『宮本武蔵』上映終了日 『宮本武蔵』公式サイトの記述によると、テアトル梅田とゴールド劇場は7月3日、テアトル新宿は7月24日が『宮本武蔵』上映終了日になるとのこと。 前の記事《『ラスト・ブラッド』プロデューサーインタビュー》 次の記事《Yahoo!動画で『天使のたまご』公開》 コメント 元ドイツ文学・史学生 2009年7月11日 00:41 テアトル新宿のレイトショーへ行ってきました。 平日でしたが客席は1/3強ほど埋まっていました。 押井さんが「別の人に監督をしてもらったら 薀蓄と剣劇のバランスが取れてよかった」と述べていましたが アニメパートは一割くらいでしたね。 歴史の講義を受けているような映画でした。 最初に結論ありきで始まる演繹的説明なのですが 非常に説得力がありました。 剣劇の芝居に関してはモノクロで迫力がありました。 キャラクターの眼力が強い・眼球の周りの肉の深みが印象的でした。 90分間同じ方の語りが続くのですが(武蔵の台詞も声優はなし) ここまで薀蓄でやるならもう少し説明があったほうがよいと 思う点もいくつかありました。 具体的には、馬という物の戦術的・資産的価値の説明、 押井武蔵が提唱するものはイレギュラーな剣術・兵法なので 一般的な(?)新陰流等の剣術の基本の説明 (なぜ武蔵剣術がイレギュラーなのかが薄い感がありました)、 指南役として大名に仕えることと自らが軍師となることの違い、 江戸太平の時代の武士という地位と刀という武器の位置づけ、etc. というのもある程度これらのことの下知識がないと 特に軍事マニアではない人にとっては 押井武蔵の特異性が分かりづらいのではないかと思うからです。 武蔵に既存のイメージを持っている人、 戦闘・剣術・兵法に知識があらかじめある人でないと 楽しくみられないと思います。 私は押井守武蔵説に反論の余地もないほど説得させられてしまいましたが・・・。 返信 コメントする コメントの投稿 コメントの返信 コメント (スタイル用のHTMLタグを使えます) 名前 電子メール URL サインイン情報を記憶
元ドイツ文学・史学生 2009年7月11日 00:41 テアトル新宿のレイトショーへ行ってきました。 平日でしたが客席は1/3強ほど埋まっていました。 押井さんが「別の人に監督をしてもらったら 薀蓄と剣劇のバランスが取れてよかった」と述べていましたが アニメパートは一割くらいでしたね。 歴史の講義を受けているような映画でした。 最初に結論ありきで始まる演繹的説明なのですが 非常に説得力がありました。 剣劇の芝居に関してはモノクロで迫力がありました。 キャラクターの眼力が強い・眼球の周りの肉の深みが印象的でした。 90分間同じ方の語りが続くのですが(武蔵の台詞も声優はなし) ここまで薀蓄でやるならもう少し説明があったほうがよいと 思う点もいくつかありました。 具体的には、馬という物の戦術的・資産的価値の説明、 押井武蔵が提唱するものはイレギュラーな剣術・兵法なので 一般的な(?)新陰流等の剣術の基本の説明 (なぜ武蔵剣術がイレギュラーなのかが薄い感がありました)、 指南役として大名に仕えることと自らが軍師となることの違い、 江戸太平の時代の武士という地位と刀という武器の位置づけ、etc. というのもある程度これらのことの下知識がないと 特に軍事マニアではない人にとっては 押井武蔵の特異性が分かりづらいのではないかと思うからです。 武蔵に既存のイメージを持っている人、 戦闘・剣術・兵法に知識があらかじめある人でないと 楽しくみられないと思います。 私は押井守武蔵説に反論の余地もないほど説得させられてしまいましたが・・・。 返信
元ドイツ文学・史学生
テアトル新宿のレイトショーへ行ってきました。
平日でしたが客席は1/3強ほど埋まっていました。
押井さんが「別の人に監督をしてもらったら
薀蓄と剣劇のバランスが取れてよかった」と述べていましたが
アニメパートは一割くらいでしたね。
歴史の講義を受けているような映画でした。
最初に結論ありきで始まる演繹的説明なのですが
非常に説得力がありました。
剣劇の芝居に関してはモノクロで迫力がありました。
キャラクターの眼力が強い・眼球の周りの肉の深みが印象的でした。
90分間同じ方の語りが続くのですが(武蔵の台詞も声優はなし)
ここまで薀蓄でやるならもう少し説明があったほうがよいと
思う点もいくつかありました。
具体的には、馬という物の戦術的・資産的価値の説明、
押井武蔵が提唱するものはイレギュラーな剣術・兵法なので
一般的な(?)新陰流等の剣術の基本の説明
(なぜ武蔵剣術がイレギュラーなのかが薄い感がありました)、
指南役として大名に仕えることと自らが軍師となることの違い、
江戸太平の時代の武士という地位と刀という武器の位置づけ、etc.
というのもある程度これらのことの下知識がないと
特に軍事マニアではない人にとっては
押井武蔵の特異性が分かりづらいのではないかと思うからです。
武蔵に既存のイメージを持っている人、
戦闘・剣術・兵法に知識があらかじめある人でないと
楽しくみられないと思います。
私は押井守武蔵説に反論の余地もないほど説得させられてしまいましたが・・・。