『THE NEXT GENERATION パトレイバー』などで押井守氏と一緒に仕事をされた湯浅弘章氏が監督された映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』についてのインタビューで、押井守監督とのエピソードなどが触れられています。
湯浅:押井さんには、監督としての立ち居振る舞いを学ばせていただきました。スタッフや役者とどう接するべきか、監督としてどういう志で映画を撮っていかなければいけないか、といった帝王学のようなものをすごく叩き込まれたという感じはしますね。演出的なことであまり言われたことはないかな。「それはお前のやり方だから」って。
――押井監督の言葉で、特に印象に残っているものはありますか?
湯浅:押井さんの熱海のご自宅に伺ったときの話なんですが、「映画は誰のために撮るか分かるか?」って聞かれたんです。「自分のためじゃないんだぞ。観客のためでもない、役者のためでもない、クライアントのためでもない」って言われて、「全っ然、分かんない!!」って(笑)。
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