用語解説

カオスエンジェルス

発売元
アスキー
初出
1988

3DダンジョンタイプのRPG。登場するモンスターは全て女の子であり、女の子を倒すとその相手とHすることができる。そうすればそのモンスターの特殊能力を自分が使えるようになるというシステム。このゲームは、一般ユーザーの手によってX680x0用の「勝手に移植版」が作られ、ネット上で公開された。

ドラゴンナイト

発売元
エルフ
初出
1989/11

4まで発売されたエルフのゲーム。Windows版は出ていない。PC版は表記したPC-88・98版以外にも、PC-88、X68、FM-TOWNS、果てはMSX2、DOS/Vまで様々なハードで発売されているが、どれだけの機種で出たのか把握できないので記載は勘弁して頂きたい(完全な情報を持っている人がいたら提供希望)。PC-98版は現在もエルフHPで通販にて購入可能。
1と2はWizardryタイプの3D迷路を歩くRPG、3は2DフィールドタイプのRPGになり、4では『ファイヤーエムブレム』風のシミュレーションゲームになっている。1~3までは主人公は同じ キャラで、4の主人公は前作の主人公の息子。4は結構切ない話となっていた。PC-Engine版やPC-FX版の声優はかなり豪華で、緒方恵美、冬馬由美、日高のり子等等等。そういえば4では 、ロードス島戦記のディードリットみたいなマルレーネという名のエルフが出ていたが、そのPC-FX版声優が、ロードスでディードをやった冬馬由美本人だった。

DE・JA

発売元
エルフ
初出
1990

主人公が考古学者という、インディ・ジョーンズ風のエロゲー(主人公は日本人だが)。謎解きもあり、ADVとしては中々正統派な作りである。今度1と2をあわせたリメイク作品の「マルチパック」が発売される。

ランス

発売元
アリスソフト
初出
1989/07

1から3まではRPG、4.1と4.1はTRPG風(?)RPG、鬼畜王は国盗りSLG、5Dはボードゲーム風になっている。とにかく主人公が最初から「鬼畜」という開き直った設定。だから当然片っ端から女に手を出すし、あまつさえ奴隷として女の子を「飼って」いる。見ての通り非常に息が長く、最近新作も出た。

同級生

発売元
エルフ
初出
1992/12/17

とにかく「町の中を自由に歩いて女の子に出会う」という自由度の高さが売りのゲーム。しかし第一作目の主人公の頭の中はエロのことしかないようなバカで、女の子の前で都合の良いときだけまともな台詞を吐いたりする。なんでこんなやつがモテるんだと理解に苦しんだ。まあエロゲだからね。
『同級生2』は前作と同じシステムで、殆どの登場キャラクターを総取っ替えして作られた続編作品。しかしヒロインを攻略するための条件(フラグ立て)が無茶無茶厳しくなってしまった。
システムのみを継承したスピンオフ作品といえる『下級生』はその反省をふまえてか、同じ女の子と何度もデートできたりHできたり、「女の子と楽しくお付き合いしよう」ということをコンセプトにしたように思える。
これまたX68だのDOS/Vだのかなりの機種で発売されていた。コンシューマ移植もされたが、PSのフィギュア付きEXTRA BOXは「箱がでかい、邪魔」とかなり有名になった。

