押井守監督が2大夏休み映画「ハリポタ」VS「コクリコ坂から」を辛口ジャッジ/ニュース : 映画がもっとおもしろくなるハリウッドチャンネル
「僕の持論で言うと、ファンタジーにはエロスが不可欠なんだけど、それがこのシリーズでは抑制されていた。そのまま行くのかと思っていたら、今回突然、ハリーとロンが上半身裸になるじゃない? あれには驚いたよ。青年を通り越して30代のオヤジになってた。ヤバい」と苦笑。どうやら、これまでハリーたちの成長を見守ってきたファン必見(?)のシーンがあるようだ。
言い換えれば敏ちゃんの自伝的ファンタジー映画だよ」と分析し、「でも、時代設定の必然性がそこにしかないからドラマとは見事に分裂してる」と苦言を呈した。さらに、幼少の頃からよく知る宮崎吾朗監督に対しては、「ディテールはいいよ。丁寧に作られていて、『ゲド』より手つきはよくなっている」と褒めつつも、「監督として、自分の内在するテーマを映画に込めなきゃいけないのに、それをやっていない」、「フェティッシュな部分がないのも弱点。人間関係やその描写がすべてサラっとしてる。おやじさんとは正反対(笑)。そういうのもこれからの課題だろうね」と、愛のムチとも言うべきコメントを贈った。
「TV Bros.」7月20日発売号で全文を掲載とのこと。
あらためて実際の掲載記事を見てみました。『ハリー・ポッター』に対してはかなり好意的。一方『コクリコ坂から』については、鈴木敏夫氏の自伝的映画を宮崎吾朗氏が監督しているから分裂しているというように、否定的に評価している。なお押井監督自身は、2012年公開予定の劇場用アニメを制作中とのこと。
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