というわけで10月10日、パシフィコ横浜で開催されていた国際航空宇宙展に知人と共に行ってきた。
要するに、航空宇宙産業の見本市である。軍需産業方面も多かった。5日間の開催のうち前半3日はビジネスデーで商談専門。9日と10日は一般開放が行なわれた。また会場の外ではヘリコプターのデモフライトもあり、私は見ていないが初日にはブルーインパルスの飛行もあった。
再使用ロケット実験機RVT。再使用可能なロケット開発を目指して作られた実験機。現在のところ、燃料補給で50回以上の飛行が可能。だが現在はロケット燃焼時間20秒で50m以下の上昇しかできない。軌道にペイロード(衛星など)を打ち上げて戻ってくるような、理想的な再使用ロケットを作るには、大量の燃料を必要とする。そして大量の燃料を積むと、その分機体重量が増えるということで、雪だるま式に必要な推力・燃料は増えていく。これが現在のロケットの問題点であり、根本的なこの問題をどうするかということが重要だろう。従って現在はあくまで技術的な実験とデータの蓄積の域を出ていない。
次世代型無人宇宙実験システム(USERS)リカバリービークル。大気圏突入後、海から回収したものの実機。表面には大気圏突入に伴う焼けが見られる。どうでもいいがヴェーダー卿のヘルメットに見えた。
アメリカ陸海空軍の統合戦闘機(Joint Strike Fighter)F-35の模型とその計器、そしてシミュレーター。計器は基本的に液晶になってタッチパネル方式。操縦者は画面を直接指で触れることによって装備の選択や、画面表示の変更などが行なえる。シミュレーターは生憎一般参加者には使わせてくれなかった。
AH-64ロングボウアパッチの模型と、ヘルファイア空対地ミサイルの模型。
新潟に入港したイージス艦“レイク・エリー”とミサイルの模型。
日本初のジェットエンジン“ネ 20”。同盟国のドイツから受け取った、世界初のジェット戦闘機メッサーシュミットMe262シュヴァルベの設計図を元に、日本の技術者が開発したもの。だが日本ではこのエンジンは戦闘機ではなく、ジェット特攻機“橘花”への搭載を前提として作られた。橘花は試作一号機が1度の飛行に成功、その後離陸事故を起こしてその直後に終戦。現在はスミソニアン博物館の倉庫に保管されているそうだ。
シャトルで物資が運べず、酸素発生装置が故障し、アメリカが手を引こうとしていて風前の灯火と化している国際宇宙ステーション(ISS)の模型。
ISSの生物実験用モジュール。黒いところは手袋になっていて、そこに手を突っ込んで中のものをいじくる。『スナッチャー』のオープニングを思い出した。
H-IIAロケットの第一段エンジン、LE-7A。
「値段が高いだけで拡張性がない」として製造中止が決まっている三菱F-2A支援戦闘機模型。
日本海軍連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃などを指揮した山本
見た瞬間に「ゴリアテ!?」(第二次大戦中に使用された、ドイツの有線誘導式無人車両。爆薬を搭載しており、目標に接近させて自爆させる)と思った、小型偵察用ロボット“MATILDA”。
ボーイング社のブースの模型。F-15EストライクイーグルとかCH-47チヌークとかF/A-18ホーネットとか。
つい先日ニュースになった、北海道宇宙科学技術創成センターの1機210万のロケット。
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