また、東京ビッグサイトで行われるスーパーフェスティバル20で、1月8日にアヴァロンの展示が行われる(スーパーフェスティバルは7日と8日に行われるが、展示が8日だけという意味なのかは不明)。『ほんとに小さい展示』という事だが、スーパーフェスティバル20ではBLOODの展示もあるので(こちらの詳細はProduction I.Gのページを参照)行ったのなら見てみるのが良いだろう。
ところで筆者のアヴァロンドッグタグ入手については目処がついた。色々情報提供してくれた人々に感謝。
では諸君、コミケで会おう。
またアヴァロン先行DVDの「gate to Avalon」も発売されているが、筆者はまだ手に入れていないのでリポート不可能。実のところ予約特典のドッグタグの存在を全く見逃していて(私としたことが!)今からでも手に入らないかとあちこち駆けずり回っているのが原因である。もしここに何も書かれていなかったのでやはりこれを手に入れ損なったという人がいたら真に申し訳ない。
アヴァロンのサウンドトラックにも予約特典としてポスターが付くという、詳細はアヴァロン公式サイトの関連商品を参照されたい。
さて、朝日新聞のアニマゲDONに押井守インタヴューが掲載されている。真新しい事は書かれていないが、次回のアニメ作品について少しだけ触れられている。完成は「早くて2年後」だとか。何を製作するかという企画は決まったようだ。
『Avalon 灰色の貴婦人』は押井氏の書き下ろしで、こちらは映画とは全く別の話になっているが、『アヴァロン』の世界観を理解するには良い本だ。そして例によって延々と銃に冠する薀蓄が書かれていたりする(筆者はまだ読破していないが)。
『アヴァロン ファンブック リアルクエスト クラスA』は一言で言うと「厚めの映画パンフレット」という感じで、シノプシスや現地での撮影風景、アヴァロンのゲームシステムについての解説などが入っているが、当然ながらネタばれは避けられている。またこの本にはインタヴューが載っているのだが、押井、伊藤、川井といったメインスタッフ及び出演キャストは無く、ビジュアルエフェクト・スーパーバイザーの古賀信明氏、デジタルアートディレクターの林弘幸氏、サウンドデザイナーのランディ・トム氏という顔ぶれになっている。恐らくメインスタッフとキャストのインタヴューは2001年1月19日に発売の『アヴァロン メイキングブック ムービーコンストラクション』に収録されるものと思われる。逆に言えばそういった方だけが見たい人は、そちらだけを買えば良いのだが。しかしムービーコンストラクションは3500円と高い(リアルクエストは1800円)。
さて、21日に発売の人狼DVD、こちらは当初「週間少年ひとおおかみ(カラー版)ブックレット」が付くと書いたが、これは正確には予約特典でも封入特典でもなく、販促用として店に配布されたものだという。そしてこのブックレットが購入時に付いてくるかどうかは店次第だという事だ。購入する時に店に確認しておいた方が良いだろう。
さて、今まで無視していたのだが、到頭こちらにまで波及してしまったのでここで叩き潰しておく。
押井氏がサクラ大戦をやるという愚かな噂がある。話の出所は2チャンネル方面だ。
さて、ここに来る人にこんな事を言う必要も無いと思っていたのだが、押井氏がサクラ大戦を作るという事は、例え明日金星人が地球に侵略して来るような世界になろうとも有り得ない。その理由は、押井氏の性格、最近の活動内容等からあらゆる所に理由を見出せるが。
新刊情報。押井守全仕事の増補改訂版が2001年1月19日に発売されるという。アヴァロン及び人狼の事について追記されると思われる。
そしてこれもたれ込み情報だが、メディアファクトリーから発売中のコミック誌、コミックフラッパーにアヴァロンのコミックが掲載される事になった。作画担当は大槻保彦という人物だが、調べてみてもさっぱり情報が無い。どんな絵柄だ?
ところで私はこの雑誌は雑君保プ目当てで買っているが、まあそんな事はどうでも良い。
また、最後もたれこみになってしまったが、DesignPlexという雑誌の12月号に、AvalonのCG解説が3ページ分程掲載されているという事である、生憎こちらで確認は出来なかった。
さて、Production I.Gのページで、BLOODのイヴェントが行われる事が告知されている。TSUTAYAでBLOODサントラを購入した人か、PS2ゲームのBLOODを予約した人に整理券が配布されるとの事。
問題は、何のイヴェントが行われるか今の段階では全く判らない事である。取り敢えず北久保氏と押井氏が来るらしいが…しかも平日…。
ハイビジョンでの攻殻機動隊放映についてはまだ未確認。情報を焦ったか?
