アニメと実写の要素融合 ブレイド2 デルトロ監督、押井監督と対談「プレイド2」は、銀弾をこめた銃や刀で吸血鬼を狩るプレイド(ウェズリー・スナイプス)が、新たな敵死神族(リーパーズ)と闘う。ギレルモ・デルトロ監督は64年、メキシコ生まれ。「ミミック」などを監督。大友克洋のマンガ「童夢」の映画化を試みたこともある 。
押井守監督は51年、東京生まれ。主な作品に、映画版「機動警察パトレイバー」2作や「攻殻機動隊」「アヴァロン」など。5人の監督が競作する実写映画「KILLERS」に参加、秋公開の予定 。
社会に潜む吸血鬼を狩る孤高のヒーローを描いた米映画「ブレイト2」が、全国公開中だ。CGとワイヤアクションを駆使し、前作をはるかにしのぐ豪快なアクションが見もの。日本のアニメやマンガに強く影響を受けたと語るギレルモ・デルトロ監督が、心酔する押井守監督と対談した。押井 前作も好きだけど、よりパワフルで面白かった。ラスト、○○○が死んで顔や体が徐々に崩れていくシーンが特に気に入った。CGのタイミングがきれいに決まっていた。
デルトロ ありがとうこざいます。あのシーンはアニメからインスピレーションを得た。ほかにも、吸血鬼が忍者のように梁から梁へ跳んで近づいてくるアクションを一気に見せるシーンや、最後の闘いで、空中に吹っ飛ばされた主人公プレイドをカメラが高速で追いかけ、体の下を回り込むカメラワークでとらえたシーンも、“アニメっぽい動き”を目指しました。
押井 激しいアクションで、生身の俳優からCGのキャラクターに切り替えるところは、リアリティーはまだまだだけどかなりうまくいってる方だね。
デルトロ アニメと実写をミックスしたかった。80%はうまくいったかな。
押井 僕も「アヴァロン」でそれを目指したけど、満足度は5%。お金がなかったから。役者の存在感と風景の臨場感、それとアニメのキレのいいアクションを融合するというのは、僕の方向性と似ている。ただ、僕はやっばりアニメの人間なので、基本のキャラはアニメで動かしで、そこに俳優の顔だけ張り付けても構わないんだけど。
実は「BL00D THE LAST VAMPIRE」(押井監督が「企画協力」で参加したアニメ映画。日本刀で吸血鬼を狩る少女が主人公)を実写でやってみたい。それもあって、この映画のソード(刀)アクションが見てみたかった。生身の俳優じゃ不可能なソードアクションを考えているんです。
デルトロ それを見るためなら何でもお手伝いします。ハリウッド並みの製作費が必要でしょうね。
押井 でも、今から外国へ出ていって、というトシでもないし、ハリウッド流の「わかりやすい映画」は僕には撮れないしね。
デルトロ 押井さんをはじめとする日本のアニメがハリウッド映画に与える影響はこれからも拡大していく。アニメの要素を取り入れた「マトリックス」や「スパイダーマン」「ブレイド2」が出来、地盤はできてきた。押井さんにぜひ飛び込んできてほしい。
(聞き手・小原篤)
またスタジオジブリのジブリ日誌 2002年6月17日付けにIGで製作されている某劇場用作品の説明会が行われ、監督の某氏も熱海から出社の途中ジブリに立ち寄り、製作意図や見所を語る。
等ということが。
棄てられたものたちに親しむ心の陰影が常に「正しく暗い」ものであることは難しい。この風景に満ちた奇妙な明るさが見るものを戸惑わせるとしたら、それは撮影者の心象が告発や自閉と遠く隔てられた場所に結ばれているからに違いない。というもの。
また、先日の押井氏とギレルモ・デル・トロ監督との対談で、ブレイド2公式サイトにその時の写真が掲載されている。新聞及び雑誌掲載については、その時にまたお知らせする。(情報提供 dreamy氏)
次。これは押井氏とは何の関係もないのだが、やはり押井ファンには少々気になってしまう話。攻殻機動隊の原作者、士郎正宗氏の別のコミック、アップルシードが映画化されるという話が大々的に発表されたが、そのダイジェストムーヴィーが公開された。押井氏の次回作が例のあれという事もあり、否が応でも比較されることだろうがどうなるやら。
ついでに、amazon.co.jpでミニパトの予約が開始された。初回限定版だけはデジパックケースで通常と異なるということ。更にamazonにアニメショップがオープンされた関係で、amazon内に押井守のコーナーが作られた(ここで見るより野良犬の塒の押井守作品紹介から探した方が早いが)。また宮崎駿はもちろん、大友克洋や押井守などの巨匠を抑えている