ときめきメモリアル

発売元
コナミ
初出
1994/5/27

始めてコンシューマで発売された、初めての全年齢向け恋愛ゲーム(ギャルゲー)。制作者は『同級生』を意識したという話が伝えられている。システム的には「意中の女の子を追いかけ回す」だけではなく、「自分に磨きをかけて女の子に好かれるようになる」というのが特徴。この「自分育てゲーム」の要素は、1991年の「プリンセスメーカー」に由来しているのだろうか。
このソフトは当時大ヒットになった。PC-Engine版は出荷ロットによってバグ修正があるとか追加イヴェントが入っただとかいう話もあって、CDパッケージ背面表示の出荷ロット情報を人々は必死に読み取ろうとした。
この作品の前にも「プレイヤーの名前を自由に変更できる」ゲームは存在していたわけだが、『ときメモ』ではプレイヤーの名字、名前、そしてあだ名までもを、漢字も使って自由自在に設定でき、「女の子に自分の名前が読んで貰える!」というのも中々インパクトが高かった。
ときメモは1995年10月13日にPSに移植。その後も1996年2月9日にSFC、1996年7月19日にSS、1997年12月4日にWindows95、1999年2月11日にGBCと各メディアに移植された。スピンオフ、関連グッズも莫大な売り上げを見せ、一種の社会現象にまでなる。アドベンチャーゲーム化された「ドラマシリーズ『虹色の青春』『彩のラブソング』『旅立ちの詩』」や 「ときめきメモリアル対戦ぱずるだま(対戦とっかえだま)」、その他のゲーム、クイズ、デスクトップアクセサリ等々関連ソフトだけでも枚挙にいとまがない。更に、イメージソングCDやドラマCDは数十枚に及んだ。UFOキャッチャー用などのプライズ賞品も沢山出て、「箱買い」に走る人も多数。等身大フィギュアも出て、挙げ句の果てには実写映画化までされている(もっともゲームの痕跡はほとんど留めていない映画になったが)。ゲームヒロインである「(実在する)藤崎詩織を探せ!」みたいな企画もやっていたわけだが、この手の企画はYsイースのミスリリアとか無限戦士ヴァリスのミス優子とか、尽く失敗しているものを……歴史は繰り返す。

ときめきメモリアル2は1999年11月25日PSで発売。過剰な期待を受けて作られた本作は、CD5枚組というボリュームになって登場した。この作品もそれなりに売れ、関連商品がかなり出た。
『ときメモ2』における前作との最大の違いは「Emotional Voice System」というシステムを搭載したこと。これはゲームに登場する女の子が、プレイヤーの入力した名前をヴォイスで発声して呼んでくれるというものである(メモリカードの容量を無茶苦茶喰うなど多数の制約はあるが)。どうでもいいがこのシステム、このゲームのデモが初めて行なわれたゲームショーだかなんだかで、テストプレイを行なった一般客が「め○ら」だの「つ○ぼ」だの「う○こ」だのといった“不適切な言葉”を入れて発音させまくってしまい( もちろんその言葉が会場に名がされた)、その結果製品版ではこのような言葉は禁止されるというおまけが付いている。

『ときめきメモリアル3』は2001年12月20日PS2で発売。こちらもまた、前作のように様々な追加要素が導入されている。主題歌には人気女性アーティストのZARDを起用。名前を呼んでくれる機能は「Emotional Voice System2」と進化し、より自然なイントネーション、方言訛りに対応となる。更にキャラクターグラフィックは3DのトゥーンレンタリングCGとなり、立ち絵のグラフィックでも様々な動きをするようになった。だがどう考えてもCG化は人々の需要に反するものであり、結局歴代で一番売れなかったゲームとなったそうだが。

『Girl's Side』は男女を逆転したときメモである。つまり主人公は女の子であり、意中の男の子に告白して貰えるよう努力するという、純然たる女性向けゲームになっていた。これがかなりヒット(不評極まりなかったトゥーンレンダリングが廃止されたのも一因か)、『2』の制作も決定されている。

弟切草

発売元
チュンソフト
初出
1992/03/07

チュンソフトのサウンドノベル第1弾。エンディングが複数あり、プレイするたびに選択肢が増えて分岐が増殖する。脚本に、サスペンスや刑事ドラマでおなじみの長坂秀佳氏を起用。当初こそゲーム誌などのメディアでは騒がれなかったものの、ユーザー間で噂は広まり、ロングセラーとなる。“弟切草”の伝承(この草を原料とした薬の秘密を漏らした弟を兄が怒りのあまり斬り殺し、その血が草に付いた。弟切草の葉に黒い斑点があるのがその名残)をモチーフに、とある洋館に迷い込んだカップルに起こる怪現象の数々を描く。SFCとPSで出たほか、携帯電話用コンテンツなど多数あり。この後『かまいたちの夜』『』などのサウンドノベルシリーズが続く。

雫 DVD-ROM版

しずく

発売元
Leaf
初出
1996/01/26

”電波“という能力を使って人々を操り、夜な夜な学校の中で乱交を繰り広げる男女の事件に巻き込まれてしまった学生の話。エロシーンの導入方法はいかにもエロゲ的だが、主人公が平凡な学生というのが共感を生んだ。最近、全画像の書き直しとヴォイスの収録を行なったDVD-ROM版が発売されている(作画担当者は別の人物になった)。
 

