今度こそ『メカフィリア』発売?

何度も何度も発売が伸びまくっている、押井守・映像機械論[Mecha-Philia]。この本は、以前モデルグラフィックス誌に連載された、押井作品に登場するメカ(レイバーとかプロテクトギアとか)について、押井守氏自身が蘊蓄をたれるというものだが、これが今度こそ発売になりそうだ。

現在発売中の『月刊モデルグラフィックス』9月号に情報が載ったということで、発売日は8月下旬。AB版の144ページ、オールカラーということである(連載時はモノクロだったのに何故オールカラー?)。

本書は押井守監督が'98年から本誌で連載した、メカデザインと演出論『迷走ガジェットFILE』に加筆したものである。連載時に再三にわたって引き合いに出され、攻撃の的になってきたのが出渕裕氏だが、ふたりの思惑以上に周囲の業界関係者が気をもんでいたのが対照的なできごとだった。しかし、連載を終えた(悪口を書ききった)押井監督はなにか腑に落ちたらしく、「やってよかったですね。ブッちゃんに対する愛があることが自分でもわかったし(笑)」と晴ればれとした表情。というわけで、アニメのメカデザイン史的にも歴史的な葛藤の記録がつまった本書は、ディープなファンならずとも必読といえるだろう。

ということ。表紙写真も掲載されているそうなので、今度こそ発売確定……か?(情報提供 追崎氏)