などとZDNetに紹介されていたりする。6月12日までアニメ作品は10%OFFという事なので(ビックカメラなどでポイント付けて買ってしまえばもっと安いのだが)今が狙い目かもしれない。ミニパトDVDは割引期間後の発売だが。
amazonは作品のデータベースとしても役に立っていて個人的に有り難い。
最後に。手前味噌だが野良犬の塒は“押井守ML”名義でコミックマーケット62に参加する。スペースは8月11日(日曜日)東地区“マ”ブロック15a、神山健治氏と西尾鉄也氏のインタヴューなどを収録した犬からの手紙 第5号を頒布予定。コミケに来られない人にはいつものように通販を行う予定だが、なるべくなら直接来てくれた方が有り難いという事で(もずくの差し入れだけは止めてね)。押井氏のインタヴューを収録した4号は当日少部数だが再版する予定。1号から3号は今年の冬コミ以降で再版したいと考えているのでお待ち頂きたい。
また、サンサーラ・ナーガ1×2のアンケート応募者に抽選で当たるプロモーションアニメのヴィデオが発送されたが(編者の元にも届いた)、これはSFC版発売当時に配付されたプロモーションヴィデオから、アニメ部分だけを抜き出したものである。SFC版発売当時のヴィデオには、伊藤氏、押井氏、桜玉吉氏のインタヴューも収録されていたのだが。その代わりに今回のはGBA版のCMが収録されている。
また、Production I.Gから2002年9月25日に、15周年記念ムック本「軌跡 Production I.G 1988-2002」が発売されるということになっているが、それに押井守×黄瀬和哉などの対談が収録されるということ。その他の内容については不明な点が多いが、期待できそうである。
また先日「発表されていない」と書いたWXIII 機動警察パトレイバーTHE MOVIE 3の発売日は9月25日。価格は7,800円(当初5,000円と出たのは誤りとか…)の通常版と12,800円の豪華版(特典ディスク付)の二種。
あと混乱させてしまったようだが、機動警察パトレイバー劇場版(1作目のみ)と攻殻機動隊のDVDレンタルについて。攻殻機動隊は以前からツタヤなどで「例外的に」レンタルされていたことがあったが、それが一般的にレンタル用として7月25日より供給されるということらしい。(情報提供 佐藤良平氏)
また、(やっとかという感じだが)その7月25日より機動警察パトレイバー劇場版(1作目のみ)と攻殻機動隊のDVDレンタルが開始されるそうだ。レンタルDVDとセルDVDの内容の違いなどについては不明である。(情報提供 みょう氏)
『2004年公開予定で、米メジャー映画会社と共同で企画、テレビシリーズやゲームも同時に製作せれているようだ。』ということ。一応攻殻2の制作は公式には発表されていない状態だが(情報提供 おいちゃん氏)。
また4月29日にTV東京で放映された~新世紀! ゲーム&アニメの風 クリエイター達の野望~が、5月5日にスカイパーフェクTV! アニメシアターXで再放送される。実を言うと私もこの番組のことをすっかり忘れてしまっていて見逃したのだが、押井氏が前半に出ていてその次回作の制作作業風景が映し出されていたそうだ。実際の映像にはぼかしが入っていたそうだが。
あと改めてWOWOWで、『あっ! とナイト クリエイター最前線:押井守とプロダクションI.Gの世界』という事で5月8日2300時にBLOOD THE LAST VAMPIRE、9日2300時に怪童丸、10日2300時にアヴァロンの公開がある事をもう一度記載しておく。
そしてアヴァロンのフランス公開について、フランスのアヴァロン公式ページがこちら。Flashが非常に凝った作りになっている。そしてフランスでの評価がこちらに掲載されている。プレス、観客の評価共に4点満点の評価で3点となっている。
それと一応、タツノコプロのタイムボカンシリーズ全作がDVDになるという話。押井氏はタイムボカンシリーズの一部の演出、絵コンテを行っている。こちらに簡単なリストがあるが、詳細は前略、押井守様。に詳しい。
15th Anniversary Production I.G WORLD TOUR 2002 押井守の世界リポート
