押井守版 『攻殻機動隊』リニューアルして劇場公開(更新)

タイトルは『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 2.0』。ハリウッドで行われる実写映画化企画とは別物で、7月12日より劇場公開される。

リニューアル版では押井守の監修の元、全カットが「最新のディジタル技術」によって新たに制作されたとのこと。川井憲次による音楽もリミックスされ、『アヴァロン』『イノセンス』『スカイ・クロラ』で音響制作を担当した、スカイウォーカー・サウンドで編集が行われて6.1ch音声になる。またこのリニューアル版では、人形使いの声に榊原良子が起用された(以前は、女性型義体に男性の声というインパクトを求めて家弓家正が起用されていた)。
押井氏が、新映像の作成にどこまで口を出していたのかは不明だが、『アヴァロン』などで使われた色合いの影響が感じられる。

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そういえば、7月にバンダイビジュアルより発売される、単品版Blu-ray Discのラインナップに『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』が入っていないと思ったらこういうことだったのか。

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後からの情報を見ると、「カットを新しく作り直した」というより、「既存のカットをデジタル補正した」というほうが適切のようである(中には丸ごと作り直したカットもあるかもしれないが)。あと、どこで配っているのかわからないが(上映予定劇場?)チラシが出回っていて、そのイメージによると、都市などの背景が『イノセンス』のイメージに合わせて変更されているところもある模様。

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こちらのサイトに比較写真が大きなサイズで掲載されており、わかりやすい。素子がダイブするシーンは、素子を含めてフルCGで全て描き直された模様。一方荒巻達の会議のシーンは、既存の人物画を生かしつつ、『イノセンス』のイメージに合うようにCGカットが新しく作り直され、画面全体の色調も変えられている。

「スカイ・クロラ」公開記念VERSION2.0始動!『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』 - 押井守監督最新作 映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」公式サイト
こちらで動画が公開されている。