ユリイカ 第37号に押井守インタビュー

ユリイカ 第37号の特集が“人形愛 あるいはI,DOLL”となっていて、「景色としての日本・人形・アニメ」というタイトルで押井守氏がインタビューに答えている(10P)。『イノセンス』のこととか愛知万博のこととか人形のこととか書いてあるほか、『立喰師列伝』についても触れられている。

(『立喰師列伝』について)実際の人間の写真撮って、そのお尻に割り箸突っ込んで、紙人形にするわけだけど(笑)、知り合いを総動員しているのも(中略)自分の知っている人間じゃないと割り箸を突っ込んで振り回しても面白くないんです。(中略)昔、ある短編映画(『KILLERS .50 Woman』)で鈴木敏夫の頭をぶっ飛ばしたときにそれを実感した。すごい爽快感があったから(笑)。
(中略)山田正紀さん(編者中:小説版『イノセンス』著者)も出てくれることになったんだけど、「お尻に割り箸突っ込むんですけど」と言ったら、「いいですよ。なんでもやりますから」だって(笑)。いい人だよね。でも、宮さん(編者中:宮崎駿のこと)にはそれは絶対通用しない。宮さんの頭をぶっ飛ばしたら、たぶん当社比で鈴木敏夫の五倍は爽快感があるはずなんだけど、許すはずがない(笑)。

押井守の次回作『立喰師列伝』は、小説版のモデルがそのまま登場することになっているが、知らない人間が見ても楽しめるようにお願いします。