少々前ですが、アニメ『よみがえる空 RESCUE WINGS』とコミック『レスキューウイングス』の実写映画化作品である『空へ~救いの翼~』を見てきました。
この映画の最大の見所と言ったら、やはり"本物"を描いているところでしょう。実写のUH-60が空を飛ぶ迫力が素晴らしいですし、自衛隊の描写も(アニメでもリアルでしたが)徹底的にリアル。専門用語がぽんぽん飛び出し、知らない人を置いてきぼりにする危険を敢えて冒しつつも、本物の自衛隊の雰囲気を上手く引き出しています。「実写だから、ここは大衆向けにするのかな」と思っていたら、全然手を抜いていませんでした。
主演の高山侑子氏については「15歳女優が、23歳の女性自衛官パイロットを演じる」ということで、正直演技力などが不安だったのですが、逆に新人パイロットという感じがうまく出ていたと思います。
一方で「ハリウッド映画だったら、この合成はもっと綺麗にできるんだろうなあ」「この場面は、ちゃんと"荒天での着艦"が表現できるんだろうなあ」とか思ってしまうのが悲しいところですが。そういう点では日本のCG技術はまだまだなんですねえ。
物語はアニメとは異なり、尺の中での出動シーンが非常に多いせいか詰め込んだ感がありますが、これは話のテンポを上げるのに役立っています。ラストも「スカッ」とした終わり方で、アニメのしみじみとした終わり方とどちらが好きかというと甲乙つけがたいところがあります。とりあえず個人的には『守護神』よりも気に入りました(『守護神』は逆に尺が長すぎたという感じ)。
気が早いですが、早くBDで出して欲しいところ、そして映像特典でまた自衛隊のリアル映像を見てみたいところです。でもTVだとあのヘリの重量感はなかなか伝わらないかな。やはり映画観で観るのが最良でしょうか。
映画とのタイアップではないみたいですけど、航空自衛隊航空救難団を取材した『最後の砦』という本が出ていました。まだ読んでいないけどとりあえず買ってきました。
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