痕 リニューアル版

きずあと

発売元
Leaf
初出
1996/07/26

鬼の血筋をもった一族の物語。主人公は夜な夜な猟奇的な夢にうなされ、やがて実際に惨殺事件に巻き込まれてしまう。人々を殺した怪物は本当に自分なのか……。後に一部シナリオが追記され、CGが全面的に書き直されたリニューアル版も発売された(声は入っていない)。
 

To Heart PSE

To Heart

発売元
LeafAQUAPLUS
初出
1996/07/26

学園を舞台とした非常に素朴な恋愛ゲーム。だが登場人物にロボットや超能力者、魔法使いが入っており、ファンタジー要素も少しある。なのに設定的にはまんま現代で、その中で人間型ロボットが平気で動いている技術力の格差は異星人のオーバーテクノロジーによるものか。
PS版発売時、京本正樹を使ったり車内広告を行なったり、JR秋葉原駅の「踏み絵広告」が行なわれたり(踏み絵広告はこれが元祖)と、大規模なキャンペーンが展開された(しかし広告費に金を使いすぎて回収できなかったという噂もある)。TVアニメシリーズもタイアップの一環として行なわれた。
PS版をWindowsに逆移植した「PS Edition」も発売されている。こちらは純粋にPS版の移植で、内容も全年齢向けであり新規画像の追加は行なわれていない。
PS2で『To Heart 2』の発売が決まっており、新TVシリーズの放映も予告されている。『ToHeart ~Remember my memories~』は、アニメ『トゥハート』の続編であり、『To Heart 2』のアニメではない。
 

Piaキャロットへようこそ!! 2

Piaキャロットへようこそ!!

発売元
F&C(カクテルソフト)
初出
1996/07/26

ファミレスを舞台にした恋愛ゲーム。ゲーム開始時に、ファミレスの制服を3種類の中から選択することが出来るというのが特徴(当然それにあわせてグラフィックも変わる)。主人公はファミレスでバイトしながら、その店で働く女の子や常連客と恋愛するというものだが、ファミレス内での仕事を好きに選べるだの休みも選べるだの、夏休みだ研修旅行だと「そんなファミレスのバイトがあるか!」というご都合主義展開。初めて劇場アニメ化されたエロゲーでもある。

ONE ~輝く季節へ~

ONE ~輝く季節へ~

発売元
TacticsKID(コンシューマ版)
初出
1999/06/04

Tacticsから1998年5月29日発売。1997年11月21日に発売した前作「MOON」が予想以上に評判になったスタッフが作る。大ヒットを飛ばすが、スタッフはその後Keyへ移籍。続編である「ONE2 ~永遠の約束~」は 全く別のスタッフによって作られることになる。ONE自体は「輝く季節へ」というタイトルで1999年4月1日にKIDによりPSに移植された。
 

Kanon

Kanon

発売元
Key
初出
1998/05/29

大評判になったKeyの泣きゲー。とにかく「泣いた」という人が多い。一番最初に出た18禁版から、18禁のCGを削って別の追加CGをちょこっと増やしたWindows用全年齢対象版が発売され、その後、それに声が付いたDC版とPS2版が出た。他にもドラマCDなどの関連商品多数。TVAは東映アニメーションが制作 。
 

AIR

発売元
Key
初出
2000/09/08

やはりこちらもKeyの泣きゲーである。Kanonからあった傾向だが、Keyでは登場するヒロインの精神年齢が低いことが多く、「Keyのゲームには知的障害者しか出ない」とか言われたことも (Keyの最新作である「CLANNAD」でもやはりそうだった)。だがこのゲームもやはり大ヒットを飛ばし、出崎統監督による劇場アニメ化も決定、さらにはTVシリーズも放映されることになっている。

