押井守監督の最新作、大学生も「面白かった」横国大で初上映:芸能:スポーツ報知
「攻殻機動隊」「イノセンス」などのアニメーション作品で知られる押井守監督(56)が31日、横浜国立大学で行われた最新作「スカイ・クロラ」(8月2日公開)の特別試写会でトークショーに出席した。
「世界のオシイ」4年ぶりの新作は、監督の「まずは若い人に見てもらいたかった」という意思で、わずか300人の大学生に向けて世界初披露された。世界的大作の初上映としては極めて異例の試み。押井監督は、上映終了後すぐに「面白かった人、手を上げてみて」と呼びかけ、ほぼ全員が挙手したのを見渡すと柔和な笑顔を浮かべた。
永遠に青春期の姿のまま生き続ける男女が戦闘機での戦いを通して生きることの意味を探していく同作。過去の作品群の中でも、とりわけ「若者」に焦点を当てた作品だけに、押井監督は「人生はつらくて当たり前。でも、たまにはいいこともあるし、悪いもんじゃないってことを作品を通して伝えたかった」と学生たちに語り掛けた。
宮崎駿監督らと並走して、日本のアニメーション草創期から夢を追いかけてきた立場から「君たちも今、理想と現実のギャップに苦しんでいるはず。社会に出れば痛い目に遭うだろう。だからこそ健闘を祈りたい」とリアルなエールを送るなど、予定時間を大幅に超えて熱弁を振るっていた。
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