九五式軽戦車の日本里帰りを押井守監督が応援、動画メッセージも

「九五式軽戦車」を日本人の手に取り戻す。修復、里帰り計画”というものがクラウドファンディングで現在行われています。現在日本には1両も存在しない九五式軽戦車を、イギリス人コレクターから買い戻して日本で展示しようという計画です。

その計画に、押井守監督が賛同、応援メッセージ動画が公開されています。

期限の4月30日を前に、目標金額を達成しました。

「戦車に乗ってみて、ひとつ分かったのは、ロマンチシズムを持ちようがない、ということ」

「私も散々戦車で飯を食ってきた男なので、(寄付を)出せていただきます」

「九五式が好きかどうかは関係ない」

このクラウドファンディングは1万円から500万円までの支援コースがありまして、500万円の支援コースの人はまだおりませんが、100万円の支援コースの人が10人弱いる段階、1万円のコースだと400人以上の応募が来ております。

押井守監督は映画『アヴァロン』で、ポーランドにて実物のT-72戦車を撮影したほか(「(T-72の撮影中は)毎日がハッピー」「(撮影終了でT-72が撤収するときは)泣きそうになった」といったコメントを残しています)、アニメ『機動警察パトレイバー2 the Movie』では90式戦車を出しました(動かすと大変なのでほとんど止め絵にしてしまった、と残念がっていましたが)。原作を担当したマンガ『DRAGON RETRIEVER 西武新宿戦線異状なし』ではM4 シャーマン戦車をベースにした戦車回収車(ただし砲塔付きの魔改造)を出しているほか、さらに古くなると『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』ではレオパルド1を出しています。そしてTVシリーズ『うる星やつら』第1話では「宇宙人(ラム)の襲来」に対して自衛隊を出動させていますが、戦車が描けるアニメーターがいなかったので押井氏本人が原画を描いた……なんて逸話もあります。

ガメラ2』では「わかっている」人が撮った方がいいということで押井氏が戦車のシーンを撮影する予定でしたが、スケジュールの関係で流れた、なんて話もあります。