アメリカでは3Dシューティングゲームは大人気で、色々なゲームが登場している。そして最近はSPEC OPSやDELTA FORCEという、特殊部隊ものの3Dシューティングが出ている。RAINBOW SIXもそれに含まれるのだが、このゲームが他のゲームと違う点は、「突入計画」が非常に重視される点である。
まずはブリーフィングから始まる。任務の内容と背景情報を調べ、ティームのメンバーを編成し、武装を選択し、建物の地図を見て隊員ごとに突入経路を決定する。そして作戦が開始されると、プレイヤーは隊員の一人を操作してテロリストを排除するのだ。
一つのミッションでは最大8人の隊員を投入でき、最大4ティーム(1ティームは最大4人)の編成を行う。そしてティームごとに突入経路を設定する。それが非常に細かく設定できる。進入ルートは勿論、移動速度や敵の制圧、人質の護衛、戦闘をさけて前進といったROE(交戦規則)の設定、爆弾の解除や盗聴器の設置といった作戦任務、ドアの破壊や閃光手榴弾の投擲といったことまで。
進入経路を設定すると、あとは任務の決行となる。プレイヤーはティームリーダーの一人となり、他のティームは計画に従って自動的に行動する。操作するティームは自由に変更でき、もし操作しているキャラクターが死ぬと、別のキャラクターを操作することになる。
RAINBOWの指揮官はなんとあのジョン・クラーク、そして隊員にはしっかりとディング・シャベスも入っている(これはサービス的なもので、特にライアン・シリーズとのストーリー的繋がりはない)。RAINBOWはNATO指揮下の多国籍部隊で、隊員はアメリカ人、イギリス人、ドイツ人、オーストラリア人、スペイン人といったメンバーで構成されている。
RAINBOW SIXオフィシャルページでは体験版をダウンロードしたり、TV CMのQuickTimeを見る事が出来る。
ゲーム自体はかなりリアリティを高くして設計されている。プレイヤーは例えばMP5サブマシンガンを使うとすると、それのバースト(発射弾数)を本物と同じく0(セーフティ)、1、3、フルオートの中から選択できたりするようになっている。画面を見た感じはいわゆるDOOM系のように見えるが、現実と同じくかなりシビアになっており、1発食らったらその場に倒れてしまう(勿論敵も同じだ)。このゲームはキャンペーン制になっており、一つのシナリオをクリアすると次のシナリオへと進むようになっている。そして、隊員は死んでしまったら当然次のシナリオには参加できない。補充隊員の技量は落ちるので、隊員が死んでゆくとゲームの後半ではどんどん難しくなってしまう。こう聞くとかなりコンプリートは難しそうだが、1つのシナリオは何度でもプレイすることが出来る。任務が失敗したときは勿論、成功しても味方の死傷者が多かった場合などは、納得のいく結果になるまで何度でもプレイすればよい。
このゲームではどちらかというとアクション性は低い。プレイするキャラクター以外は自動的に行動、戦闘するし、作戦計画の方が重要なのである。だからアクションゲームが苦手な人間でもそう悲観する必要はない。
シナリオは多岐に及んでいる。テロリストが人質を取って立て籠もった大使館に突入し、人質を解放するといったものから、爆弾の仕掛けられたダムに突入し、爆弾を解除するというもの、ビルに潜入し、警備員に見つからずに(戦闘も許されない)コンピューターにアクセスしなければならないというものまで。そして最終的には、シドニー・オリンピックで生物兵器を散布しようとするテロリストの目論見を阻止し、首謀者を逮捕しなければならない。このゲームは英語版しか発売されていないが、日本で発売されているものには日本語のミッション解説が付属している。
このゲームでもマルチプレイヤーがサポートされている。LANやインターネットを介して、最大16人同時プレイも可能となっている。マルチプレイでは対戦を行うことも、SINGLE PLAYERのミッションを協力してプレイすることも可能。Kaliでは日々対戦が行われている。詳しい参加方法については下をご覧頂きたい。
日本代理店マイクロマウスから日本での発売が行われており、日本語紹介記事もある。またZDNet JapanのGAMESPOTでもRAINBOW SIXの紹介が行われている。
またPlay Online 1998年12月号(アクセラ)及びARMS MAGAZINE1998年12月号(ホビージャパン)の両紙においてこのゲームが紹介されている(ARMS MAGAZINEでは元フランス外人部隊の毛利元貞氏の賞賛の言葉が書かれている)。
これはRAINBOW SIXに追加することによって、4人の新隊員、3種類の新武器、5つのシナリオがある新キャンペーンなどが追加される。こう書くと数は少ないのだが。
新しいキャンペーンでは舞台はロシア、バイコヌール宇宙基地でのスペースシャトル奪回任務、インド、タージ・マハールでの救出任務、イギリス、ビッグベンへの突入救出任務、中国、紫禁城での救出任務、そして最終ミッションはアメリカ、連邦議会議事堂での上院議員救出任務となっている。
基本的な点は全てRAINBOW SIXから変化していないが、SINGLE PLAYERにFULL WATCH MODEが追加された。これはプレイヤーは指揮官に専念するというもので、作戦計画を立てたら隊員の行動は全て自動的に行動するようになり、プレイヤーは隊員を直接操作することは出来ず、GO CODEを発令したりすることしかできなくなる。
また、MULTI PLAYERでは6つの新ルールが追加された。Assassin、Scatter、Scatter Assassin、Team Terrorist Hunt、Scatter Team Terrorist Hunt、Save the Baseというモードである。
EAGLE WATCHも日本代理店マイクロマウスから日本での発売が行われており、日本語紹介記事が掲載されている。
北海の搾油施設をテロリストが占拠し、人質を取ってさらに爆弾を仕掛けた。テロリストを排除し、爆弾を解除し、人質を救出しなければならない。 |
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このゲームで使用することが出来る武器はMP5A2、MP5SD5、CAR-15、M16-A2等、そんなに多くはない。だが一部で武器を増やすことが出来るパッチファイルが配布されている。これはそうやって追加された狙撃銃のPSG-1を使って狙撃を行った瞬間。このパッチでは他にP90やM-249などを使用できる。 |
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おまけ。次々とやってきた敵を右方向から狙撃していったら、こんなシュールな死体の列が出来てしまった。 PLAY ONLINEに投稿したら掲載されてしまいました。 |