『パトレイバー』好きならきっと楽しめる『Robotics;Notes』体験版公開中

PS3とXBOX360で6月28日に発売されるゲーム『Robotics;Notes』の無料体験版がPlaystation Storeなどで公開されています(XBOX版もネット無料公開されてるはず……XBOX持ってないのでよくわからないんですけど)。『Robotics;Notes』は「大型二足歩行ロボットを作る」という話を、現実的側面から描いたストーリーになっているため、『パトレイバー』好きならきっと楽しめます。実は私は、体験版部分ではなくゲーム本編をテストプレイさせて頂いたのですが、物語が面白いだけではなく、ゲーム後半に『パトレイバー』ネタも出てきて爆笑してしまいました。ですのでプレイして損はないと思います、とりあえず体験版のダウンロードをお勧めいたします。

そして個人的な話になってしまいますが、6月30日に発売予定の雑誌『ジャイアニズム Vol.3』にて、『Robotics;Notes』を含めた5pb.Games特集を担当させて頂きました。

こちらの記事のため、『Robotics;Notes』を制作された5pbさんを含めあちこち取材させて頂いたのですが、個人的に目玉と思っているのが、千葉工業大学未来ロボット技術研究センターfuRoへの取材。二足歩行ロボットの現状ということで8Pのインタビューを掲載。ここでは、体長5mになる予定の大型二足歩行ロボットcoreを実際に制作中で、二足歩行ロボットの技術的課題や現状を色々と聞くことができました。ですので『パトレイバー』ファンは読んでみて損はないかと。実は誌面ではfuRoの他に、『Robotics;Notes』の舞台となった種子島取材もやっているのですが、それには参加できなかったことが非常に悔しく……種子島宇宙センター見たかった……。

また、『Robotics;Notes』は科学アドベンチャーシリーズ第3弾となるのですが、科学アドベンチャーシリーズ第2弾として発売され、TVアニメ化もされた『Steins;Gate』(PS3版が先日発売)ではタイムマシンを題材にしていました。そこで“タイムマシン特集”も掲載。こちらでは大阪教育大学で天文学を教えられ、色々と本も執筆されている福江純教授にタイムマシンの理論について伺ってきました。内容は主に、相対性理論見地からの時間旅行で、タイムパラドックスについても扱っています。タイムパラドックスを語るのには欠かせない“エヴァレットの多世界解釈”にも触れたのですが、ページ数の制限で、量子論についてはほんのちらっとしか触れられなかったのが無念です。まあ、まともにタイムマシンを語ったら、それだけで本が一冊できてしまうので仕方がないのですが……。元々私が宇宙物理学が大好きなので「あれも書きたいこれも書きたい!」と暴走するのを雑誌担当さんに抑えられた結果(苦笑)、知識がない人にもわかりやすい、コンパクトに纏まった記事になったのではないかと思います。個人的に非常に嬉しかったのが、福江教授に「質問が的確で答えやすく、記事もよくできていた」とお褒め頂いたことです。個人的に推察するところでは、ちょっと前の「ニュートリノが光速を越えた報道」で、知識があまりないマスコミから「これでタイムマシンが作れるのでは?」という方向に誘導されそうになってストレスを感じていたということが大きかったのではないかと思いますが……(笑)。記事の中でも、その点に触れています(なお「ニュートリノが光速を越えた」は、先日公式に撤回されました)。

そんなわけで、気が向いたら『ジャイアニズム』のほうも宜しくお願いいたします。

また、私は担当ではなかったので後から知ったのですが、『ジャイアニズム Vol.3』では「アニメ制作会社突撃訪問」という記事があり、Production I.Gを取材しているとのことです(笑)。興味がありましたらそちらもぜひ。