トップページ 検索・過去アーカイヴ このサイトについて 管理人へメール

Movie PATRIOT GAMES パトリオット・ゲーム

クランシー作品の映画化二作目。しかしキャストもスタッフも大きく変わり、ライアン役がハリソン・フォードとなった。残念ながらこの辺りの詳しい経緯について私は知らない(シリーズ物の映画には珍しくないのだが)。しかし、このスタッフの大部分は『今、そこにある危機』にも引き継がれる。
この作中ではライアンは『元CIA』となっていて、『レッド・オクトーバーを追え』の時間的に前なのか後なのかはっきりしない。物語がロンドンで始まる所からは変わらないのだが、そこからはかなり異なる。まずライアンが救出したのは皇太子夫妻ではなくてホームズ卿という貴族である。さすがに映画で皇太子の名前を使うのはまずいと判断したのだろうか。そしてその時ライアンが射殺したのはショーン・ミラーの弟だったという事になっており、その後ショーン・ミラーは弟の復讐の事だけを考えて行動するようになり、それで物語が進行して行く(原作の計算高いショーンとは対照的である)。イギリスの法廷では復讐を誓ってライアンに叫びかかるのであう。
移送中のショーンの奪還は船ではなく車で移動中の所を行われる。それからショーンたちがライアン一家を攻撃する所は変わらないが、そこでガニーことブレッケンリッジは登場しない。そしてロビー・ジャクソンだが、原作では重要な人物なのだが、映画では一応出てくるがほとんど台詞も無い存在になってしまっている。
ライアンがCIAに『戻り』、衛星写真を睨み続ける所は変わらないが、そこでライアンが見付けた女はアクシオン・ディレクトの人間ではなくULAの一員、ホームズ卿襲撃の現場にいた人間を見付けたのだという事になっている。
そしてそのキャンプに特殊部隊が襲撃に行く訳だが、ご存知のとおりそこにはショーン達は居なかった。アメリカに来たホームズ卿とライアンが一緒の所を襲撃する計画を立てていたのである。またここでも多少違う点は、ジェフリー・ワトキンズがその旅に同行してライアン宅に皆と一緒に入り、護衛の一人を銃を使って直接殺し、ショーンたちの襲撃を手引きしているのだ。そして最後にはショーンに誤射され死ぬという空しい結果に終わっている。
ライアンはボートを奪い、囮となって一人で逃げる。ショーン達はそれに気付き、オドネルは引き返すように命令するがショーンはそれを突っぱね、最後にはオドネル達まで殺してしまう。そしてライアンとの格闘の末、死ぬ事になる。
やはりこの作品でも『小説の単純化』という構図が付きまとう。だが諜報戦の姿を見せようという所や、ライアンの描写を上手く行っている所などは成功していると言えるのではなかろうか。

Distribution

パッケージ	メディア	発売元	製品名	価格	備考	購入
	DVD	ビクターエンタテインメント CIC・ビクタービデオ	パトリオット・ゲーム アドバンスト・コレクターズ・エディション	3,980	オーディオコメンタリー、メイキングが入り、音声がDTSになったアドバンスト・コレクターズ・エディション	amazon.co.jpで購入
	DVD	ビクターエンタテインメント CIC・ビクタービデオ	パトリオット・ゲーム	4,700		amazon.co.jpで購入
	DVD	ビクターエンタテインメント CIC・ビクタービデオ	パトリオット・ゲーム	2,500	廉価版	amazon.co.jpで購入
	DVD	ビクターエンタテインメント CIC・ビクタービデオ	ジャック・ライアン アドバンスト・コレクターズ・エディション・ボックス	10,290	「レッド・オクトーバーを追え!」 「パトリオット・ゲーム」 「今そこにある危機」 アドバンスト・コレクターズ・エディション3作セット	amazon.co.jpで購入
	DVD	ビクターエンタテインメント CIC・ビクタービデオ	ジャック・ライアン DVD コレクターズ・セット	7,000	「レッド・オクトーバーを追え!」 「パトリオット・ゲーム」 「今そこにある危機」 3作セット	amazon.co.jpで購入

一つ上の階層のページへ戻る