また掲示板に宣伝があったので、折角だからこちらにも書いておく。三省堂書店名古屋店で12月16日に押井氏のサイン会が行われるそうで、11月25日より整理券配布、PS2版BLOODの予約かか獣たちの夜を購入した人に配られるらしい。
また、エンターブレインからは11月30日に『犬の気持ちは、わからない』という本が販売される。こちらは以前にペット雑誌『WAN』に連載された「熱海バセット通信」を纏めた物で、連載より大幅に加筆している為連載を読んだ人でも楽しめるだろうとの押井氏の言。イラストは桜玉吉氏。
次は雑誌。11月25日に発売される月刊プレイボーイ2000年1月号に、「特別対談 ジェームズ・キャメロンVS押井守 新作『アヴァロン』の秘密を語り尽くす」という特集が掲載される。ターミネーターやタイタニックで有名なキャメロン氏だが、パトレイバー劇場版1・2及び攻殻を観ていたく気にいっているという。
ついでに書いてしまおう、11月22日に角川書店から発売されるさいとデータ 2000年1月号に「ネットで押井守にはまる」という特集が掲載される。そう、感の良い人なら想像出来るだろうが…(私はまだ記事を見ていない)。
最後に、押井守作品とは切っても切り離せない作曲家である川井憲次氏の公式ページがオープンした。11月22日には「川井憲次ベストアルバム K-plesure」も発売される。このアルバムには紅い眼鏡、Straydog、Talking Head、パトレイバー1・2、MAROKO~麿子、攻殻機動隊といった押井作品やその他リング、カオスといった川井氏の手掛けた劇場作品の音楽が収録され、また初回封入特典として「押井守・画『川井くん』シール」なるものが入っているそうである。
しかしこの公式サイト、『詳細な作品リスト』を選択したら公認ファンページの川井憲次Libraryに飛ぶのが笑えるが…。
さて、先日18日に、BLOODの公開が行われ、舞台挨拶があったのでその時の写真など掲載しておく。北久保氏は自身の事を「監督をする事しか出来ない社会不適応者なんで」と言う一方、押井氏は「僕は小説も書いているんで」としっかり宣伝していた。
そして2001年4月25日に、パイオニアから天使のたまごDVDが発売されるようだ。価格は5800円とまあまあで、『天野嘉孝イラストギャラリー静止画収録予定、カラー解説書(4P)封入』との事。押井守の不条理面を極めたともいえる作品で、評価も人によって様々である。
そして押井氏の小説第二段になる『BLOOD 獣たちの夜』が発売されている。押井氏の経験が深く反映されたもので、学生闘争についてのうんちくが深い。
それと、やはり既報の通り角川書店から発売中のザ・スニーカー2000年12月号に押井氏の特集が掲載されている。小説『TOKYO WAR』の他にBLOOD、アヴァロンの小説に付いても少々触れられており、そして『マジで』立ち喰い師についての記事が…。
ところで今回やたらと「既報の通り」を強調しているが、最近『ちゃんと最新情報に書いたのに…』と思う事が多いからだ(批判とか嫌味ではなく、哀しいのである)。もっとも今まで私の記述の方式が纏まっておらず五月雨式で見辛かったのが原因なのだが。という訳で今回からカレンダーを作ってみた。ちゃんと更新できるのか?
さて、文藝春秋より発行されている雑誌『Title』の2000年12月号に『立ち食いそばマニア座談会』なる企画があり、それに押井氏がちゃっかり出演している。そこで押井氏の立ち喰い師列伝の野望が語られており、先日紹介した『スニーカー』にこれから連載されるという。10月30日発売のスニーカーでは、取り敢えず「諸般の事情」で没になった企画書とプロットが全文掲載されるとの事。正気か?
最近幾つかのWebページでAvaronの評が掲載されているようだが、全部記載すると大変なので(ネタばれの危険も含む故)特にこちらの最新情報には掲載しない。掲示板にたれ込みが書かれている事が多いので、興味のある人は個別に見て頂きたい(情報提供者に感謝)。
さて、このHPで色々な問題の種(?)になっているBLOODだが、その映画版の公開日が11月18日に決定している。公開館リストはProduction I.Gのページに掲載されているが、シネセゾン渋谷では舞台挨拶があり、監督の北久保弘之氏は勿論として、脚本の神山健治氏(人狼の演出担当)そして押井守氏(BLOODでの肩書きは企画協力)も出演する予定という事である。
最後に、角川書店から10月30日に発売されるスニーカーに押井氏の記事が掲載される。SF大会のリポートや『立喰師列伝』が掲載される予定…マジで?
