押井守が宮崎駿をライバル視する理由とは? – MovieWalker
「本作では尺(時間)の関係で描かなかったんだけど、宮本武蔵の最大のライバルは、佐々木小次郎でも吉田一門でもない、柳生宗矩なんだよね。同じ時代に生きながら、片や柳生は徳川家という時の権力の公認の剣法として道を極め、片や武蔵はあらゆる意味で社会的に敗北し決して王道に成れなかった。僕に言わせれば宮さん(宮崎駿)こそが、柳生宗矩。アニメ一本、鉛筆で描くことにこだわる宮さんは、道を極めて到達しているし、社会的にも成功している。彼の生き方が正しいかと聞かれると、人それぞれなんだけど。僕は芝居も演出するしゲームも作るし、アニメもやる。目的を達成するためには、それが必要っていう信念があるから。そう考えると無意識のうちに“宮本武蔵”に自己投影していたのかもしれないね」
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