Memories Off

発売元
KID
初出
1999/9/30

1999年09月30日にKIDよりPSで発売。PCゲームからの移植が多いKIDというメーカーには珍しい、KIDオリジナルのゲーム。コンセプトとしては「彼女との別れネタがあるギャルゲー」で、1st(一作目)は「過去に彼女と死別」、2ndは「現在彼女がいるが、別ヒロインルートに行って彼女と別れる」、「思い出にかわる君」と「それから」は、既に彼女と別れている、というような感じ。シリーズは全て共通世界観上にあり、同じ地名や同じ登場キャラも出てくる。
2000年4月27日にはネオジオポケットで、1stの過去の話である「Memories Off Pure」が発売。WSCでは、このゲームのキャラを使ったポンジャンゲームも発売された。DCで2000年6月29日に発売された「Memories Of Complete」は、PS版の1stに追加グラフィックや「ピュア」の要素を足したものである。
続編である「Memories Off 2nd」は2001年09月27日にDCとPSで発売、更にその続編「想い出にかわる君~Memories Off~」も2002年11月28日DCとPS2で発売、更に今度「Memories Off~それから~」が発売される。
初代と2ndとピュアを合わせ、新規シナリオを収録した「メモリーズオフデュエット」もPS2で2003年3月27日に発売。OVAも色々と出ている。

SNOW

発売元
スタジオメビウス
初出
2003/01/31

とにかくひたすら発売が延びたことで有名なゲーム。当初は2000年冬に発売予定と発表されたのだがそこから発売延期の歴史が始まる。2001年夏にはフルヴォイスから音声無しへの仕様が発表された(要するにヴォイスを収録している時間がないからということ)。だがそれでも発売は伸び続け、到頭2003年1月31日に本当に発売され、品が店に並んでいるのを見て人々は驚いた。他にも、雑誌などで情報が公開されていた最年少ヒロインの桜花とのエロシーンも、(延期延期を繰り返している間にソフ倫の規定が変更されたためか)カットされ、既に出来上がっていたCGはお蔵入りとなった。
内容的にはまんま『Kanon』と『AIR』を足して2で割ったようなものだが、比較的丁寧に纏められている。「『SNOW』は、『Air』のハッピーじゃないエンディングで欲求不満になった人のためのハッピーエンドが用意されたゲームだ」との意見も。このゲームの後日談である『友達以上恋人未満』 というゲームも発売されたが、こっちはエロオンパレードのエロゲー。

モエかん

発売元
ケロQ
初出
2003/01/31

2003年1月31日ケロQより発売。主人公は、“萌えっ娘カンパニーという会社の、1万人のメイドが住む孤島の所長”という、一見可愛いメイドさん達に萌えるだけのゲームに見えるが、実際のゲーム内容は(特にメインヒロインのリニアの場合)後半にいくごとに萌えも糞もないシリアスな“燃える”ゲームになっていく。プリンセスソフトにより2003年12月25日にDC版が発売、PS2版も発売。

秋桜の空に

秋桜コスモスの空に

発売元
Marron
初出
2001/07/27

2001年7月27日Marronより発売。内容的には(特に後半のストーリー展開が)殆どOneの劣化コピーだが、テンポが良くて笑えるテキストと魅力的なキャラクターが評判となった。無名の新規参入メーカーの作品だということや、致命的なバグの多さというハンデを乗り越えて口コミでヒットする(WindowsXP/2000非対応だがユーザーによって互換プログラムも作られた)。
また、当時(今もだが)溢れかえっている「妹ゲーム」に対抗した「ヒロインがお姉ちゃんゲーム」の先駆け的存在でもある。
 

Wind -a breath of heart-

Wind -a breath of heart-

発売元
minori
初出
2002/04/19

新海誠がオープニングを担当したということでとにかく有名になったゲーム。ゲームとしては色々と甘い作りのところが批判されたが、それなりに好評だった。あとは、ゲーム中のヒロイン“鳴風みなも”の問い詰め(主人公が彼女につめよられてひたすら文句を言われ続けるシーン)のことばかり話題になっている。

君が望む永遠

君が望む永遠

発売元
âge
初出
2001/08/03

2001年8月3日、âgeより発売。最初に体験版が雑誌付録で公開されたが、とにかくそのヴォリュームが大きかった。またその体験版の、プログラムによる画面エフェクト演出が今までのエロゲーより抜群に派手で高度であり、話題となる。発売後もストーリーが高く評価された。
ストーリーとしては、主人公は悪友の少女・水月から紹介された、彼女の親友の遙という娘と付き合うようになる。だが遙は事故にあって数年間も意識不明、その間に水月が主人公を寝取ってしまい、その後に遙が意識を取り戻して遙と水月のハルマゲドン勃発という泥沼展開(都々目はこの泥沼三角関係に堪えられなくて体験版で投げ出した)。更にゲームでは、遙の妹と付き合うルートとか、別の女の子に主人公が拉致監禁姓奴隷化されるというルートまであった。