来週の秋葉原でのProduction I.G ART EXPO ~押井守の世界展~の、押井氏と北久保氏のトークショーだが、先日の記載で誤解を招く表現だったが(そもそも私自身が誤解していた)二人揃ってのトークというのは行われない。サイン会と同時に北久保氏、押井氏それぞれのトークが別々の日に行われる予定だという事である。
しかしこのトークも実際どういう形になるかは不明らしい。秋葉原の会場がどのような形になるか、どれくらいの観客が会場に入れられるか判らないというのだ。サインを貰わない人間がトークを見ることが出来るのか、或いはそもそもトークが行われるのか、それもまだ何とも言えないということである。これもそのうちI.Gのページに掲載されるだろう。
さて、5人の監督(勿論押井氏も含まれる)によるオムニバス実写映画『KILLERS』の追加情報。映画秘宝 Vol 30に少々情報があった。この映画全般のガンエフェクトを手がけるのは、紅い眼鏡やケルベロスにも関わった納富氏だが、押井氏は「50口径のスナイパーライフル」を注文したとか。映画初登場になる銃だというので、有名なBARRET M82A1もA-MACも除外される。だとしたらMAC M88だろうか? 編者はあまり詳しくないが。どうでもいいがTom Clancy's GHOST RECON:DESERT SIEGEやってたらセミオートスナイパーライフル(PSG-1)がやみつきになっている編者。(情報提供 丸長商店氏)
次はTV番組の情報。WOWOWで、『あっ! とナイト クリエイター最前線:押井守とプロダクションI.Gの世界』という事で5月8日2300時にBLOOD THE LAST VAMPIRE、9日2300時に怪童丸、10日2300時にアヴァロンの公開がある。怪童丸は押井氏とは何の関係もないが。(情報提供 警備員氏)
そして4月29日1030時にはTV東京で、~新世紀! ゲーム&アニメの風 クリエイター達の野望~という番組があり、そこでProduction I.Gが紹介される。番組のメインはゲームソフトのサーヴィランス/監視者の紹介だと思われるが(SCEが大きくマーケティングをやっている)、I.Gのアニメの紹介もあるようだ。
しかし、風変わりなニュースとはこの話が本題ではない。この韓国版攻殻機動隊の公式サイトはこちらなのだが、そのWebサイトがオープンしてから1ヶ月間ほどの間に、10回余りもハッキングされたというのである。その朝鮮語記事を日本語機械翻訳したものがこれ。どれだけこの翻訳が正確かは不明だが最初はファイアウォールも無かったらしい。おい防壁も無しだったらゴーストハックされるのは当たり前だろうとなんとも間抜けな話。
ところで韓国では獣たちの夜も出版されたそうで、「押井守の自伝的な小説」「日本の左派世代・反戦共闘を描いている」などと紹介している。あの本は韓国人にどう受け取られるだろう。価格は9000ウォン(約900円)。
またポーランドの英語ニュースサイトにアヴァロンの紹介記事があったというたれ込みがあったので紹介。町中の戦車のシーンを、1980年代のポーランドの戒厳令と共産主義政権の崩壊を思い起こさせると書いているのがポーランド人の視点らしい。(情報提供 SLR氏)
そして3月からアヴァロンがヨーロッパで公開され、撮影された国であるポーランドでも4月12日より公開が開始されているという話である。北米では今秋公開だそうだ。
(追加)それで押井氏がフランスのル・モンド誌の取材を受けたということで、その記事が掲載されている
。
勿論私はフランス語はさっぱりなので、それを英語に機械翻訳するとこうなった。
また、BSフジのチャンネル68、4月20日放映に押井氏が登場するそうである。私はBSディジタルは見られないのでチェックできないが。(情報提供 79氏)
(追加)また「Production I.G ART EXPO ~押井守の世界展~」の東京会場での押井・北久保サイン会だが、参加方法が記されていた。こちらは版画の購入者か、27日(28日の北久保サイン会希望者)或いは29日(30日の押井サイン会希望者)の開場より先着60名という事である。詳細はこちら。
