押井守が『鉄人28号』の舞台劇を演出、2009年1月より公開されることになったという。(情報提供 中沢UG氏)
映画「スカイ・クロラ」などで知られるアニメの押井守監督(57)が、舞台「鉄人28号」で演出と脚本を担当することが27日、分かった。横山光輝さん原作の昭和を代表するロボットSFの傑作。舞台演出に初挑戦する押井監督は「いずれにしても変な舞台にしたい」と抱負を語っている。
押井守は、かつて『鉄人28号』の劇場アニメを制作する予定だったことがあり、「戦争の兵器として作られた28号が、平和の祭典である東京オリンピックの開会式で上空を飛ぶ」というエンディングを予定していたという。
一方で押井氏は、千葉繁氏などから何度も舞台劇の世界に誘われていたが、自分の妻に「実写映画は道楽として認めるけど、舞台劇は駄目」と止められていたらしい。だが最近押井氏は、自分の実姉である最上和子の舞踏プロデュースを何度か行っており、すでにそちらの方面に片足を突っ込んでいたと言えるだろう。
「鉄人28号」を操る正太郎少年役には、なんと女優の南果歩(44)がキャスティングされた。15歳の少年を演じることになった南は「驚きとともに新鮮な喜びがあります。日本一のクリエイターである押井守さんのイマジネーションの中で、思いっきり少年を生きたいと思っています」と語っている。
共演は池田成志(46)、ダイアモンド☆ユカイ(46)、サンプラザ中野くん(48)ら個性的な顔ぶれ。スタッフでは、ほぼすべての押井作品で音楽を担当してきた川井憲次氏が初の舞台音楽に挑戦する。押井監督も舞台を演出する動機として「ドラマと歌を共存させること」と掲げているだけに、新しい「オシイワールド」が創造されることは間違いなさそうだ。
はっち@最上和子稽古場門下生
>押井氏は、自分の実姉である最上和子の舞踏演出を何度か行っており
補足です。
舞踏演出ではなく、企画プロデュースを行っております。
押井監督が最上の演舞のプロデュースを行ったのは、2005年の愛知万博・めざめの方舟パビリオンでの特別演舞「アイオーン」と、2007年国立科学博物館「大ロボット博」プレミアムナイトでの演舞「ワルキューレ」の二本です。
演舞構成・出演は、いずれも最上和子が行っております。
その他の最上のソロ舞踏公演で押井監督の名前が出ているものは、2002年から2003年迄の行われた「連続公演・気息(プネウマ)」での推薦文提供、2003年の「ピエタ第一稿」で企画協力となっております。
来る11月14日の最上和子ソロ舞踏公演「コズミック・シャワー第二部 ピエタ」にて、押井監督から推薦文を頂いております。チラシ配布は来週から行います。