2002年9月26日にアルケミストによりDC版が発売(ちなみにアルケミストのDC参入第1弾)2003年5月1日にプリンセスソフトよりPS2に移植。PS2版には「~Rumbling hearts~」というサブタイトルが付いている。更に後に発売されたPC用のDVD版では追加シナリオが収録され、更に鬱になったらしい。
このゲームは回収騒ぎがあったことでも有名。初回版が発売されたとき、一部のグラフィックのモザイクが透過しているということでソフ倫からパッケージ回収を要求された。だが、このソフトは既にソフ倫審査を通っていたこと、なのに回収費用は全てâgeが負担することになったということから、ソフ倫とâgeの関係は悪化した。
とにかくこの回収騒ぎで一時期極度の品薄となり、中古では数万円の値が付いた。
 

遺作・臭作・鬼作

発売元
エルフ
初出
1995/08

それぞれ「遺作」「臭作」「鬼作」という名の不気味な中年男(裏設定だと彼らは兄弟らしい)が、女の子を陵辱するというシリーズ物のゲーム。『遺作』は学校の旧校舎に女子学生を呼び出して陵辱する話。 『臭作』は女子校の寮の管理人になりすまして女の子を盗撮、それをネタに脅して陵辱するストーリー。『鬼作』は基本的には『臭作』と変わらないが、ギャグ要素が強くなっている。
このゲームは「おやぢ」色が濃いのが一部で人気らしい。

Natural2 -DUO-

Natural

発売元
F&C
初出
1998/02/06

調教型エロゲー(といってもその手の中の物では内容はソフトな方らしい)。シリーズを通して、自分を慕う女の子とHを繰り返していくゲームなのだが、そのHのやりかた(SMだの野外プレイだの)によっては性奴隷に仕立て上げて自分を“ご主人様”と呼ばせることもできる、というもの。1と2では、相手の女の子が妹的存在で主人公を「お兄ちゃん」と呼んだりするのだが、ZeroとAnother Oneではその要素はない。

SEEK

発売元
PIL
初出
 1994

依頼を受けて3人の女性を調教してしまうという調教物。今までのエロゲーに無かった本格的なSMを題材にしたソフトで、その描写もハード……らしい。
このゲームは根強い人気で、続編のほか実写版まで発売されたそうだ……というか私はこの辺は全然知りません。マイシスターが「調教ゲームならこれも入れとけ」と主張するので記載。

悪夢・絶望

発売元
スタジオメビウス
初出
1996/04/26

『悪夢』は余命僅かな御曹司が、修学旅行中の女生徒が乗ったバスを使用人達と共に襲撃し、女性とを監禁して陵辱するストーリー。『絶望』はその続編で、(前作の事件が理由で)死刑になった主人公達が亡霊となり、他人に憑依しながら女性を監禁、陵辱していくというもの。何度も陵辱すると女の子が精神崩壊する描写が秀逸……らしい(本当か?) 。
これらのゲームのお陰で“スタジオメビウスといえば鬼畜ゲー”というブランドイメージが作られたのだが、なのに後にメビウスは『SNOW』を出すことになって周囲を驚かせる(でもSNOWもやっぱりエロシーンは鬼畜っぽいとかいう話も)。

加奈~いもうと~

発売元
D.O.
初出
1999/06/25

2つ年の離れた“加奈”という病弱な妹を見守っていくという話。“病弱”という言葉から想像できるとおりの展開になるわけだが、それでも力技にて多数の人々を感動させた。 以上のように内容は非常に純粋なのだが、エロビデオのごとき「女の子の名前がまんまタイトル」というのに引いた人も多いらしい。
このゲーム、「筑紫哲也のニュース23」でも取り上げられた。いかにもオタク風な外見のオタク男が、加奈への愛を蕩々と語るという痛々しい内容だった。

