blu-ray Disc BOX 02』の、BD Live機能を一足先に体験させてもらったので紹介する（といっても何だかんだで取材から記事掲載まで時間が開き、既に今日からBD Liveサービスが始まっているが……）。

まず先に、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Blu-ray Disc BOX』のBD Liveコンテンツについておさらいする。これは『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Blu-ray Disc BOX 01』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Blu-ray Disc BOX 02』『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Blu-ray Disc BOX 01』のそれぞれ3枚目のディスクを、BD Live機能をもっているBDプレイヤー（PS3など）に挿入して「登録」しておいた状態で『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Blu-ray Disc BOX 02』ディスク最終巻をプレイヤーに挿入すると、「攻殻S.A.C. BD BOX 全巻購入特典」である、第25話、第26話のオーディオコメンタリー（出演 神山健治監督、田中敦子（草薙素子役）、大塚明夫（バトー役））をダウンロードし、再生することができるというものである（要ネット接続環境）。

取材時の環境だが、プレイヤーにはPlayStation3を使用。製品版が使用するBD Liveサーバにはまだデータがアップされていなかったので、テストサーバに接続した状態で体験させてもらった。実際のBD操作中の画面はスクリーンショットを撮れないという技術的な制約のため、以下に掲載した写真は、後からバンダイビジュアルより提供してもらった画像だが、基本的に実画面と全く同じものである。

BD Live特典をダウンロードしてみる

まず『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Blu-ray Disc BOX 02』の3枚目のBDをプレイヤーに挿入し、リモコンの「POP UP/MENU」のボタンを押す。ポップアップメニューが出たら、メニューの中から「TOP MENU」を選択してトップメニューを呼び出す（リモコンの「TOP MENU」のボタンを押しても反応しない。リモコンの「TOP MENU」ボタンで呼び出せるようにすると表示が遅くなるため、このような仕様にしたとのこと）。

トップメニュー画面。左下のメニュー文字の「RETURN」の下に、何も出ていないことに注目。

この画面で、リモコンの黄色ボタンを押す（黄色ボタンはBD規格の標準仕様としてリモコンにかならずある。PC用BDプレイヤーソフトを使用していて操作メニューに黄色ボタンが表に出ていない場合も、拡張メニューなどから黄色ボタンを呼び出せるはず）。

黄色ボタンを出した時の画面で、他の『攻殻』BDをプレイヤーに登録していないと『未登録』と表示される。この画面の場合は『2nd GIG Blu-ray Disc BOX 01』を登録していないということなので、『2nd GIG Blu-ray Disc BOX 01』の3枚目のBDを挿入し、トップ画面から黄色ボタンを押して"登録"しないとならない。

3つのBOXが登録済みの状態の画面。「接続」を選択してリモコンの「ENTER」を押す。

それまでに一度も『2nd GIG Blu-ray Disc BOX 02』で「接続」を実行したことがない場合、この画面でネットに接続し、BD Liveプログラムのダウンロードが行われる。

（製品版環境ではアメリカにある）サーバよりダウンロードされて実行された、BD Liveのコンテンツ画面（この時点ではまだコメンタリー本体はダウンロードされていない）。オーディオコメンタリーは25話と26話で分かれているので、どちらかを選んで「DOWNLOAD」を選択。

確認画面が出た後に「YES」を押すと、ダウンロードが始まる。緑色のバーはダウンロードの進行状況を示すプログレスバー。ダウンロード中もリモコン操作は可能で、この間にもう一方のコンテンツのダウンロード予約を行うことも可能。ただし「本編を再生しながらダウンロードする」というようなことはできないので、ダウンロードが完了するまではこの画面で待っていないとならない。だがオーディオコメンタリーの容量は1話あたり50MB程度だから、ブロードバンドであればそれほど時間はかからない。

25話のオーディオコメンタリーのダウンロードが終わった状態。この画面から「PLAY」を押して、オーディオコメンタリーを再生することもできる。もちろん続けて26話のコメンタリーをダウンロードすることもできる。

25話と26話、両方のオーディオコメンタリーをダウンロードした状態のメインメニュー。「BD LIVE SPECIAL CONTENTS」という選択項目が新たに増えていて、いちいち黄色ボタンを押して「接続」しなくても、メインメニューから直接オーディオコメンタリーを再生できるようになっている。以後はプレイヤーの電源を入れ直しても、ディスクを挿入してメインメニューを表示すれば、あたかもディスクにパッチが当てられたかのように、常に「BD LIVE SPECIAL CONTENTS」が表示され、すぐにオーディオコメンタリーを再生できる。

もちろんオーディオコメンタリーは、ラジオのように音声だけが聞こえるわけではなく、ちゃんと（BDに収録されている）映像と同期して再生される。

PS3の画面を直接デジカメに撮ってみた。PS3の場合「ビデオ」「BDデータ管理」から、HDDにダウンロードしたデータの確認や削除ができる。下写真の「GHOST IN THE SHELL S.A.C. 2nd GIG BD 06」がダウンロードしたオーディオコメンタリーのデータ。2話分のコメンタリー+BD Liveコンテンツ画面で、ファイルサイズが105MBあるのがわかる。その上下のアイコンは、他の巻のBD-BOXをプレイヤーに「登録」したデータファイル。「GHOST IN THE SHELL S.A.C. 2nd GIG BD 06」さえ残しておけば、その他のファイルは削除しても、トップメニューからのオーディオコメンタリーの再生には問題ないとのこと。

以下『攻殻S.A.C. BD-BOX』のBD Liveコンテンツを体験してきた（仕様その他編）に続く。