押井守監修、飯島愛著による本が出版される

2008年12月に亡くなった飯島愛氏だが、押井守氏の指導を受けて絵本作りを企画していたという。その本『Ball Boy&Bad Girl』が今月出版された(絵はアニメーターの小倉陳利氏が担当)。

Gay Life Japan | 飯島愛さんがゲイについての絵本を企画していました

さらに、押井守氏が、具体的に企画が進んでいた愛さん原作のアニメ企画について語っています。なぜ男は男として生き、女は女として生き、性別に縛られて演じ続けなければならないのか…愛さんは、これまで出会った「ゲイや同性愛者(たぶん「トランスジェンダーやゲイ」という意味だと思います)」の友人の、生きづらさや痛みに寄り添い、性差があいまいになった現代に生きる彼らのすがすがしさをアニメーションを通して描きたいと、押井守氏に企画を持ち込んできたのだそうです。そして押井氏は、この企画を世に出すことを価値のあることだと判断し、愛さんと3年にもわたって打ち合わせを繰り返してきていたんだそうです。
「原案・飯島愛、監修・押井守」の物語「Ball Boy & Bad Girl」は、いつか押井守氏の手によって熟成され、世に出ることになるだろう、と書かれています。当然多くの方がそれを観るでしょうし、ゲイやトランスジェンダーに対する世間のまなざしがグンと優しくなる、そんなきっかけになるはずです。