ところで鳥取県西部地震の影響により、MOVIX日吉津での人狼の上映が劇場補修作業の為中止になっている。再開については未定。
ところで先の『ゲーム版BLOOD押井脚本誤報事件』だが結構影響が大きいようで、私は少なくとも二つのサイトに「誤報だった」と転記されているのを見た。GAMESPOTだけではなく、ファミ通ドットコムの記事も良く見てみるとしっかり『押井シナリオ』と書いてあるのだ。どうも発表会側にミスがあったものと思われる。どうするんだおい…。
それで本当は脚本は誰なのかというと、ニュータイプ2000年11月号に「やまざきかずお氏」(うる星やつらTVシリーズで押井氏の後にチーフディレクター(監督)となっている)との記述がある。
先日私は偶然国分寺に行ったのだが、そこでばったり西尾さんという人に出会った。そしてたまたまその人は人狼の作画監督をやっていた人だったのだが、その時に氏と話す機会が運良くあって、彼が何故知っていたのか不思議だったが、こう指摘された。
「BLOODのゲームでは押井さんは脚本書いていませんよ」
私が9月28日付けの情報で「ゲーム版BLOODの脚本を押井氏が担当するらしい」という情報を書いた。これはGAMESPOTに掲載された記事が情報源であった(今見たら訂正されていて、押井脚本の文字が消えている!)。言い訳がましいが私はこの話、押井氏自身が脚本というのを半信半疑に思っていたのだが、これを否定する情報も無かったのでそのまま載せた。だが、実際にはBLOODで押井氏が直接関わるのは小説版だけだというのだ。
「いや、最初掲示板に書き込もうかと思って、文章も打ったんだけど、これ書かなかったら売上が一つ伸びるかな(*1)、書いたらI.Gへの背信になるかなと思って送信ボタン押しませんでした(*2)。まあ会った時に直接言おうと…」
ともあれ、これで私がPS2を買ってSONYに膝を屈する必要も無くなった。しかしGAMESPOTは正に第一級「俺のケツをなめろ」に値するものである。
ともかく、誤った情報をでかでかと拡声器にかけてしまったことを謝罪したい。
さて、そのBLOOD小説版、押井氏自身の間違い無く書き下ろしによる『獣たちの夜』は角川書店から10月26日に発売されるそうだ。また11月5日(東京国際映画祭でのアヴァロン公開翌日!)に小説版BLOOD発売記念ということで、三省堂コミックステーション渋谷でサイン会が行われるとの事。この本の購入者先着200名に整理券が配られ、電話予約も可能(予約開始は10月10日より)。詳細は角川書店のWebページを見られたい。
そして、東京国際映画祭での11月4日のアヴァロンの前売りティケットだが、もう売り切れたらしい(私自身は何とか確保できたが)。11月3日の国際映像シンポジウムのティケットに付いては不明、当日券があるかも不明。
ところで書き忘れていたのだが、御先祖様万々歳DVD-BOXの発売日は11月3日。
原註
BLOODについて纏めておこう。まずBLOODは、同一の世界観上での時代の異なる作品群の事であり、共通しているのは少女が吸血鬼と戦っているということらしい。これはProduction I.Gの『押井塾』から出た企画が元となっている。この押井塾で、押井氏がI.G内で演出について教えているという事だ(SMEのBLOODページに詳しい記述がある)。そしてアニメのBLOODでは押井氏は『企画協力』としてクレジットに入っているが、アニメのBLOODについては押井氏は「脚本の第2稿まで目を通しただけ」で、製作にはほとんど関わっていないそうである(監督は北久保弘之氏)。
一方、BLOODの小説『獣たちの夜』は押井氏の書き下ろしで、こちらが10月末に発売予定、そして今回のPS2のゲームの脚本も押井氏の脚本ということである。その他BLOOD作品としてはドラゴンマガジンに連載される小説(押井氏の小説とは別)と、エースネクストに連載されるコミックのBLOODがある。以上簡単なBLOODの説明であった。
しかしまた話は逸れるのだがこの『やるドラ』、私はPS版の一番最初の『ダブルキャスト』をやって思い切り失望した人間だ(I.Gの人が見ていても構わず書く)。アニメーションはこれより前に出ていたサターンの『だいなあいらん』(現在はWin版もある)の方がずっと良く動いたし画像も綺麗(ムーヴィーではなく全部プログラムで描き替えていたので画像のあらが全く無い)、『選択肢によって物語が変化する』といっても、Trueエンディングに進む選択肢以外を選んだら『自分の殺され方が変わるだけ』という『殺られるドラ』(某Kanosoを連想した人、大して外れてはいない)、そして『頼むからそんな陳腐な話にしないでくれ』と願う方向にどんどん進んでゆくストーリー…。
PS2のやるドラDVD『スキャンダル』はやったことがないが、一体どんなものかと甚だ不安だ…。
さて、散々発売日が延びまくっていた角川書店の人狼マニアックスがやっと発売になった。既に発売されている『人狼 BEHIND OF THE SCREEN』に比べてかなりビジュアルを意識した作りになっているのが特徴だ。こちらには押井氏の脚本初稿が(恐らく)全文掲載されているのが貴重である。
原註
また、10月05日にフジテレビで放映予定の『テライユキのデジタルドリーム2』という番組(関東ローカルらしい)で、押井氏のインタヴューとアヴァロンの映像が出る模様。しかし放映日等は変更の可能性があるようだ。
さて、やっと角川書店から犬狼伝説 [全]が発売になっている。本来これは予約者のみの販売となっていたが、一部店頭にも出ているようだ。予約を忘れていた人は探してみよう。
