映画を見ることとその映画を語ることの間に何ら共通項はなく、その映画を見ることが同一の体験として複数の人間の間で共有されることなど不可能で、それどころか、いち個人の中でも同一の体験とはなり得ない。主人公がそんな映画論を語ったのは押井守監督の映画「トーキング・ヘッド」(1992年)です。そう、タイトルから感づいた方もいると思いますが、今回は押井ネタ。正しくは、押井さんが様々な「フェティシズム」を軸に様々な映画を語る「シネマの神は細部に宿る」(8月刊/東京ニュース通信社)は読むと映画が見たくなる本だよ、というお話です。
というわけで先日発売された『シネマの神は細部に宿る』の内容について中心の記事。あいにくWebでは朝日の会員登録しないと全文読めませんが。
アニマゲ丼「野良犬シネマガイド」https://t.co/PjyYqtnXeQがアップされています。押井さんが潜水艦映画ベスト1に挙げたペーターゼン監督「U・ボート」はディレクターズカット版で3時間半になっても緩みなし。原稿で触れた「マリアの恋人」や「白い町で」も見返したいなぁ…。
— 小原篤/アニマゲ丼 (@botacou) October 2, 2018