樋上晴彦写真展 「“凛”なる島」 -Land scape of IRELAND-

映画「GRM」（ガロム 未完成作品）ロケハンの為1990年代末に初めてアイルランドに行った。荒凉とした風景をテーマに、当初北ヨーロッパ各地が候補として挙げられ、いろいろな条件の中、最終的にアイルランドを選択することになった。
岩石の大地・そそり立つ岸壁、そして強風に晒され続けた人々の歴史の跡を辿り、アイルランド全土を移動した。子供の頃に観たデビットリーン監督「ライアンの娘」の吹きすさぶ岸壁のシーンが忘れられず、それが体感できた事に感動を覚えた。アイルランドを巡ると荒涼とした土地だけでなく、水と緑豊かな自然が多くあることにあらためて気付く撮影の日々だった。

多くの押井守作品でコンセプトフォトを担当した樋上晴彦氏の写真展。『G.R.M.』（実際には「ガルム」と読む）のロケハンの為に行ったアイルランドの写真などが展示される写真展が、4月26日から5月7日までコダックフォトサロンにて開催。