D.C.~ダ・カーポ~

D.C.~ダ・カーポ~

発売元
サーカス
初出
2002/06/28

それまでに登場したエロゲー・ギャルゲーの「いいとこ取り」したような感じのゲーム。キャラクターによってシナリオの完成度にばらつきが大きいが、ヒロインで義理の妹の朝倉音夢のシナリオは人気(TVAはそのシナリオを再構築している)。
Windows版の18禁要素を取り除き、新グラフィックや新キャラを追加した『D.C.P.S.』がPS2で発売。だがその後、『D.C.P.S.』に18禁要素を復活させて追加した『D.C.P.C.』がまたWindowsで発売。そのほか、何度も何度もパッケージを変えたり特典を変えたりして繰り返し同じ商品を買わせようという阿漕さを揶揄し、サーカスというメーカーの名をもじって“曲芸商法”という言葉も有名になった。
 

月は東に日は西に~Operation Sanctuary~

月は東に日は西に~Operation Sanctuary~

発売元
オーガスト
初出
2003/09/26

人気イラストレーター・べっかんこうの絵で人気を得たゲーム。序盤は楽しい楽しい極普通の学園ラブコメ物として話が展開されるのだが、そこから突然「全てはニャントロ星人の陰謀だ!」というような感じで、とんでもないSF展開にプレイヤーを叩き込み、プレイヤーの開いた口をふさげなくする凄いシナリオだった。メーカーのオーガストは元同人サークルである。DCとPS2に移植されたが、DC版とPS2版の違いは「DC版ではパンツが見える、PS2版ではパンツが見えない」という極めて単純な言葉で表わされている。 もちろんパンツが見えるといっても、パンチラなだけでエロシーンはカット。
 

パティシエなにゃんこ

パティシエなにゃんこ

発売元
ぱじゃまソフト
初出
2003/02/28

基本的にはケーキショップを舞台にしたラブコメ。その店に魔法使いの女の子がやってきて、主人公の男の子を、昼は人間・夜は猫になる魔法をかけてしまう……というもの。特に突出した出来の作品ではないが、丁寧な作りが好感を呼んでいる。
コンシューマ版はDCとPS2で同時に発売されたが、双方でエンディングが違う、付属のドラマCDの内容が違うと、両方とも買わせることを明らかに狙っておりかなり凶悪。
 

水月

水月

発売元
F&C
初出
2002/04/26

老舗メーカーF&C初のビジュアルノベルとして喧伝されたもので、実際かなり丁寧に作ってあり評価も高い。Win版は(当時としては)珍しくヴォイスも収録されていない読ませるタイプの物だった。だが、それも不利な材料とはならなかった(コンシューマ移植でヴォイス追加)。しかしエロシーンに皆尽く放○するのはどうかと思うのですよ。

グリーングリーン

発売元
GROOVER
初出
2001/10/05

片倉真二のイラストで人気を呼んだゲーム(私はやったことがないので判らないが、シナリオも評判が良いらしい)。だがこのゲームはとにかくTVシリーズアニメが凄まじいインパクトだった。U局系列の深夜とはいえ、誰でも見られる地上波でいきなり女の子の全裸が出まくり、股間にぼかしまではいるという有様だった。そのため放映局から 製作スタッフにクレームまで来たらしい。
更に、その後に発売されたOVA版は、露骨に性交シーンを出しておきながら、モザイクもなしに堂々と全年齢向けで売ろうと画策していた(挫折したが)
ゲームでは、 2と3の制作が同時に発表されている。

EVE

発売元
シーズウェア
初出
1995/11/22

男女二人の主人公の視点を交互に切り替えて話を進めていく“マルチサイト・システム”を採用したAVG。『DESIRE』などの数々のヒット作品を手がけた「剣乃ゆきひろ(現・菅野ひろゆき)」氏のシナリオが感動的だと多くのファンがついた。しかし開発当時のスタッフは発売後メーカーを抜けてしまい、続編「EVE The Lost One」が別スタッフにより作られた。このゲームはユーザーの非難の声は大きかったが、それなりに利益はあったらしくその後もシリーズがぽこぽこ作られることになる(流石に「EVE」以降はシリーズを 制作するつもりはないらしいが)。