この犬狼伝説[全]は、犬狼伝説の全話を一冊に収録し、それぞれの版の後書きが収録されている他、編者の後書きも収録されている。そして更にCD『連続放送活劇 紅い眼鏡を待ちつつ 改訂版』が付録に付いている。これはラジオドラマとして放映されたものの再録で(オリジナルマスターテープは現存しないそうだ)、音楽は川井憲次氏。内容は、都々目紅一の帰国を張り込む公安の人間たちが、ケルベロス騒乱や立ち喰い師について語り合うというものだ。
しかしこの[全]があってもやはり銀表紙版にしか無い資料があったりするのだが。
東京国際映画祭でのアヴァロン公開だが、現在の予定は以下のようになっているとの事である。
また、スポーツニッポン新聞2000年9月19日号にもアヴァロンの記事が掲載されている。
人間破砕!!これが“新世代映像”しかし文章の端々からやはりいかにもスポーツ新聞的な無教養さが滲み出ているように思えるのはどうしてだろう…。
押井守氏最新作「Avalon」
コンピューター上で再構築 実写使ったアニメ世界申で大ヒットしたアニメ「攻殻機動隊」作者で“ジャパニメーションの旗手”と言われる映像作家・押井守氏(49)=顔写真=の実写最新映画「Avalon(アヴァロン)」の話題のCGシーンを、本紙が独占入手しだ。後方から撃たれた兵士が、クレー射撃の的のように瞬時に砕け散る驚異の場面=連続写真。実写にCGを組み合わせたのではなく、実写、手描きアニメ、CGなどの各素材をデータとしで取り込み、コンピューター上で再構築。いわば実写映像を使っだアニメ。
撮影は1998年の夏から2年間、ポーランドで極秘に行われた。押井氏ら主要メンバー以外は、スタッフ、キャストともにポーランド人で、せりふも前編(*1)ポーランド語。同国軍隊の全面協力も取り付け、本物の戦車やヘリコプターが臨場感を盛り上げている。
押井氏の極秘作として、世界の映画関係者の間では早くから注目されていた。「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督も、さっそくハリウッドにフィルムを取り寄せで観賞。「いままで作られたSF映画の申で最も美しく、芸術的で、スタイリッシュな1本」と衝撃を受けた。今秋の東京国際映画祭の特別招待作品にも決定。“新世代映画”にふさわしく来年初頭に日本、その後、世界中で公開される。
原註
さて、I.GのページによるとこれはDTS&ドルビーサラウンド仕様で、メイキング&資料収録特別ディスクが別に付くらしい。他にも色々I.Gの情報ページに書かれているのでそちらを見たほうが早かろう。
さて、現在美術出版社から発売中のアニメスタイル2号が面白い。これに押井氏と、Production I.G社長の石川氏のインタヴューが掲載されている。この押井氏のインタヴューがとにかく長くて読み応え充分だ。内容はアニメや映画に関してで、アヴァロンについてはほとんど無いのだが。
そして石川氏のインタヴューも面白い。この発言中で面白いコメントに「I.Gが今後やろうとしている事は一点なんですよ。押井守のアニメーション映画を作る。これ一点に絞っていこう。タイトルは、まだ言わない方が良いと思いますが。」アヴァロンの次の押井守アニメ作品の姿が見え隠れしている。また、この本ではBLOODについても触れられている。
ところで発売日が延びたのは人狼MANIAXXだけではなく、犬狼伝説《全》も9月末頃に発売延期になっている。
押井(中略)「インドラ」って、今思うと「G.R.M.(仮)」に似てなくもないんだよね。戦艦みたいなのが飛んで来てね、世界の終わりの物語。見てみたいけど、今見ると怖いってのもあるし、あのパイロットはね、資祐さんが全部原画やってて、音響関係は斯波(重治)さんにお願いして、かなりお金もかかってる。3~4分くらいのものだったけど、結構頑張って作ったんだよね。その他プレミアムディスクには、予告編、劇中歌集、鳥の生態小話集(本編のものを纏めたもの?)、作品解説、キャラクター&キャスト紹介、スタッフ紹介、デジタル資料(オリジナル・ビデオジャケット、絵コンテ)が入るそうだ。(中略)
「『インドラ』は30分のテレビ・シリーズの番組企画である。押井守の原案をもとに、鳥海氏とふたりで企画した。『神秘的な古代インドの伝説にキャラクターを求め“シンドバッドの冒険”の空想を加えた、従来のSFアニメのパターンにはない、まったく新形式のSFヒロイック・ファンタジィ』を目指していた。ゆるやかに滅びの道を歩む、惑星プルシア。その地中の球体都市シェルティに育った5人の少年は、聖剣の導きを受け聖地ムーンゲイトへの冒険の旅に出発する。彼らは、伝説の英雄インドラの血を引き、世界の再生をになう。物語は“ノンポリシー”な少年、主人公のシュードラが自我に目覚め、インドラとして世界を救うまでが描かれる」
(「アニメージュ」'84年10月号記事より)
「彼らは、破壊と殺戮をふり巻き、悪神として畏れられている神秘的に美しいアシュラ王により、ムーンゲートへと導かれている。その後、幾多の困難を乗り越え、アシュラ王により渡された聖剣により、ムーンゲートの守護神ヴァルナ・ミトラとの戦いに挑んでいく。シュードラが、聖剣によりムーンゲートの封印を解いた時、惑星プルシアが蘇る。これは、武勇の神インドラの末裔、若きシュードラの夢と冒険にみちた物語である」
(パイロットフィルム本編のナレーションより)
また、予約者のみ購入可能となっている犬狼伝説≪全≫だが、発売が9月25日に延びたらしい。
