『うる星やつら』でシリーズアニメに懲りた押井守が『ぶらどらぶ』というシリーズアニメをやろうと思った理由

押井守が語る『ぶらどらぶ』で久々にシリーズアニメに戻ってきた理由 | アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!

押井守監督は『うる星やつら』TVシリーズで、シリーズアニメに懲り、以後避け続けてきました。『機動警察パトレイバー』がTVシリーズになったときにも固辞したと言われています。そんな押井氏が、なぜまたシリーズアニメ『ぶらどらぶ』をやっているのか詳しく書かれた記事です。宮﨑駿氏、また『エヴァンゲリオン』と同じ事はしたくないなどとも語られている、押井氏らしいコメントです。かつて私(他にも多分多くの人)がツッコんだであろうことにも触れられていました。

決定的だったのは『CSI:科学捜査官』や『FRINGE/フリンジ』、『ゲーム・オブ・スローンズ』みたいな海外ドラマを観ていて「映画の仕事とドラマの仕事、やるならどっちが楽しいかな?」と考えたことだね。

実写版『パトレイバー』(『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』)ですべてが変わった。とにかくシリーズを作り上げた方が監督としての達成感があるな、と思った。

偶然にもiPadのアプリ用に僕が作った原作(『ちまみれマイ・らぶ』)があった。それは、完成までに時間がかかり過ぎたことや、さまざまな問題があって、結局あまりうまくいかなかった。そこに、何とかリベンジしたかったアプリの開発元であるコミックアニメーションの建石(俊之)さんという人が「これ、アニメシリーズにしませんか」と、製作出資をしてくれるいちごアニメーションさんを連れてきたわけ。僕も、このご時世に自分の原作でシリーズアニメを作る機会もそうそうないと思ってね。

ネットにキービジュアルが出た時、「派手なおばさんが一番前に出てきているのが、さすがは押井だ」みたいなことを書かれていたんだけど……まあ、そのとおりで(一同爆笑)。血比呂先生に関しては最初から明確なイメージがあって、露出担当の暴力的なおばさん。(キャラクターデザインの)新垣(一成)君に説明したら、「要するに(『うる星やつら』の)サクラ先生?」って聞かれたので「そんな感じ、髪はショートの赤髪で」ってお願いした。