何度か掲示板でも書かれたが、こちらでも書いておこう。映画『アイ,ロボット』について。
アシモフの「ロボット3原則」を採り入れたSF映画『アイ,ロボット』 HotWired Japan
取り敢えず公式サイトの予告編を見て貰えば早いが、この「ロボットの中にはゴーストが……」という言葉。この“ゴースト”を「魂」「意識」などといった意味で使ったのは士郎正宗氏が始めてである。少なくともその点に於いては確実に『攻殻』の影響を受けているようだ。
ただ映画の内容は、純粋にアイザック・アシモフのロボット三原則を扱ったもののようだ。予告編では単純化されていたが、
- ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
- ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。但し、与えられた命令が、第1項に反する場合は、この限りではない。
- ロボットは、前掲第1項及び第2項に反する恐れのない限り、自己を守らなければならない。
それでこの点は『イノセンス』でも使われている。
「ガイノイドたちは自ら故障することによって、人間を攻撃する許可を作り出す……ただし、その論理的帰結として倫理コード第3項からも解放される」
「ロボットの反乱」なんてのはターミネーターやらマトリックスやら、今まで腐るほど取り上げられてきた素材であるが、はたして。
mozart
I, Robot(邦題「われはロボット」)は「ロボットの反乱」というより,彼らの論理的には正常に動いているのだけれど,人間にはロボットが反乱しているように見えてしまう状況が起きて,人間があとからその謎を解いていくといったちょっとミステリーっぽい話でした.