押井守監督、"映画アンパン論"を説く「牛乳も欲しい」-『TNGパトレイバー 首都決戦 ディレクターズカット』の楽しみ方
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そういえば今日から公開なんですね……。
光学迷彩というか、周囲の環境にあわせて色が変わる迷彩服は研究されていますが、攻撃ヘリにそれを搭載するのは費用対効果、対レーダー・赤外線誘導ミサイルに対するステルス性の低下などから、現実的とは言えないでしょう。
劇中では、レーダー・赤外線誘導ミサイルによる脅威よりも、対空機関砲などを脅威として捕らえているためと理由付けされていますが、現在の自走対空機関砲車両だってレーダーなどを照準補足に使いますし。そもそもヘリが低空でビルの間を縫って飛ぶようなのは映画くらいですし。
あとTNGでは、アニメ版の「毒ガスを搭載しているかも知れない飛行船」が「市街地に墜落したら危険な戦闘ヘリ」になっていますが、そこも危険性と損害を考えたら、撃墜する方向で動いた方が絶対に損害は低いかと。
一方で、「ヘリが一時着陸して燃料・弾薬などを補給する」というアニメ版では省かれていた要素が入ったのは、やはりこの映画の主役はヘリなんだろうなあと(小説版『TOKYO WAR』には簡単にですが、ヘリが補給するというシチュエーションが記述されていました)。
灰原の足取りを追っていった先にあるもの……それは劇場アニメ版『機動警察パトレイバー THE MOVIE』で押井氏が本来やりたかった、初期プロットを連想させました(松井刑事が帆場暎一のあとを追っていったら、最後は帆場の墓にたどり着いてエンディング、というものだったそうで)。
ディレクターズカット版では、灰原のキャラクターがもっと掘り下げられると思いますので、そのあたりに注目したいと思います。あと個人的に、柘植行人の信奉者が何を思って同じようなテロを今の時期に起こしたのかがどうしても理解できなかったので(『パトレイバー2』での柘植には共感できたのですが)、そのあたりが掘り下げられているかにも注目したいと思います。