(追加)あと押井氏が、タイガーブックスというところの『RUN 乱』というコミックにコメントを付けていたチラシがあった。このコミック、韓国人作家のものだが、「祖国、正義、家族…日本の漫画から失われて久しい言葉の背後には兵役、亡命といった現実と、過去と未来の戦争、つまり今も生きられている歴史が透けて見える。歴史を失った文化の幸福と不幸、僕らはそのいずれを思うべきなのだろうか。」というコメントである。
またちょっとしたニュース。朝鮮日報日本語版のWebサイトに、押井氏のインタヴューが掲載された。電子メールによるインタヴューだが、「何故今?」という気がしないでもない。
ところで当然「電子メールでのインタヴュー」なのでカメラマンが押井氏の元に行ったわけではないということになるが、この押井氏の犬と一緒の写真はどこから引っ張ってきたのだろう?(私の記憶ではこの写真は今まで出たことがなかったと思う)「写真提供して下さい」と言われた押井氏の方が、お気に入りの愛犬と一緒の写真を送り付けたという可能性もありそうだが。(情報提供 へーげる奥田氏)
次に、こんなチラシをかっさらってきたので(現在東京付近の書店、アニメショップなどにばらまかれているらしい)。
以前お知らせした15th Anniversary Production I.G WORLD TOUR 2002 第2弾 Production I.G ART EXPO ~押井守の世界展~(長い名前だ)の、東京でのチラシだが、東京会場で4月28日に押井氏のサイン会が、また4月30日にはBLOOD監督の北久保弘之氏のサイン会が行われ(サイン会の参加方法は不明)、押井氏と北久保氏のトークショーも予定されている(こちらの日程も不明)。
このイヴェントでI.G関連のグッズが販売されることはお知らせしたとおりだが、ミニパト作画監督の西尾氏がミニパトグッズのイラストを色々描き下ろしたらしい。その他伊藤忠 AnimationDEPOのページに幾らか情報が掲載されている。
本日22時より札幌のFMアップル(76.5MHz)のアニメ情報番組「アニメ専科」にて、神山監督と西尾さんが出演します。先日の舞台挨拶の合間を縫ってのインタビューです。もし運よくこれをご覧になっている札幌地区の方がいらっしゃいましたら、ぜひお聴きください。放送終わりました。ばたばたしてしまって申し訳ない。私自身この情報に気が付いたのが放送開始直後だった……。他の地区の方は http://www.channel-apple2.tv/ でライブ放送もあるので、お試しください。(要・Real Player)
お知らせが遅れてゴメンナサイ。(ああ、あと30分だ・・・)
さて、4月13日にシネ・リーブル池袋にて、WXIIIとミニパトのトークショーが行われる。通常の上映の他、神山健治、西尾鉄也、とり・みき、遠藤卓司、出渕裕、氷川竜介の諸氏が出演するトークショーが行われる。整理券は既に配布中とのこと。
こちらの話だが、WXIII公式ページでは「通常興行のため、前売鑑賞券・当日券共に有効」とあるが、シネ・リーブル池袋のページでは「4/6(土)より劇場にてチケット発売。2000円(1ドリンク付)」とある。正確なところどうなっているのかは不明。
次に。スターログ 2002年春(12)号にWXIIIとミニパトの記事、あわせて2Pしかないが押井、西尾、神山氏のインタヴューがちょこっと。WXIII側はとり・みき氏のインタヴュー。(情報提供 丸長商店氏)
またこれも当方で確認できなかったのだが(最近怠慢?)『反逆とクリエイション』という、演出家の蜷川幸雄氏の対談集に押井氏との対談が掲載されているそうだ。(情報提供 SLR氏)
またミニパト主題歌「果たし合いカナ?」が、JOYSOUND(HyperJoy)に入るという話。HyperJoyは最近「その手の人」のカラオケ御用達になっている。
日付 | 地方 | 会場 | 時間 | ゲスト |
---|---|---|---|---|
03/30(Sat) | 東京 | 新宿東映パラス2 | 09:30-09:50/1回目上映前 | 平田広明/田中敦子/とり・みき/出渕裕 遠藤卓司/川井憲次/神山健治/西尾鉄也 |
シネ・リーブル池袋 | 13:10-13:30/1回目上映後 | |||
ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 | 15:00-15:20/3回目上映前 | 平田広明/田中敦子/とり・みき/遠藤卓司/川井憲次/神山健治/西尾鉄也 | ||
03/31(Sun) | 名古屋 | 名古屋ピカデリー | 09:15-09:35/1回目上映前 | 平田広明/とり・みき/遠藤卓司/大林隆之介/千葉 繁 |
大阪 | シネ・リーブル梅田 | 12:05-12:20/1回目上映後 | とり・みき/遠藤卓司/大林隆之介/千葉 繁 | |
12:35-12:50/2回目上映前 | ||||
04/06(Sat) | 札幌 | パラマウントユニバーサルシネマ11 | 10:45-11:00/1回目上映前 | とり・みき/神山健治/西尾鉄也 |
スガイシネプレックス札幌劇場 | 12:00-12:15/2回目上映前 | |||
04/07(Sun) | 福岡 | AMCキャナルシティ13 | 10:30-10:45/1回目上映前 | 綿引勝彦/とり・みき/出渕 裕 |
ヴァージンシネマズトリアス久山 | 12:00-12:15/2回目上映前 |
また、Production I.Gの「15th Anniversary Production I.G WORLD TOUR 2002」イヴェントだが、4月20~21日に行われる第1弾(押井氏も参加)の参加者の募集が開始された。希望者電子メールで申し込みとのこと。先着順で申し込み方法はこちら。
また同イヴェントの第2弾の内容も公開されている。「Production I.G ART EXPO ~押井守の世界展~」という事で、人狼のセル画などが展示され、版画の展示販売、人狼やミニパトのグッズ販売などが行われる。
地方 | 日付 | 時間 | 会場 | アクセス |
---|---|---|---|---|
東京 | 2002/04/27日(Sat)~30(Tue) | 11:00~19:00 (最終日18:00閉場) |
秋葉原ラジオ会館 8F大ホール(千代田区外神田1-15-16) | JR秋葉原駅電気街口下車すぐ |
大阪 | 2002/05/03(Fri)~05(Sun) | 11:00~19:00 | ジャングル本店1F ジャングル・インディペンデントシアター(大阪市浪速区日本橋5-12-4) | 地下鉄「恵美須」駅下車 |
名古屋 | 2002/05/10(Fri)~12(Sun) | 11:00~19:00 | 明治生命名古屋ビル 16F会議室(名古屋市中区新栄町1-1) | 地下鉄名城線・東山線「栄」駅5番出口より |
福岡 | 2002/05/17(Fri)~19(Sun) | 11:00~19:00 初日13:00開場,最終日18:00閉場) |
アクロス福岡2F交流ギャラリー(福岡市中央区天神1-1-1) | 地下鉄「天神」駅より徒歩2分 |
金沢 | 2002/05/24(Fri)~26(Sun) | 時間未定 | 金沢MROホール(金沢市本多町3-2-1) | 金沢駅から「東部車庫」行き,または「金沢学院大学」行き本多町バス停下車 |
岡山 | 2002/05/31(Fri)~06/02(Sun) | 時間未定 | 福武ジョリービル4Fゴールデンホール(岡山市中山下1-10-30) | 岡山駅から徒歩15分.バスで5分(天満屋バスターミナル下車).路面電車(清輝橋行)で5分(郵便局前下車) |
ところでアニオタニュースに、「ミニパトはうる星やつらTVシリーズ102話に似ている」という指摘があったが、そういえばそうだなあ。すっかり忘れていたが。
そして東京ウォーカー4月2日号にWXIII特集、それで押井氏ととり・みき氏の対談が掲載されている。その中で注目すべきは押井氏のWXIII(の脚本)に対する意見だろう。少々引用すると以下の通り。「SF映画としては王道のものが、ちゃんと作られていると思いました。SFや、小説といった、今までにとりさんが吸収して、蓄積されてきたものがうまく出ているんだと思います。(中略)でも、苦言を呈するなら、“人間”を描くという意味ではどうかなぁと。(中略)ヒロインの冴子と、泰刑事との関係性があいまいで、僕は少し甘さを感じました」
またスタジオジブリから発売された『小林七郎画集 空気を描く美術』に、押井氏のコメントが掲載されている。
