『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』が2011年3月26日より、新宿バルト9ほかにて3D上映されることが発表された(現在発売中、あるいは発売予定のBD/DVDは2Dのみ)。
映画『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society 3D』公式サイト
本日実施された『東のエデン』のイベントで発表され、それと同時に公式サイトがオープンした模様。
『東のエデン』の神山健治監督×プロダクション・アイジー制作の、大ヒットシリーズ『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』のシリーズ三作目となる長編『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』が、神山監督の陣頭指揮の下、3D立体視作品として劇場公開される事が決定しました!
実写の3D映画については「迫力がある」「目が疲れる」など好みが分かれているようだが、『攻殻』の場合、電脳メッセージなどを3D表示することで、有効に3D再生空間を活用することができるだろう。ある意味『009』よりも3Dに向いていると言える。問題は、セルなど2D映像との違和感がどこまで払拭できるかだろうか。
なお新宿バルト9の3D上映方式はXpanDの模様。
参考 『アバター』3D全方式完全制覇レビュー:It's a ...:So-net blog
ところで気になるのは、この『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society 3D』のパッケージがどのように発売されるかだ。3D BDはPS3が再生に対応したほか、最近のBDレコーダはどんどん3D BDに対応しているし、TVの対応も進んでいる。大型の3D対応TVは高いが、PC用3D対応ディスプレイは4万円前後で購入可能。そのディスプレイに接続しているPCに、3D表示対応グラフィックカードとBDドライブを搭載すると、非常に安上がりで3D BD再生環境が作れる(既に3D対応のノートPCなども発売されている)。実際の普及率は不明だが、3D BD再生環境のハードルは下がりつつある。
【笠原一輝のユビキタス情報局】 Blu-ray 3DをPCで楽しむための要件
【PC Watch】 CyberLink、次期PowerDVDアップデートでRadeon HD 6800のUVDをサポート
だが現在発売されている3D BDのソフトは、『タイタンの戦い』などごく一部に限られていて、『アバター』ですら現在3D BD版の発売予定はない(3D VIERAもしくは3D DIGA購入で特典として貰える3D BD版はある)。特撮では『劇場版 仮面ライダーW・天装戦隊ゴセイジャー』の3D BDが2011年2月に発売予定だが、「日本アニメ初の3D BD」として、既に2D版パッケージ購入者も多い『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』を発売するのは勇気が必要で、市場に出るのはけっこう先になりそうな気もする。
コメント