現在インフォバーンから販売されている『サイゾー』2000年9月号に押井氏のコラムが連載されているが、そのコラムとは別にアヴァロンの記事が3/4ページほど掲載されている。真新しい事は全く無いが。
また、アスキーの『ウルトラグラフィックス』(旧3Dグラフィックス)2000年9月号に人狼についての押井氏と沖浦氏のコメントが半ページずつ、またBLOODに関しての北久保氏のコメントも掲載されている。これもこのために1580円払って見るほどの物ではないが…。
さて今日の特種。秋葉原やYahoo! Auctionでふざけた値段が付けられている『御先祖様万々歳!』が、DVD-BOXとして発売される事となった。
詳細だが、まず5.1chではなくステレオである。片面一層のDVD5枚組となって、うち3枚にはOVA版のそれぞれ2話分ずつが入れられ(LD-BOXの枚数よりも増えているのが甚だ疑問)、1枚には劇場上映用として再編集された『麿子』が入る。そして残り1枚はOVA発売当時のジャケットやポスター静止画、また本編の音楽3曲を収録し、それに映像を載せて再編集された特典映像などが入った『プレミアムディスク』となる。ブックレットの類などは無く、御先祖様LD-BOXの市場価格を吊り上げている最大の原因である川井憲次御先祖様サウンドトラックCDも無い。価格は29,800円。
『プレミアムディスク』の内容が良く判らないので何ともいえないが、しかしサントラCDなしというのは痛すぎる。価格設定も非常に高いし5.1chではない…。まだ御先祖様を観た事が無い人にとって、現在観る事が非常に困難な御先祖様を通しで見るチャンスというのは大きいのだが。
今回発売元はバンダイビジュアルではなくエスピーオーとなっている。バンダイビジュアルのDVDの画質は非常に高品質だったのでそれも気になるところである。筆者は見た事が無いのだがエスピーオーのDVDの画質はどうなのだろう?
ところで、角川書店から販売される『人狼 MANIAXX』の発売日は8月31日ということである。
…が、こちらも後日manga zooに(ムーヴィー付きで)公開される模様なので、座談会自体の内容はそちらに任せる。そして先方で座談会の模様が公開された後、またこちらで追記するという形にしたい。
代わりに、ここでしか書けない事を書こう。開演前に私はバンダイビジュアルの担当の人に特別にお願いして、控え室に入れて頂いた。西尾鉄也氏に犬本(野良犬の塒から頒布される人狼同人誌)の原稿の御礼が直接言いたかったためである。控え室には当然西尾氏の他に、この日のゲストの神山健治氏、井上俊之氏、藤木義勝氏がいた。
真っ先に私の目に入ったのは、「男ビールTシャツ」だった。男ビールのマークの入ったTシャツで、この日フィギュアコンテストの入賞者に贈られるものになっていたものである。1日で描いて1日で作ったという(アイロンプリント?)世界に一つしかない代物である(非常に残念な事にディジカメのバッテリーが上がって写真が撮れなかった…)。
さて私はこの時、野良犬の塒の人狼掲示板と人狼アンケートのログを手渡してきた。スーパーフェスティバルの時に沖浦監督に渡したものの続きだったのだが、そのときのやり取りである。
「悪い意見も入っています?」
「ええ、そうですね…率直な意見というところです」
「率直な意見は大歓迎です」
「これの前の部分は沖浦さんに?」
「そうです」
「見せてもらってないんだけど(笑)」
「うん、見てない」
「腹が立って、燃やしちゃったんじゃないの?(笑)」
「『何も判ってない』とかって(笑)」
果たして消えたアンケートの行方は!? 何でしたらもう一度プリントアウトしたものか、或いはログの入ったFDを郵送致します(笑)。
また『週間少年ひとおおかみ』ではいつも自画像にジバクちゃんを描いていた西尾氏、この日はジバクちゃんコスプレで来てくれると信じていたのに普通の格好だった。
「西尾さん、ジバクちゃんの格好で来てくれるって信じていたのに」
「みんなそう言うんだよなあ、そんなに30男のスカート姿が見たいかぁ?」
ところで8月12日からテアトル池袋に人狼の公開が移るが、こちらもDTSで館の規模はほぼ同じ、そして現在新宿に展示されているプロテクトギアも一緒に池袋に移動するそうだ。そして現段階で既に池袋に置かれているという人狼の宣伝用イメージボード(?)だが、これが非常に良い出来でこれだけでも見に行く価値はあるとか。またテアトル新宿での人狼の半券を池袋に持っていっても、リピーター特典の絵葉書が貰えるという事だ。また現在BLOODの前売りも発売中である。
さて、今ではもうかなり昔の話になるが、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で人狼を見たという佐伯日菜子女史(週間少年ひとおおかみで西尾氏が触れていた)の、人狼の感想が@niftyのCINEMA TOPICS ONLINEで公開されているのが発見されたので掲載しておく。この情報はARP氏により提供された。
テアトル新宿での公開は8月11日で終了し、8月12日からはテアトル池袋に場所を映して上映が続けられる、素晴らしい。そして8月5日のテアトル新宿のオールナイトで、ゲストは既報の通り神山健治氏、西尾鉄也氏、井上俊之氏の他に藤木義勝氏(伏一貴役)が来られて、大座談会とプレゼント抽選会が行われるという事である。そしてその座談会の模様はMANGA ZOOサイトにて生中継されるという事だそうだ。RealVideoか何かか?
