野良犬の塒
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お伽草子

第六幕 呪島

脚本=櫻井圭記
絵コンテ=若林厚史
演出=寺沢伸介
作画監督=佐藤陽子

Story

呪島へと渡った光達。一行は 海底洞窟から海賊のアジトへと上る。綱と貞光が囮となって海賊を引きつけ、その間に光と卜部がアジトに潜り込んで、勾玉を手に入れようという計画を立てる一行。光は勾玉を手に入れることに成功したが、その間に卜部が海賊に 囚われてしまう。海賊は卜部を人質として、光に武器を捨てるように要求。都を救うため、勾玉を持って帰るのだという光に対し、海賊の首領の虎熊は、それでは水の勾玉で治められているこの瀬戸内の海はどうなってもいいのか、と問う。
その時卜部は、村の娘の綾竹を殺したという海賊達の残虐行為を非難するのだが、海賊達はその娘を殺したのは海賊ではなく村の人間だというのだ。村の娘の綾竹は虎熊と夫婦になろうとしていたのだが、それに反対する村 の人間に追われ、殺されたというのだ。
その時投げ槍が虎熊に突き刺さった。光達の後を追いかけてきた村の人間が、海賊を滅ぼし勾玉を奪うために島まで来たのである。勾玉が争乱の元になると考えた虎熊は、光に勾玉を持っていくようにいうと、自ら盾となって光達を逃がした。
綱達と合流した光は船に乗って脱出するが、その船が高波に襲われた。

Explanation

「飲めば恐怖を取り除き、力を引き出す神酒という秘薬」とは麻薬のことだろうか。良く繰り返される話だが、暗殺者を意味するassassinという言葉の語源はhashshashin「(インド産の大麻である)ハシシを吸う者」という意味であり、イスラム教シーア派の分流であるニザール派が、(十字軍兵士などの)暗殺を行なう前にハシシを吸っていた、という話から来ている。

「今日からこの島は祝島だ!」という台詞があったが、この祝島は実在する。丁度四国、九州、本州の中間あたりにある山口県上関町の島だ。ここと国東半島北端の国見町との間では四年に一度、神体を 乗せた船が行き来する神舞行事が行なわれている。

波に襲われた時に綱が「津波だ!」と言っているが、細かいことを突っ込むと津波とは地震で発生した波を指す言葉であり、どんなに高い波だろうが低い波だろうが地震で起きた波は津波で、そうでない波は津波とは言わない。

祝島地図

I.G - Otogizoushi - 第6話 紹介

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