小林七郎氏は古参のアニメーション美術監督で、『うる星やつら』からの押井氏との付き合いであり、『ビューティフルドリーマー』『天使のたまご』での美しい美術は特筆に値する。押井氏は、レイアウトに関する考え方を小林氏から教えて貰ったと何度か発言している。(情報提供 SF氏)
原註
『WXIII 機動警察パトレイバー』公開記念・オールナイトde同窓会」リポート
ところで先日、3月26日、27日にNHK BS2で放映されるパトレイバーの時間が0951時からの上映に変更になったと書いたが(情報源はWXIII公式サイト)、NHKの番組表を見ると0956時からになっているという指摘があった。どちらが正確かは不明だが、ともかくヴィデオ録画を考えている人は直前にもう一度確認した方が良いだろう。(情報提供 A-come氏)
「GUN&ACTION読み切りシリーズ」、1号から5号まで登場の原作者5人が監督するオムニバス映画「KILLERS」の撮影が進行中だ。きうちかずひろ氏、大川俊道氏、押井守氏、辻本貴則氏、河田秀二氏らの各監督たちが映像で繰り広げる独自の世界を、この秋には観れるハズ。今からワクワク!以前『殺人者たち The Killers』という読み切りコミック作品が掲載されたが、これの短編実写(「撮影進行中」なのだから実写だろう)映画が押井氏監督によって制作されている、という話である。公開は東宝系らしいが、本当に今秋公開としたら押井氏が何度か触れている「次回作のアニメ映画」より先の公開になる。
お次。編者はまだ見ていないが、Cut 4月号に押井守のインタヴューが掲載されているそうで、内容はミニパト関連と「新作」について若干という事である。(情報提供 yukikaze氏)
最後に、最新情報というわけではないが、復刊ドットコムを久し振りにチェックしてみたら、押井守関連の書籍が色々と追加されていた。METHODSは相変わらず放置状態が続いているようだが。
ついでに書いておくと、ミニパトのサントラ(勿論音楽は川井憲次氏)が4月03日発売予定で、amazon.co.jpで予約受付が行われていた。WXIIIのサントラも予約受付が行われている。
また3月23日のオールナイトでは神山氏、西尾氏が来場する予定、他にも来るかも知れないとの事。
そしてアニメージュ2002年4月号に指輪物語:旅の仲間(LOTR:TFOR)の特集が4ページ、そしてLOTRの監督であるピーター・ジャクソンのインタヴューと、この映画を見た大友克洋、出崎統、樋口真嗣、結城信輝、そして押井守のコメントが記されている。以下押井守のコメントを引用。
最近の映画は予告編がすべて。それにほとんどの見どころが詰まっているから、本編を見てがっかりという場合が多い。でも、この『ロード・オブ・ザ・リング』はそれ以上のものがあった 。やっぱりとは思っていたが、「自分だったらカットする」というコメントがある(因みにDVD版LOTR:TFORは2時間58分の劇場版に更に40分ほど追加される予定)。そしてもしLOTRのエルフが本当に子供になっていたとしたら、今頃制作者の葬式が行われているだろう(*1)。
それは、真っ正面から正攻法でファンタジーを映像化しようという姿勢のようなものかな。ぼくは常々、ファンタジーとか異世界、SFをあつかう人には使命感をもってやってもらいたいと考えているし、ファンタジーはリアルじゃなきゃいけないと思っている。ウソの世界だからこそ、われわれにそれを信じさせる必要があるわけだ。換言すると、それは世界を作るということになる。ところが、それが出来た映画なんてアニメも含めてほとんどない。みんなファンタジーとメルヘンの区別がついていなかったり、絵本っぼいものになってしまったりで、唯一いいと思ったのは人形を使った『ダーククリスタル』くらいだった。
しかし、そんななかでも、この『ロード・オブ・サ・リング』は大健闘している。撮影や美術、VFX等、ビジュアル的なものに対する技術は、ここ数年のうちでは最高だった。そこから監督の、世界を作るという情熱が伝わってきたし、ゲームに出てくるアイテムの使い方、描き方にもこだわりがのぞき、しかもちゃんとツポを押さえていた。エルフの弓の連射なんて、「見たかった」シーンだよね。ピーター・ジャクソンという監督はファンタジーの本質をわかっている人なんだと思う。製作に6年を費やしたと聞いたけど、それもよくわかる。前例がないんだから、それくらいかかるのも当然だろう。