そして当日は海洋堂から販売されたプロテクトギアのフィギュアを使ったコンテストが行われるそうであり、作品を募集している。この部分を引用すると、
●●●海洋堂ケルベロス・コンテスト●●●
海洋堂から発売しているプロテクトギア(以前に発売されたキットでも可)を使用した作品コンテストを開催。自由な発送でのアレンジも可。展示の関係上なるべく台座を付けて参加して下さい。また、今回は特別に『人狼』に関わる“とっておきなもの”(イラストやオブジェなど愛のある作品ならば)での参加も可能!大募集致します。受 付:当日も窓口にて受付。
事前にお電話で詳細をご確認下さい。事前搬入も可能です。
テアトル新宿
3352-1975 担当:沢村・鈴木
作品をオールナイト中、劇場で展示(もちろんピラミッド型に!)。
オールナイト終了後、参加者は持ち帰り。
* 但し、授賞作は『人狼』興行終了まで劇場に展示させて下さい。
* オールナイトに優先的に入場できる訳ではございません。ご了承下さい。
*コンテストのみの参加も受け付けます。
参加賞:参加された方には“人狼プリントしおり”3枚プレゼント!!!
審 査:審査基準はなし。審査員の方にゆだねます。
トーク開催前にゲストの方に審査して頂きトーク中に発表予定。(各賞1名)
・ プロダクションI,G賞・海洋堂賞・ホビージャパン賞・テアトル新宿賞(以上を予定)
今回は特別に『人狼』に関わる“とっておきなもの”(イラストやオブジェなど愛のある作品ならば)での参加も可能!…。同人誌もあり? って野良犬の塒の犬本を出すのは卑怯臭いのでやらないが。取り敢えずこれだとコスプレ衣装も可能なようだ。ここはやるしか!→掲示板常連の某氏
また、先にお知らせした海洋堂の人狼 ホビーロビー、Production I.Gのページの記述によると、大阪での開催が中止となり、東京での展示が8月一杯まで変更になったという。海洋堂のページは22日現在変更されていない。
何事も無かったかのように…。
さて、まずは悪名高いゲーム採点記事で有名なファミ通のページに人狼の評が載ったって話だよ! ってもう掲示板に載って随分経っているからみんな知っているよね! あははーっ(佐祐理さん
お次はようやっと公式サイトのガブリエルの憂鬱が更新されたって話だ! 更新予定のままずっと放っておかれて永遠にこのままじゃないかと思っていたから驚きだね! アヴァロンの話とか載ってるよ!
[ou]はどうするんだってのは禁句かな? こっちのサイトはいつこっそり人知れず消えるか、みんなで予想してみよう!
その次はVariety-Jの人狼ページに色々載ってるよって話だ! ここもずっと前からあったけど都々目が書き忘れていただけなんだよね! 人を馬鹿にしているよね! バカっていうやつがバカなのよー!
ところでみんなコミケカタログは買ったかな? 夏コミ会場で野良犬にか見つかれないように注意しようね、それじゃばっはは~い!
