野良犬の塒
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押井守最新情報 2003年上半期

2003/12/31

[eg]プロダクションI.Gが総力を結集! PS2『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』発売決定! とまた紹介ページ。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX @ 日テレのページがリニューアル。まともな番組紹介ページになっている。

I.G - INNOCENCE - 前売り券情報ということで、フィギュア付き前売り券、CD付き前売り券の情報。

Victor Entertainment Anime Network 攻殻SACページで、攻殻SACオープニングMAXI CD GET9の情報。

あと2月号のアフタヌーンでイノセンス試写会の応募があるそうだ。恐らく他の講談社の雑誌でも募集されるだろう。(情報提供 て氏)

魁!! クロマティ高校 テレビ東京公式ページに「原作者 野中英次氏語る!?(仮)」掲載。DVDは予約受付中

2003/12/26

PS2版攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX画面写真が何枚か。ゲームの監督は、SACで脚本を担当している藤咲淳一氏。ゲームの発売がどこからかは不明だが、またSCEJだろうか。

と思ったらやっぱりSCEJでした。ゲーム版攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX公式サイト。ごてごてFlash使いまくりでめっちゃ重い……。ムーヴィーを見た感じではEnter The Matrixに似ているような感じだが、あんな駄作ではありませんように。

SBGPS2「攻殻機動隊」怒濤のスクリーンショット掲載!
SCEJ、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を2004年3月に発売決定

2003/12/25

無茶苦茶なイヴェント。
「イノセンス公開記念 六本木ヒルズ朝まで文化祭」というもので、2月13日に六本木ヒルズで行なわれる、2400時から0500時までのオールナイトイヴェント。

イベントは、ライブコンサートを皮切りに、押井監督や川井憲次氏(イノセンス音楽担当)、鈴木敏夫氏(プロデューサー)、糸井重里氏を迎えてのトークショー、DJ・VJによるCinema Mixの他、押井監督作品の上映など、様々なプログラムが森タワーの50階~52階で同時多発的に繰り広げられます。
六本木ヒルズ展望台・東京シティビューにおけるクラブイベントは今回が初。日本一高い場所(海抜250メートル)にあるイベント会場で、踊り、遊び、イノセンスの世界を楽しんで頂ければと思います。

ティケットはペアで6000円とのこと(お一人様3000円とあるが、こんなイヴェントにペアで来る人間って……)。詳細は公式サイトこちら。他にも公式サイトで、「石川光久の炎の映画製作」などが更新されている。

2003/12/24

かなり前から攻殻がPS2でゲームとして登場するという話は出ていたが、PS2用「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の発売が決定 - gameonlineとやっと情報が出た。2004年3月発売予定。

2003/12/23

amazon.co.jpで、GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 Limited Edition攻殻S.A.C. 2nd GIG 1巻の予約が開始。GITS攻殻の廉価版はまだのようである。攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 地上波オープニング&S.A.C. 2nd.GIG オープニング マキシシングルもある 。
また攻殻SAC Official Log 1攻殻SAC Official Log 2攻殻SAC第13巻が20%OFFになっていた。

2003/12/22

攻殻SACの地上波放映枠が更に発表となった。

日本テレビ
1月 6日(火)~ 毎週 25:23~25:53
※但し、6・13日のみ 25:53~の放送となります。
中京テレビ
1月15日(木)~ 毎週 26:28~26:58
よみうりテレビ
1月19日(月)~ 毎週 26:18~26:48
福岡放送
1月12日(月)~ 毎週 25:28~25:58

2003/12/21

やっと裏が取れたので。KILLERSのDVD、2004年3月26日に東宝より4800円にて発売です。(情報提供 MEDUSA氏)

2003/12/20

この日発売のDVDビデオぴあの表紙がイノセンスになっている。付属のDVDにはイノセンスのプロモーション映像(6min)と特報2(2min)が収録されており、本の方には押井氏のインタヴューも。

つまらんネタだが。J.D.サリンジャーのライ麦畑でつかまえて。この単行本の表紙は劇中でも使用されているが、

この表紙の落描きみたいなイラスト。これは版によってあるものとないものがあるそうだ。私が自分で読んだ版ではこの落描きがなかったので、「一体何だこれは、誰がこんな落描きを書いたんだ、誰かがいたずらしたのか」と思ってしまったのだが。
もっとつまらんネタだが。電撃大王2月号のHAPPY LESSON
 
友引前史(ビューティフル・ドリーマー)かよ。

まともな情報としては、12月20日にTVKで放映されるAnime-TVDEAD LEAVESの 特集が行なわれる……ってもう終わってるよ! まあまだKIDS-STATIONでの放映があるので……。

結局今回役に立たない最新情報でした。

2003/12/17

イノセンス公式サイトはちまちまと更新されている。今度は石川光久の炎の映画制作イノセンス不完全用語集

テアトル池袋にて、DEAD LEAVES公開記念Production I.Gオールナイトが1月17日に行なわれる。トークショーもあるが、公開作品やゲストについてはまだ発表されていない。

1月24日には新文芸座にて「イノセンス」公開記念 押井守ワンマンショーがある。こちらの公開作品はパトレイバー1パトレイバー2GITS攻殻機動隊アヴァロン。こちらはトークショーはない模様。

