『ザ・マンハント』第2シーズンが楽しみで

Twitterに垂れ流した文章を、せっかくなのでまとめました。現在「撮影舞台裏」が放送中の、ディスカバリーチャンネル『ザ・マンハント』第2シーズンが楽しみという話。

ミリタリー|番組紹介|ディスカバリーチャンネル

これは、設定された目標へ制限時間以内に到達しようとしている、米海軍特殊部隊NAVY SEALs元隊員を、軍や警察、国境警備隊など色々な組織が追うという内容なのだが、逃げる側が使える装備はナイフと発煙筒、最低限の水と食糧くらい。一方の追う側が使用できるものは、車、犬、監視カメラ、ヘリ、UAVなどとなんでもあり。そして逃げる側の出発地点と脱出地点、追う側の組織と規模が決められるくらいで、あとは全部行き当たりばったりのノンフィクションというのがすさまじい。もちろん撮影場所の下見や打ち合わせはあるが、追跡側には、追跡対象のおおよその進入地点と時間が教えられるだけで、脱出地点は知らされない。追跡側は対象の侵入を確認したら出動し、追跡を開始するという形になっている。

ザ・マンハント 第1シーズン公式サイト


第1シーズンCM(あいにく第1シーズンの再放送は終わってしまって、しばらく予定はない模様)

この『ザ・マンハント』、もちろんあくまで“TV撮影のためのゲーム”だから銃撃戦などはないが、追いかけっこの舞台はジャングルやサバンナなどの過酷な環境であり、第1シーズンではアフリカ等で、肉食獣などの危険な生物と鉢合わせたことも数度。スタッフが怪我や熱中症などのため病院に搬送されることになって、たびたび撮影/ゲーム(追いかけっこ)が中断されたことも「撮影舞台裏」で明かされている。また撮影中に本物の密入国者などが現れたので、追跡側はその相手をしなければならなくなったということも起こっていた。

そして逃げる元SEAL隊員は軍で培った、様々なサバイバル技術や追跡回避技術を解説しながら、目標脱出地点を目指して逃げる。彼は事前に渡された僅かな装備品のうち、発煙手榴弾を使って疑似ブービートラップを作り相手に警戒させることで時間を稼ぐ、などということもしていた。彼には撮影班2人がついており、先に書いたような緊急事態発生の連絡を受けて一時的に撮影/ゲームが中断されることはあっても、スタッフによる逃亡の手助けは一切無し。前シリーズでは、例えば元SEAL隊員が「走行するトラックの下に張り付いて逃げる」なんて映画みたいなことをやったため、撮影班がついていけず、GPSを使って後から合流した、なんてことも数回発生している。

第1シーズンの舞台は、比較的温暖な土地か、ジャングルなどの暑すぎる場所が舞台だったが、第2シーズンの舞台はマイナス30度にもなるニュージーランドの高地など、生き残るだけでも大変という環境も舞台になるそうだ。またニュージーランドのマオリ族やモンゴルの遊牧民など、軍や警察ではない、自然の追跡術に長けた人々も追っ手になるという。

日本で制作される追いかけっこ・サバイバル番組とは、第1シーズンの時からまるでスケールが違う内容だったので、とにかく楽しみである。

そして、採算が取れるかなどの問題で、こういった番組の日本でのDVD発売は難しいのだろうが、だからこそこれらの番組を、どんどんオンデマンドで配信してほしい。先日よりNetflixamazonビデオが日本でサービスを開始したが、そういった点に期待したい。