押井守の携帯電話論

「電話が嫌いだから、ケータイは持たない」――押井監督が語るケータイ論とは - ITmedia +D モバイル

NEC主催の動画コンテストの表彰式で。

押井監督は「何より電話が嫌い。さすがに家には普通の電話があるけど、年中留守電になっていて、鳴ってもまず出ない。電話に出るのもかけるのも苦手」とコメントした。

 「人に会って話すのが仕事ですから、それに一生懸命。だから、仕事が終わったら、誰とも会いたくないし、誰とも話したくない。携帯電話を持たないという"強引な方法"で何とか、自分の時間を作っている感じ。でも、周りの人間は相当迷惑してると思う(笑)。そうでもしないと、永遠に自分の時間を作れない」(押井監督)

 ケータイがインターネットにつながり、手軽に情報の検索や入手ができるなったが、押井監督はそれこそが不満の1つと語る。「作り手と受け手の距離がどんどん縮まっている。情報もすぐに探し出せる、音楽も映像も一発でダウンロードできる。でも情報には、形や種類だけでなく、クオリティという情報もある。僕が電話嫌いな理由は、電話は声しか"伝わらない"から。相手の気持を察せなくて、必要なことを伝えられないことが多い。今のクオリティではそれが不満。さまざまな情報を簡単に探せても、情報そのものが劣化している」(押井監督)

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