押井守『グラディエーターII』を語る

リドリー・スコットによる映画『グラディエーターII』の宣伝企画として、押井守監督が同作について語っています。同映画は11月15日より公開中。

鑑賞直後に直撃インタビュー! 押井守監督が観た『グラディエーターⅡ英雄を呼ぶ声』<前編>

── ということは今回、スコットは達成感を得たということですね?

押井 そうだと思うよ。それに、製作費がかなりあったんじゃない? 前作でできなかったことを今回やっている。デジタルに頼るだけじゃなく、いくつかセットをちゃんと作って、しかもエキストラもたくさん使っている。ローマの市街地を映し出し、そこに暮らす市民の生活臭のようなものが描かれている。物乞いがたくさんいるのも、ローマが汚くて臭い街だというのも意識的に取り入れている。ちゃんと世界が膨らんでいる。お金をかける甲斐のある監督がサーなんです(笑)。

── “世界”を創るというのは、スコットの大きなこだわりですからね。

押井 そうです。私がリドリー・スコットを“サー”と呼んで崇めているのは、実際に“サー”の称号をいただいているからじゃない。“世界観”とは何かを『ブレードランナー』で教えてくれたからです。

それが何かといえば、“ビジョン”。哲学であり思想。その監督が何を考え、世界をどう見ているのか? 監督のありようが映画を創造しているんです。

ネタバレありのインタビュー後編は映画公開後に公開とのことですが、18日現在でまだ公開されていません(本当はそれを待ってからブログで紹介しようと思っていたのですが)。

せっかくですのでこの情報も載せておきましょう。

Production I.G&沖浦啓之監督が贈る究極のハイクオリティアニメーション『人狼 JIN-ROH』東京・Morc阿佐ヶ谷にて11月22日(金)より1週間限定上映決定!!

東京・阿佐ヶ谷にあるMorc阿佐ヶ谷にて、11月22日(金)より11月28日(木)までの1週間限定で『人狼 JIN-ROH』上映されるとのことです。原作・脚本押井守、監督 沖浦啓之。今更このサイトで、このアニメについて語るのも野暮だし語り始めると止まらなくなってしまうので辞めておきますが、とにかくセル画アニメ時代の最後を飾る「狂気のようなハイレベル作画アニメ」です。

原作にあたる『犬狼伝説』は現在分冊で電子書籍版が出ております。将来的には合本版も出る予定とのことですがいつになるかは不明。

そのケルベロス・サーガ(何度も書くけどこれって恥ずかしい見出しだと思う)の原点である実写映画『紅い眼鏡』は4Kリストア作業が完了、現在その他の作業が行われておりクラウドファンディング参加者へのBD/UHD BD発送は2025年1月を予定しております。

正直「これも大したニュースではない」と思っていたのですが、最近全然このサイトを更新していない、半ば自分でも存在を忘れていたことに気がついたので取り上げます。

復刊ドットコム主催の、『機動警察パトレイバー the Movie』『機動警察パトレイバー2 the Movie』(サウンドリニューアル版)上映会が12月7日に開催されるという話。復刊ドットコムの登録者が応募可能、抽選で50人を招待だそうです。

『機動警察パトレイバー 劇場版』『機動警察パトレイバー2 the Movie』上映会開催!

押井守氏と、ゲーム『Wizardry(ウィザードリィ)』の原作者であるロバート・ウッドヘッド氏の対談が掲載されました。

2024年8月20日に田中敦子氏が死去したことを受け、田中氏が草薙素子を演じた最初の作品である『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』4Kリマスター版が渋谷ホワイトシネクイントにて9月6日より1週間限定されるとのこと。ただ“当館での上映は、2Kでの上映となります。上映素材は、4Kにコンバートされたものです。 ”らしい。チケットは1500円均一、各種割引など使用不可。

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初回放送が8月23日となっているNHKの番組『世界サブカルチャー史 欲望の系図』シーズン4「アニメーション編」第1回に押井守氏が出演するそうです。シーズン4は全3回で、第1回予告に押井氏の姿が見えます。

世界サブカルチャー史 欲望の系譜 - NHK

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』『イノセンス』で“少佐”草薙素子を演じ、その他多数のアニメ、ゲーム、洋画・海外ドラマ吹き替えなどで活躍された声優である田中敦子氏が2024年8月20日に死去されたとのことです。

各地の映画祭やら何やらでちょこちょこと上映が繰り返されてはいた『機動警察パトレイバー the Movie』ですが、1週間限定で日本全国にてリバイバル上映されることが発表されました。

今回もWWFさんの同人誌に寄稿させていただきました。コミックマーケット104 2024年8月12日(2日目)“ウ”19b、新刊のタイトルは「押井学会Vol.21 『ビューティフル・ドリーマー』40周年記念特集『うる星やつら』その栄光と没落」らしいです。

私は『ビューティフル・ドリーマー』の話と、『うる星やつら』新旧TVシリーズの比較みたいなことを書いてますが、原稿書き上げてから本のタイトルを知ったため、栄光と没落について書いた気は全くなかったりします。

あと前々回の『ぼっち・ざ・ろっく!』原稿は文字数が膨れあがり、前回の『機動警察パトレイバー2』原稿はさらに文字数が膨れあがりましたが、今回は1万文字強程度ととてもコンパクトです(正直『パト2』原稿は最近のウクライナ情勢などにあわせて修正したい)。

ほぼ間違いなく私は会場にいないですが、よろしくお願いします。

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『犬狼伝説』の電子書籍版が出る(ただし発売日不明)とお伝えしましたが、7月19日(明日!)より発売開始されることになりました。ただしこれは「分冊版」、つまり各話バラバラでまとまっていない状態としてまず発売され、その後に“完全版”としてまとめたものが発売されるということです。9月27日までACT8-2が枚数発売予定で、“完全版”の発売日はまたもや不明。

現在進行形で連載している漫画というわけでもないのに謎な売り方です。分冊版を買っていったらかなりの割高になる計算なのですが、それでもこちらの方が売り上げが上がる(結局完全版を待てずに買う人間がいる)という判断でしょうか?

以前、搭乗・操縦できるパトレイバー“イングラム”をベンチャー企業が開発だそうですがという話を載せましたが、その続きが出てきました。