Night Walker -真夜中の探偵-

発売元
TOMBOY(PC98)・アリエルーフ(Windows)
初出
1993/12/22

1993年12月22日、TOMBOYよりPC-98用ゲームとして発売。2001年05月25日にはアリエルーフより「NIGHT WALKER」というタイトルでWINDOWS移植版が発売。内容は、オーソドックスな吸血鬼もの……らしい。TVアニメ化もされ、1998/07/08~1998/09/23にかけてテレビ東京系列で深夜枠で放送された(制作AIC)。

センチメンタル・グラフィティ

発売元
NECインターチャネル
初出
1998/01/22

ゲーム発売前に発表された、甲斐智久氏によるキャラクターデザインがとにかく評判となった。だがゲーム自体の発売は延期に延期を重ね、その間にキャラクターグッズだけが発売される。そしてやっと発売されたゲームだが、出来の悪さで話題となった。ゲームシステムが悪い、シナリオがすかすか、絵のイメージが違う……そして真っ黒な画面の中でヒロインが正体不明の踊りを踊っているOPムービーは“暗黒太極拳”と称される。前評判の高さだけで大量にソフトを作ったのか禍したのか、新品が980円で投げ売りされる事態となった。
ストーリーは、今まで日本各地で転校を繰り返していた主人公(高校生)が、その各地の思い出の女の子に会いに行くというもの。主人公は平日には交通費を稼ぐためバイトを繰り返し、土日になると北は札幌、南は福岡まで日本各地を駆けずり回って女の子と出会い、二股ならぬ12股恋愛を行なう(12股プレイをしないと真のエンディングが見られない)。
その続編はDCで2000年7月28日に発売されたが、前作の主人公と各ヒロインの恋愛話をリセットするための強引な手段として、プロデューサーは前作の主人公の暗殺を決定。『2』のオープニングは、事故死した前作主人公の葬式というとんでもない話となった。ゲームのシステム自体は『同級生』的なものになっている。
また『センチメンタル・プレリュード』という、『~グラフィティ』と同じスタッフの新作が制作中。制作発表から数年を経てやっと2004年に発売される……らしい。
アニメ版は1998年4月8日から『センチメンタル・ジャーニー』というタイトルにて、テレビ東京系列で放送された。制作はサンライズ。

こみっくパーティー

発売元
Leaf
初出
1999/05/28

プレイヤーは同人作家になるというゲーム。作った同人誌を同人誌即売会“こみっくパーティー”で売りつつ、即売会などで出会った女の子と恋愛するというもの。Win版では『プリンセスメーカー』『ときめきメモリアル』のような、数値パラメーターを上げていく自分育てゲームだったが、DC版では格闘ゲームのようなコマンド入力で能力値を上げるゲームになり、それがWinに逆移植された『DC Edition』ではタイピングゲームになっている(その他のシステムはWin版と同じ)。「本当の同人誌即売会でこんなふうに女の子と出会う機会なんかねーよ!」という感想は「まあ、エロゲーだからね」で流すとしよう。
2001年4月から放映されたTVアニメ版は、純粋に主人公・千堂和樹の同人作家としての成長を描いたアニメになっている。
 

ぽぽたん

発売元
ぷちフェレット
初出
2002/12/13

キャラクターデザインは『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』で有名なぽよよんろっく氏(一応名義は違うが、同一人物なのはバレバレ)。TVアニメ化もされ、2003年7月17日から放送。BS-iでの限界に挑戦したかのように、とにかく女の裸が出ていた。

ヤミと帽子と本の旅人

発売元
オービット
初出
2002/12/20

同人界で有名な、人気女性イラストレーターCARNELIAN氏が原画を担当し、(エロゲーとしては)低価格の5800円で発売。独特な世界観で話題に。複数の本の世界を渡り歩くストーリーが展開される。アニメはスタジオディーン制作で2003年10月2日より放送開始。アニメ版ではゲームの主人公が不在となり、レズ姉妹の百合世界が展開されている。アニメ版の世界観を使った『ヤミと帽子と本の旅人 タイピングトラベラー』というゲームも出ている。

月姫

発売元
TYPE-MOON
初出
2002/12/29

同人サークルTYPE-MOONによる、2000年12月29日にコミックマーケット59で頒布された同人ソフト。同人ソフトといっても下手な商業ソフト以上のボリュームとよく錬られた設定・シナリオでたちまち評判とな った。その後商業アンソロジー、フィギュアなどの関連商品も展開される。そしてついには『真月譚 月姫』のタイトルで2003年10月9日よりBS-iでアニメ化されて放映された。TYPE-MOONはこの後会社化、次作の『FATE/stay night』を商業ソフトとして発売している。
ストーリーは、ものの壊れやすい“線”が見えるという“直死の魔眼”という特殊能力をもった少年が、吸血鬼アルクェイドと共に他の吸血鬼退治をしていくというもの(但しルートによってはアルクェイドが全然登場しない話もある)。

好きなものは好きだからしょうがない!!

