作品社から2021年12月24日に、藤田直哉氏著による『攻殻機動隊論』という本が発売されるとのこと。
本書はサイバーテロ・AI・フェイクニュース・SNS・仮想空間(メタバース)・ポストヒューマンなどを30年前に予言し、未来を創造し続けるSF作品「攻殻機動隊」シリーズを題材に語り尽くした1冊。
紹介文や出版社の傾向から見るに、アニメの解説本というよりは評論本に近い感じしょうか。私、教官こと本サイト管理人は過去に2回、がっつり『攻殻機動隊』関連の本に執筆する機会をいただけましたが、サイバネスティクやネットワーク技術などの劇中で描かれたものと現実のテクノロジーなどについての関係はそこまで書けなかったので(ぶっちゃけアニメ解説本でそれをやりすぎると地味になりますし文字数も足りなかった)語る余地はまだ色々とあるのですが、一方で既に色々なところで既に扱われている題材でもあるので、こちらの本ではどこまで新しい切り口で見せてくれるのか気になるところです。どうでもいいけど近年の“光学迷彩”という言葉の使われ方は(間違った意味も含めて)異常。スクリーンに向こう側の風景を写して透明な感じに見せかけるだけなのは“光学迷彩”ではないだろう……。
それはともかく、この話とは全く別ですがちゃんと理解しようSF映画 5『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』という本が電子書籍限定のお手軽価格で発売されておりました(“ちゃんと理解しようSF映画”というシリーズのうちの1冊)
それと、原作者の士郎正宗氏による設定集『PIECES GEM 01 攻殻機動隊データ+α』という本が出ていたことに今更気づきました。原作コミックを出している講談社ではなく青心社からというのが意外でしたが。
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