さて、そのテアトル梅田でも押井・沖浦関連作品のオールナイト上映が行われるとの事だ。トークショーは無いが以下のような上映作になっている。
日付 | 公開作品 |
---|---|
07月29日 | 『AKIRA』 『機動警察パトレイバー 劇場版』 『人狼 JIN-ROH』 |
08月05日 | 『紅い眼鏡』 『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』 『機動警察パトレイバー2 the Movie』 |
08月12日 | 『AKIRA』 『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』 『PERFECT BLUE』 |
当日はレアグッズの販売だとか、人狼フィルム栞の配布だとかがあるらしい。詳細はテアトルのHPを参照のこと。
さて、先日『トークショーで渡辺氏が「今日の朝日新聞の夕刊に沖浦さんのコメントが…」という話をしていたのだが、筆者が調べても該当記事を発見出来なかった。御存知の方がいたら教えて欲しい』と書いたら、何と渡辺隆史氏本人からメールを頂き、更にわざわざ該当記事をFAXにて送って頂いたのでここに掲載する。
「昭和30年代」輝き増すこのような記事で、人狼の都電の写真が掲載されている。記事自体は何でもブームにしたがる典型的なマスコミの手法だが。人狼(犬狼伝説)の世界観は10年以上前に出来ていたのだ。
エレベーターの扉が開くと、昭和三十年代の甘酸っぱい空間が広がる。愛知県師勝町歴史民族資料館、またの名を昭和日常博物館が開館十周年を迎え、これまでの活動を集大成した特別展が一日から始まった。今、多くの分野でこの時代が脚光を浴びている。私たちは、どうして昭和三十年代に引かれるのだろうか。(石飛徳樹)
「これが何なのかわからないという世代が増えてるんですよ」と言いながら、師勝町歴史民俗資料館の市橋芳則学芸員が出してきたのは、テレビのチャンネルのつまみと電話機のダイヤル部分。特別展「ボクの知らない昭和時代」の展示品だ。「昭和時代が歴史になってきたんです」
おもちゃ、菓子、学用品、電気製品、家具。一見がらくたのような物を収集し始めたのは開館三年後の一九九三年から。「それまでは至って普通の資料館でした」。
“普通の資料館”のころ、一万数千人だった年間入場者が、昭和時代をコンセプトに衣替えして増加に転じ、現在は四万人に上る。新横浜ラーメン博物館など昭和三十年代の街を再現した場所が全国に誕生し、関連本が相次いで出版されるなど、懐古ブームが訪れたのも追い風になった。
今回の特別展にはこれまでに催した二十の展覧会を振り返るコーナーもある。今の同館の原点になった九三年春の「屋根裏の蜜柑箱は宝箱」、日常生活博物館宣言といえる九七年夏の「日常が博物館入りする時」、ノスタルジーにはいやし効果があるという昨冬の「ナツカシイってどんな気持ち」……。ユニークな切り口は、昭和生活史を考える手がかりになる。初めて小冊子も作った。
同館は、各地で増えてきた昭和生活史の展覧会へ積極的に史料を貸し出している。今月末から江戸東京博物館で開かれる「近くて懐かしい昭和展」にも協力している。
市橋さんは書う。「ここにはほかの時代の物もあるが、やはり昭和三十年代の人気が高い。日本人にとって米国のフィフティーズ(一九五○年代)に当たる古き良き時代なんでしょうね」
三十年代は映画やテレビでも脚光を浴びている。八日から名古屋・シルバー劇場で公開されるアニメ「人狼」は、国家治安部隊に属する男が反体制組織と戦う日々を描く。物語は近未来を思わせるが、背景には、三十年代の街並みが忠実に再現してある。
沖浦啓之監督はこの物語はこの時代が必然だと言う。「敗戦から立ち直り、平和・発展に向かって進んでいた。その裏で新特代にそぐわない古い物が切り捨てられた。戦闘マシンである主人公も不用品の一つだったんです」
一足早く封切られた東京では幅広い年齢層に支持され、ロングランを続けている。
テレビでは、NHKが保存している昔の番組を放送する「NHKアーカイブス」(日曜深夜)が四月に始まった。炭鉱事故を描く昭和三十一年のドラマ「どたんば」や政財界癒着に迫る三十四年の「氷雨」などが放送された。今見ても完成度が高く、昭和三十年代が持っていたエネルギーに改めて驚かされる。
さてこのときのトークショーの模様もまたもやMANGA ZOOに先に書かれてしまったので(私はオールナイトの後そのまま同人誌即売会を覗きに行ったんだよ…)、それに補足する形で掲載。
北久保氏が沖浦氏の名前を知ったというアニメについてだが、
北久保「言っていいの?」
沖浦「言わないで」
と名前は伏せられた。ただ、あの伝説のアニメ『くりぃむレモン』より濃いアニメだとか…。
北久保氏は沖浦氏のことをとにかく「とにかく融通の利かない奴」「手を抜くということを知らない」「頑固一徹」「そこまでやらなくていいからと何度止めても聞きゃしない」と評し、老人Zの製作の追い込み、急がなければならない時にも沖浦氏が駄々をこねていた(?)らしい事を仄めかしていた。