だからといって不満がないわけでもない。一番気になったのはエルフやその森と言った天国系のビジュアル。エルフの奥方は、身体的な印象が強すぎるというか、肉感的。こういう場合は奇襲的演出.たとえばエルフに子供を使うという手もあったんじゃないかと思う。エルフは年齢不詳という設定なんだから、それが出来るわけだし。エルフの森もしかり。『スター・ウォーズ』のイウォークの森を連想させる部分もあって、これはいただけない。ファンタジーは闇の部分というか地獄系はやりやすいけど、やはり光の部分の天国系は難しい。僕もそれが判るから、ファンタジーにはなかなか事が出せないんだけど。
あとは上映時間。ホビットのお祭りシーン等は短くして、映画のキモでもあるモリアの洞窟シーンを増やし、全体的に30分切る。僕ならそうするね。そうなったのも監督が原作に囚われているからだろうけど、そもそも映画と小説の時間軸はまったくちがうし、文字の世界と映像の世界の幸福な関係なんてありえない。もっと原作を読み替えてもよかったと思う。
でも、そんなことを確認させてくれたところにも、この映画の意義がある。おそらく、これからファンタジーを作ろうとしているクリエイターたちの基本、たたき台になるんじゃないかな。そういう意味ではファンタジー界の『ブレードランナー』と言ってもいいかもしれない。(談)
原註
ファンタジーをビジュアル化する上で最も重要なことは何か。それは物語より何より世界観だと、僕は思っている。つまり、舞台となる異世界をいかにして作り上げるかだ。ファンタジーは嘘の世界、だからこそリアルに設定しないと、誰もその世界を信じてはくれない。そこにこそファンタジーの難しさがあり、世界を構築するという情熱がなければファンタジーは成り立たないということだ。PR(広告)記事という事でいくらか色がついている可能性はあるが、しかしあの押井氏にしては非常に高い評価である。押井氏がここまで映画を高く評価するのを見たのは久し振りだ。
確かに今まで、さまざまな映画やアニメーションがファンタジーに挑戦してきたけれど、それをクリアした作品は、僕の知っている限りでは『ダーククリスタル』だけだった。しかし、これは人形を使ったからこそクリアしたわけで、生身の人間でそれが出来たのは、この『ロード・オブ・ザ・リング』が初めてかもしれない。それも正攻法でやって見せたわけだから、凄い。
たとえば美術や衣装、撮影や照明。視覚的な部分にすきがなく、そのすべてが舞台をリアルに見せるために貢献している。デジタルの使い方もいい。緩急があり、意表をついた見せ方をし、そもそも使い方そのものがこれ見よがしではなく上品。これは監督がデジタルをどれだけ知っているかのバロメーターにもなって、この監督は熟知していると感じた。もうひとつはロケーションの効果。すべてデジタルというのはもってのほかだし、マット画を多用しても嘘っぼくなる。それをロケーションでがんばったのは、リアリティをプラスする上でも大きなポイントになっている。あとは小物や小道具。ファンタジーの必須アイテムをきっちり押さえているところも嬉しかった。
唯一気になったのは、エルフ等の描き方。ファンタジーには必ず、光の部分と閣の部分があって、閣に比べて光のビジュアル化が難しい。ヘタするとメルヘンなムードになってしまうからだが、その点でいうと、エルフの森やその奥方の描き方には不満も残った 。
ただ、それも監督が原作のファンで、忠実に映画化するという使命に燃えたからなんだろう。映像と文字は別物というスタンスに立てば、またちがう表現が出来るとは思うけれど…。
ピーター・ジャクソンの映画はこれが初めてだったが、彼はファンタジーの本質が判っている監督なんだと思う。おそらく、リドリー・スコットの『ブレードランナー』が近未来SF映画の基準になったように、彼の作った『ロード・オブ・ザ・リング』はファンタジー映画の基準になるにちがいない。僕たちがこれからファンタジーを作る上で、これがひとつの物差しになるということだ。(談)
ところで3月26日0915時よりパトレイバー1、27日0915時よりパトレイバー2をNHK 衛星第2で放映するそうだ。
また別冊宝島「日本のアニメ」に押井氏の紹介が8P。しかしこちらはインタヴューも無く、特に真新しい情報はない。
