『立喰師列伝』に関するWebの記事2つ。
ZAKZAK 押井守監督のセンスを喰らう…“怪”作コメディー 反体制を描いた「現代史」
「戦後の歴史は、経済システムが汚いものや雑多なものを排斥していく歴史だったんだ。町がきれいに整備されるにつれて、街角からは立ち食いが消えていった。だからこそ大事だと思った。描こうと思ったのは『現代史』だ」と製作の動機を語る。
立ち食いや食い逃げという「反体制」を描くことで現代をあぶり出そうというのが狙い。
立ち食いの他にもう一つ、町から消えたものがある、と監督は意外なものを持ち出した。
「立ち小便だ。昔はそこらじゅうでションベンできたんだよ。狭い路地はションベン踏まないで歩くのたいへんなくらいだったろ? 今は、せいぜい山手線でゲロ吐くくらいが関の山だけどさ。経済システムが駆逐したんだよ」だから、「立ち食いや立ち小便は、システムを混乱させることなんだ。すなわち体制に対するテロなんだ」
eiga.com [ニュース&噂] 押井守が真面目に作ったバカ映画?「立喰師列伝」
撮影の現場は楽しく「文化祭のようなノリ」だったという本作は、「誰も不幸になってない珍しい映画」と監督は言う。「あとはお客さんが入ってくれば、プロデューサーもハッピーになる。見たお客さんがハッピーになるかどうかは責任もてないけど(笑)。でも、基本的にはバカ映画だから。僕は大バカ映画って言われて全然構わないし、企画当初もそれを目指したからね。大真面目に大バカ映画を目指すって。真面目なふりしてるから笑えるんだ」
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