他のサイトにも記事が掲載されるかなと待っていたのですが、どこにも出なかったので遅ればせながら紹介。
押井守氏も登壇した“ポリゴンマジック”設立20周年記念イベントの模様をお届け! - ファミ通.com
「挑戦と開発というのは、同じように捉えられがちなところもありますが、全然異なるものです。挑戦というのは勝ち負けがハッキリしている、ある種ギャンブルのようなものであって、継続性を持って行うものではありません。開発というのは、日々の生活や仕事の中に常にある、継続させるためのプロジェクトで、お互いに並び立つ物ではないんです」と、持論を展開。
押井氏はこれまで、仕事をするうえで必ず技術的なテーマを掲げてきているが、それはすべて過去の体験によって身につけたスキルを高めながら継続しているだけで、「世の中では、私は挑戦的な監督だと思われてるようですが、私自身、これまで挑戦してきたことはほとんどありません。私は自分のことを、開発者だと思っているからです。映画は常に発明をくり返しながらここまでやってきているんです。有能な映画監督たちは、そのことをわきまえています。自分のやっているプロセスを理解しているからこそ、効率よくやろうと考えて行動し、その結果を次のプロジェクトに繋げていく。こうやって継続していくことが開発であって、これは仕事をするうえでは誰しもがやっていることなんです」と、開発という行為そのものが、人が日々生きていくうえで、日常的に行っていることであると語っていた。