予告通り、YouTubeにて『ぶらどらぶ』第1話が公開されました。公式英語字幕付きで、日本語だけではなく英語コメントもすでに多くついています。この第1話ではそれほど目立ちませんでしたが古いギャグアニメの演出を(恐らく狙って)使っていることもあって、貢の家のデザインが完全に昭和。しかし、吸血鬼のために献血部を立ち上げるとか、『血ぃともだち』との類似点が非常に多いんでしょうけど、本当に『血ぃともだち』はお蔵入りなんですかね……。あと個人的には、(少なくとも日本の今時のアニメファンには)本作と設定が似ている『となりの吸血鬼さん』と比較されそうと思いました。時代的には『となりの吸血鬼さん』みたいなまったり系が好まれる傾向があるでしょうが、それにどこまで抗いどれだけ差をつけられるのかが気になります。
余談ですけど英語字幕で「外人」というセリフを“Gaijin(foreigner)”と、あえてわざわざ訳さない英語字幕表記をつけていたのはどういう理由でしょう。日本の公文書などでは「外人」という表記を避けていますが、「外人」という日本語表現は英語圏でもそこまで有名なのでしょうか? トム・クランシーの小説にて日本が舞台として描かれたときにも(『日米開戦』、原題“Debt of Honor”)では、この「外人」という言葉には日本人特有の、外国人に対する排他的な意味合いを含むことがあると指摘されていましたが。まあ『ぶらどらぶ』での場合は「日本人は外国人をいつも珍しく思う」という程度の意味を込めての“Gaijin(foreigner)”記述なのでしょうけど。アニメやマンガの英語訳では、日本語の雰囲気を出すため「○○ちゃん(chan)」とか「○○君(kun)」とかいう、日本語特有の三人称につける言葉もよくそのまま字幕に出していること多いですし。
あとから英語辞典を見てみると「“foreigner”は“余所者”のニュアンスを含むので、他人に直接言うのは避けるべき」とあり、今回の場合は逆に貢がそういう意図なく「(珍しい)外国人」という意味で使っているということで単純に“foreigner”とだけ訳すのを避け“Gaijin”という日本語表記を同記したということなのでしょう。
さらに関係ないけど、劇中でも言われている「日本人大好きABO式血液型」による性格診断はほんとやめてね、何の科学的根拠もない差別だから。昔被害を受けたものからの叫び(ABO式血液型での人口比率は国によって異なり、日本ではA:O:B:ABでだいたい4:3:2:1というだけ。日本を含めたごく一部の国を除き、血液型なんて医療関係でしか気にしない)。
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