人狼についての印象を訊かれると、まだ人狼を観ていない人に変な印象を与えることを恐れつつも(MANGA ZOOには2人ほどとあるが実際には6人くらいはいた)キネマ旬報にあったことを繰り返して「究極の童顔脚フェチアニメ」と語り、「脚フェチですか?」と渡辺氏に聞かれると「脚フェチです」と断言。「このアニメーションほど女の脚にこだわった作品は無い」「童顔脚フェチアニメとしてはこれ以上の作品は無い」「それ以外の印象というのが無い、あまりにその部分だけ異様にインパクトがあったので、他の部分が全部吹っ飛んだ」「腿(もも)から膝(ひざ)から踝(くるぶし)から踵(かかと)から膝の裏まで、脛(すね)から脹脛(ふくらはぎ)からよくここまで脚を見せるなっていうくらい描きまくった」「何もそんなアングルから撮らなくてもいいだろうという、脚を見せるために作られたようなレイアウト」「何故そこで滑り台を出す、みたいな」「監督のリビドーというものが素直にフィルムに表われている」と語り、渡辺氏が「一見ストイックのように見えますが」と言っても「フェチですよー! 脚はうるさいですよー!」と強調。そう言われた沖浦氏は「俺の電波を受け取ってくれて有難う」と回答した。
因みに押井氏が人狼を撮っていたら「究極のロリータ犬アニメ」になっていただろうと北久保氏はコメントしている。「あの人犬フェチですから」「年増と美少女と犬と食事シーンは欠かせないから」と言うと、渡辺氏が「アヴァロンにも(その4つが)全部出ている」と言い、北久保氏は「でしょうね。別に驚きはしません」と答えた(私も驚かない、というか出ていなかったらそっちの方に驚くだろう)。とにかくフェチという言葉を多用した北久保氏である。
さてBLOODについてだが(沖浦氏は原画で参加)、アニメは「痛快B級アクションホラー」というコンセプトで作られており、またそれとは別に押井氏が小説を書き下ろしていて、しかしアニメとは時代や設定は異なって主人公の少女と吸血鬼が登場するという事のみが共通だそうだ。
ところでこの日付の日経新聞に以下のような記事が掲載され、押井氏のコメントが載っていた。少々長いが興味深い記事でもあるので引用する。
アニメ製作簡単ソフト新聞記事といえば、トークショーで渡辺氏が「今日の朝日新聞の夕刊に沖浦さんのコメントが…」という話をしていたのだが、筆者が調べても該当記事を発見出来なかった。御存知の方がいたら教えて欲しい。日立・スタジオびえろ
原画1秒2枚で自然な動き再現
日立製作所とアニメーション制作会社のスタジオぴえろ(東京都三鷹市、市川郁司社長)は、テレビや映画のアニメ制作を大幅に効率化するソフトウエアを開発した。滑らかに動く映像を作るには、通常、一秒間に八枚の絵が必要だが、このソフトを使えば原画を二枚かくだけで、残り六枚をコンピューターが自動的に作成してくれる。制作工程の作業が三、四割減るので、制作目数や人件費を大幅に減らすことができる 。
日立中央研究所などが開発したソフトは、コンピューターにまずアニメの原画を取り込み、絵の輪郭と色を指定する。毎秒ニコマの原画を入力するだけで、ソフトが原画と原画の間の動きを分析して、その間の絵を補い毎秒八コマに増やす。自動的に色も付けられるので、彩色の手間もいらない。また画面の一部を拡大したり、光が差し込むような映像を作ったりすることも簡単な操作で可能だ。
三十分のテレビアニメは約三千枚の原画からなり、一枚ずつ手作業で絵を描いて、色を塗る必要がある。このため、投じられる制作スタッフは二百人以上で、期間は三カ月もかかる。テレビでは年間二千五百本以上のアニメが放映されているが「需要があるのに、人材が足りずこれ以上は作れない」(スタジオぴえろ)のが実情だ。開発したソフトはこうしたアニメ制作現場の慢性的な人材不足の解消に役立つ。この成果は米国で二十三日から開くコンピューターグラフィックス(CG)学会「シーグラフ」で報告する。制作スタッフの不足解消に一役
解説:アニメはゲームと並び、日本が誇る世界有数の成長産業だ。「ポケットモンスター」など海外でも日本製アニメは人気で、世界のアニメ市場は九六年時点で十五兆円という調査もある。
アニメ作品が映画などのビデオ売り上げに占める割合は、全体の四分の一。新映像産業推進センターによると、日本のアニメ市場は現在、千五百十九億円(九九年)で、二○一○年には五千億-一兆円と三倍以上に膨らむ見通しだ。
しかしほとんどのアニメ制作会社は予算不足から人件費を抑えざるを得ず、慢性的な制作スタッフ不足に悩んでおり、制作本数を増やせない状況にある。アニメ監督の押井守氏は「現状では、だれかがアニメ映画を撮っていると(人材不足で)、別のアニメ監督は制作が終わるまで待っていなければならない」と話す。制作側の需要は多いのに、常に人材が足りない「ひずんだ構造」(スタジオぴえろ)になっている。もしデジタル技術で作業効率が上がれば、小人数で高品質なアニメを作ることが可能になる。
日本製アニメの評価は元々高いが、三次元CGなどのデジタル技術を使えば、演出勤巣のさらなる向上も期待できる。ただデジタル技術の進歩は早く「二年でコンピューターを買い替えないと追いつかない」(押井監督)状況で、日本がハリウッドのようにアニメ映画の分野で世界の映画界を席けんするには、人件費を抑えて設備投資にどれだけのコストをかけられるかが勝負になるとの見方もある。
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