発売元
プラチナれーべる
初出
2000/08/10

エロゲー業界初の18禁女性向けボーイズラブ(BL)ゲーム。これ以前にも、男同士のエロシーンのあるエロゲーは存在したが、この『好きしょ』は女性向けに特化した、主人公も男、攻略キャラも全員男という“ホモゲー”である。シナリオやシステムに稚拙な部分が見受けられるものの、つたえゆず氏の描く可愛らしいキャラクターが受けてヒット、CDなどの関連商品も数多く出た。
ストーリーは、事故に遭って入院していた主人公が退院後、かつての幼馴染みである直(もちろん男)と再会する。主人公は彼のことを覚えていなかったのだが、その後彼を発端にして主人公は様々な事件に巻き込まれていく……というもの。このゲームが、PCゲームにおける女性向け市場というものを確認した形になり、その後他のメーカーも追随して女性向けのエロゲーを出すようになる。

みずいろ

発売元
ねこねこソフト
初出
2001/04/13

元同人ソフトサークルのステージ☆ななが会社化したねこねこソフトの第3作。シナリオは過去編と現在編に分かれており、過去編の選択肢によって現在編の攻略できるヒロインが決定されるという特殊なシステムだった(また過去編の選択肢で、現代編のキャラの性格も変わってくる)。このためゲーム性は非常に低いが、素朴な恋愛の話が好感を呼び、根強い人気を保っている。
まず2002年に18禁のOVAが発売されたが、ファンの間ではその出来の悪さに『みずい』と言われ、無かったことにされている。一方2003年に出た全年齢対象のOVAは、 史上最高の萠え作画と言われるほどの作画の質の高さや構成の完成の高さなどで非常に高い評価を受け た。また、コスプレひろせまなつというDVDでは、みずいろの設定と衣装が勝手に使われて勝手に実写AV化され、収録されたという話もある。

スクリーンショット(ゲーム版魔法少女リリカルなのは)

とらいあんぐるハート

発売元
ivoryJANIS
初出
1998/12/18

発売当初はさほどでもなかったが、口コミで人気になったゲームの一つ。最大の特徴は、主人公とヒロインが結ばれた後も話が続いていくという構成。それまでの恋愛物エロゲーでは、たいていクライマックスにヒロインと1回エッチしてEDというパターンだったが、このゲームでは当時としては珍しく、1キャラに対して複数回のエロがあったり、各シナリオにてメイン以外のキャラが絡んだりしている。当時としては少数派だったが、全面的にヴォイスを導入したり、『To Heart』以上に非現実的で個性豊かなキャラクターも評判になった(キャラクターは人外ばかり、と言われている)。ドラマCDやOVAなど、様々な展開を見せている。シリーズを通して同じ世界観で繋がっており、同じキャラクターが出てきたりする。1はオーソドックスな学園物、2は主人公は女子寮の管理人、3の主人公は学生剣士という設定。『3』のOVAではこの設定から広がり、主人公とその妹が剣士としてボディガードの任務につき戦う……という物語になっている。
『魔法少女リリカルなのは』は、元来『3』に登場したおまけの嘘予告で、主人公の妹の一人・高町なのはが魔法少女になってTVアニメになる! ……というものだった。それが、後に発売された『とらいあんぐるハート リリカルおもちゃ箱』にミニシナリオゲームとして収録される。更にそれが本当にTVアニメになってしまった。だが嘘予告版、リリカルおもちゃ箱版、本物アニメ版では設定や登場キャラが微妙に異なっており、TVアニメ版ではキャストは総取っ替えになっている。
ちなみにタイトルの由来は企画当初は男女の三角関係を描く内容だったことの名残らしいが、ゲームでは三角関係は全然出てこない。