押井守原作・脚本の映画『人狼 JIN-ROH』の実写映画化が、韓国で正式に動き出した模様です。
日本アニメ「人狼」実写版制作決定…主人公はカン・ドンウォン!
韓国マスコミは24日、「キム・ジウン監督の新作『人狼』が今年夏、撮影をスタートする予定だ」と報じた。
「人狼」実写版は2013年から制作の動きがあったが、諸事情で中断されていた。それが最近、映画「密偵(原題)」で大きな成功を収めたキム・ジウン監督が「人狼」の実写版制作に乗り出し、準備に拍車をかけている。
記事によると、主人公には俳優カン・ドンウォンが内定されており、今年7月に撮影に入る計画で、現在女主人公などのキャスティングを進めているという。
『人狼』は押井守原作・脚本の、いわゆる“ケルベロス・サーガ”と言われる、プロテクト・ギアを使う部隊が登場する映画であり、「日本がアメリカではなくドイツに占領された」という架空の歴史を描きつつ、昭和30~40年代の全共闘時代での武装闘争と、それに対抗するために設立された首都警特機隊(通称“ケルベロス”部隊)との闘争、また自治体警察と首都警の権力闘争などを描いています。また沖浦啓之初監督作品でもあり、その作画クオリティはずば抜けていて、ちょうど作画がデジタルに移行する直前に作られたため“最後のセルアニメ大作”とも言われています。
そして『人狼』といえばあの昭和30~40年代の雰囲気を描いた美術などが欠かせないと思うのですが、実写にそれを望むのは無理でしょうし、どうなるのでしょう。「内乱とテロ、諜報戦」というテーマは韓国の過去の方が似合いそうな気もするし、がらっと韓国風世界観にした映画になる可能性もあるかもしれません。