そして3月23日、新宿ピカデリー2で『WXIII 機動警察パトレイバー』公開記念・オールナイトde同窓会が開催される。ここではトークショー(ゲスト不明)がある他、WXIIIハイライトシーンやメイキングシーンの公開、そしてパトレイバー1、パトレイバー2の上映、そしてミニパト全3話の公開が行われる。
前売り券はチケットぴあで発売中。
また、特撮専門誌の宇宙船 3月号の『プリズナーNo.6』(イギリスで製作、日本でも放映されたTVシリーズのドラマ)の特集に押井氏のコメントがあり、「大学時代に拾った白黒TVなどで見ていた」という話が掲載されている。(情報提供 yam氏)
「アニメでもしんどい『指輪物語』の世界が、そのまま実写で動いています。原作で挫折した人も、まだ読んでいない人にもおすすめ」という好意的なコメント。
ところで日経ゼロワン2002年3月号にもミニパトの記事が掲載されているが、月刊コンピュータグラフィックスワールドの縮小版(ライターが同じ)になっているので、あまり見る価値はない。
ところでやっと確認が取れたので。IDGジャパン社の月刊コンピュータグラフィックスワールド 2002年3月号にミニパトの記事が3P。インタヴューは1Pのみだが押井氏、神山氏、西尾氏、そしてCGを担当したIKIFの木船氏、石田氏のインタヴューが小さな文字で詰って掲載されている。(情報提供 濱田信一氏)
またミニパトで使用されているアニメの技法の由来についても解説されている。まだミニパトを見たことがない人にとっては、ミニパトがどんなアニメか知るのに判りやすいので、ここに少し引用してみる。
『ミニパト』に用いられている人形劇の手法は、一般に“ペープサート”と呼ばれているものだ。これは、“Paper Puppet Theater”を省略した言葉で、主に日本の幼児・児童教育関係者の間で用いられている用語である。つまり、キャラクターの絵を描いた2枚の耗の間に、割り箸のような棒をはさんだ人形を用いる手法だ。……と引用してみたものの、やはり見ていない人にはさっぱり想像できないだろう……。
そのルーツは明確ではないが、紀元前2世紀ごろの中国に生まれた影画人形が、東南アジアや中東に拡がり、ジャワの“ワヤン・プルワ”やトルコの“カラギョーズ”として発達していったものが、1つの起源と言えるだろう。またペープサートは表裏一体で1動作を表し、目の残像を利用した一種のアニメーションと考えることもできる。したがって、糸をつないだ円盤をクルクル回転させ、表裏の絵を重ねて見る“ソーマトロープ”(1825年に英国のジョン・エアトン・パリスによって公開)もルーツの1つだろう。また、背景画や手前の“けこみ”も重要な要素であり、紙芝居の一種である“立ち絵”が原型であるともいえる。
だがペープサートをそのまま演じたのでは、あまりにも芸がない。そこで今回は、そのテイストを取り込みながらも、あくまで高度な3D CGで表現するという、世界初の“デジタル・ペープサート”が考案された。
話を押井方面に戻す。2月26日の「押井守の描いてきた《東京》」イヴェントだが、こちらでミニパトの第1話が公開され、追加の応募者をe-mail及びFAXで受け付けている。もしかして参加希望者が定員に達していないのか(平日だし…)とか余計な心配をしてしまうが、取り敢えず応募方法はWXIII&ミニパト公式ページに記載されている。
また、「ミニパト」携帯ストラップ付き前売鑑賞券のWeb販売が開始されている。
また、劇場公開より一足早く2月22日、23日に東京・立川シネマシティで行われるSantaFe2002で、ミニパトが上映される。話は東京国際映画祭で上映されたのと同じ第2話だが、オープニングが「3月公開版と同一」という事で違うらしい(何がどう違うのかは不明)。
ついでに、ニュータイプドットコム3月号ににパトレイバーと絡めた押井特集が2Pあるが、面白い記事ではなくインタヴューも無し。
また最新情報ではないが、allcinema ONLINEという映画データベース、押井守で検索すると『丸輪零』名義の作品まで含めたフィルムグラフィがずらずらと出てきてなかなか貴重である。
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