野良犬の塒
トップページ 検索・過去アーカイヴ このサイトについて 管理人へメール
[an error occurred while processing this directive]

現在、押井守/プロダクションI.G作品についてのデータベースをWikiに移行中です。
野良犬の塒 押井守/プロダクションI.G作品 Wiki

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

complex episodes
第5話 マネキドリは謡う DECOY

脚本=藤咲淳一
絵コンテ・演出=中村隆太郎
作画監督=須賀重行

Story

インターセプター不正使用疑惑に関する記者会見中、笑い男は大堂警視総監に隠している真実を語るよう要求し、そうしない場合は「あなたを消去する」と言ってきた。だが荒巻は、今回の笑い男事件は警察内部による自作自演で、インターセプター疑惑を含めた何かを警察が隠しておきたいために目論んだことだと推測する。
そこで9課は、現在特捜が笑い男事件の重要参考人として張り込んでいる人物、ナナオ=Aを調査することにした。暗殺予告の時間が迫ってきていたが、ナナオは自室に閉じこもって何ら動きを見せない。そしてイシカワらの調査の結果、ナナオ=Aに関する記録は改竄されており、何者かがナナオを笑い男事件の犯人に仕立て上げようとしていることが判明する。警視総監暗殺が予告された時間の直前、バトーとトグサはナナオを拘束しようとして彼の部屋に突入するが、ナナオの部屋にいたのは、ダッチアンドロイドだけだった。バトーらや特捜が張り込んでいたナナオの部屋には、最初から彼はいなかったのである。そしてあるホテルの一室で悠々と、彼はウィルスを解き放った。

Explanation

内務大臣の、露骨な「士郎正宗顔」に思わず笑みがこぼれてしまった……という関係のない話は置いておいて、この話では「素子が事件について調べる」という形態を通じ、観客に笑い男事件を紹介する意図が多く含まれている。攻殻SACというアニメでは、観客は「これから起きる事件を見せられる」のではなく、「既に起こった事件の中に放り込まれる」という形態になっているからだ。そしてこの笑い男事件を見て、グリコ・森永事件を連想した人も多いだろう。

グリコ・森永事件も、グリコ社長の江崎氏が誘拐されたという事件から始まった。その後犯人のもとから江崎氏が自力で脱出するということで解決したかに思われたのだが、江崎氏が「自分は助かったし、もう事件は終わった」として警察に非協力的な態度を見せたことも様々な憶測を生んだ。
更にその後「かい人21面相」を名乗る犯人が、グリコ社や森永社の菓子に毒物を混入し、その行為を止めて欲しかったらかねを要求するよう脅迫が行なわれた(「どくいり きけん たべたら しぬで」の脅迫文はあまりに有名である)。グリコ・森永事件では、不審車を逃した警官が自殺するという事件まで起きている。やがて「かい人21面相」は「もう ゆるしたろ」という終結宣言を出して姿を消した。そしてこの事件は時効となっている。
グリコ・森永事件 - Wikipedia

マイクロマシンとは、ナノマシンという言葉と同義と考えて良いだろう。もっとも現在は猫も杓子も「ナノマシン(ナノテクノロジー)」という言葉を使い、その言葉の定義が問題になっているそうだが。
ナノテク、「空想」から現実のビジネスに
際限なく拡大する? 「ナノテク」というカテゴリー

また素子が外部記憶装置を使って《笑い男》について調べているときにいた二人の女性は、原作コミックにも出てきた素子のセックスフレンド(素子はレズビアンと言うより両刀使いという設定になっている)。さすがに原作であったようなセックスシーンはカットされているが。

I.G - STAND ALONE COMPLEX - 第5話 紹介

第4話 視覚素子は笑う INTERCEPTER 解説へ
第6話 模倣者は踊る MEME 解説へ

Distribution

パッケージ 製品名 価格 備考 購入
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 03 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 03 6,300 第5話「マネキドリは謡う DECOY」
第6話「模倣者は踊る MEME」
初回版は公安9課IDカード付属。
amazon 楽天

一つ上の階層のページへ戻る

野良犬の塒