川崎市のマルイファミリー溝口店にて、世界が絶賛する想像力!アニメのひみつ大公開! という展示が行なわれる。そこで「『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』『人狼 JIN-ROH』の押井守の世界」という展示があるようだ。しかし押井守だけ対象年齢がずれているような……。期間は12月20日から28日。(情報提供 スポット氏)

2003/12/16

「イノセンス」オルゴール録音大作戦! ということで、押井守監督動向にも書かれていたオルゴール録音風景の記事が掲載されている 。
あと既報だが、攻殻SACとGITS攻殻のANIMAXでの無料放送

イノセンス公式HPの押井守インタヴューが更新。

HotWired Japanより日本初のマンガ・アニメの行方から第5回 アニメの手法で実写を撮るに押井氏のアヴァロンなどについて触れられている。イノセンスの後、押井氏は実写を撮るということが書かれているが、さて……。

TOYGUN’s FIELDという本の表紙が、素子コスプレの那由多遥。中で攻殻が紹介されているが、殆ど読むべき所はない。

I.G制作のアニメ、劇場版アキハバラ電脳組が含まれるDVD-BOX 劇場版 (機動戦艦ナデシコ / 少女革命ウテナ / アキハバラ電脳組)のそれぞれの作品の監督、幾原邦彦、佐藤竜雄、桜井弘明の3氏のトークショー&サイン会が行なわれるということ。(情報元 アニオタニュース

2003/12/15

また関連商品のお知らせ。イノセンスの関連商品として、音楽DVD「イノセンスの情景 Animated Clips」とサウンドトラックの話 。
上の「予定表」に、現在わかっている徳間書店とバンダイビジュアルの関連商品情報を追加した。GITS攻殻機動隊にもLimited Editionが出るという情報はまだ出ていなかったと思う。
しかし数が……。

2003/12/13

攻殻SACのDVD-BOXは5巻収録で3つ。つまり合計15本収録可能。だが攻殻SAC 1st GIGのDVDは全13巻。DVD1巻分はカードケースとして、では残りの1巻分には何が入るのか? ……という話は結局、「ファンディスク」なるものが入るという話は以前に出た。それで『攻殻』のファン・ディスク、詳細判明! という話。BIOS FILEは1しか入らないのかよ……この内容でこの値段は微妙なところ……。

徳間書店から、押井守関連書籍一覧(全17冊)。既報のイノセンス関連本の他、復刊.comで復刊リクエストに出ていたとどのつまり天使のたまご関連本も復刊するという。THE ART OF 天使のたまごは「増補改訂版」となるほか、アニメージュで連載中の「押井守の映像日記」の単行本版、あと「押井守が『アニメージュ』で語った20年(仮題)」なる本も出版予定。徳間さん大張り切りです。(情報提供 スポット氏)

2003/12/12

イノセンス主題歌の、伊藤君子氏の歌う主題歌“Follow Me”。CDは来年発売予定だが、そのCDプレゼントの話。あとイノセンス公式サイトに携帯コンテンツ用掲示板ができたらしい(私は確認できないが)。

CGNetworks.comにてキル・ビル アニメパートの記事。3Dでやったら楽なところも敢えて2Dでやったという話など。情報は少ないが画像はでかい。(情報提供 Nora氏)

10日に発売されたアニメージュ1月号でDEAD LEAVESの紹介が2P、あとどかどかとイノセンス関連本の発売が予告されている。

小倉宏昌画集 1月下旬  
「イノセンス」THE NOVEL 2月下旬 現在アニメージュで連載中のものだろう
人形・建築・言葉・身体を巡る1つの旅 イノセンス 3月上旬 スタジオジブリの「熱風」に連載されたもの?
フィルム・コミック「イノセンス」 1~2巻 3月下旬
3~4巻 4月中旬
 
ロマンアルバム「イノセンス」 3月下旬  

またI.G社長の石川氏のインタヴューが4P。元々石川氏は人形浄瑠璃の劇団に弟子入りしていたとか、非常に読み応えがある。とりあえず石川氏は69という数字が好きだそうです (お約束に意味もなく強調してみる)。伝説となっている石川氏の海外放浪についてちょこっと触れられているが、やっぱりこの辺の話を詳しく聞いてみたいなあ、なあ、なあ……。

また風人物語についての情報がほんのちょこっと。元々風人物語とは、ファミリー劇場東北新社によって開催された「アニメ企画大賞」で大賞を取った、大鳥南原氏の企画である。その賞の審査員の一人であった押井氏が監修を務め、実際にアニメ化される事になったというものだ。それで具体的なスタッフだが、監督は西村純二氏、脚本はじんのひろあき氏(長い事ずっとリンク間違っていてごめんなさい)、キャラクターであインは 荒川真嗣氏でアニメーション制作はProduction I.Gということ。TV放映を前提に制作が進められているようだが、ファミリー劇場限定放映になるのだろうか?

ニュータイプ1月号では、攻殻SACやイノセンスの記事ちょこっとの他、OVA20周年ということでダロス天使のたまごに関する押井守インタヴューが掲載されている。

2003/12/10

攻殻SACの地上波放映日が決まった。2004/01/06より、毎週火曜2553時での放映となる(但し第2話は2523時より)。日本テレビ攻殻SACサイト

2003/12/08

またもや仕事が忙しいやらOS起動しなくなったやらで出遅れたが。
攻殻SACバンダイビジュアル公式サイトが更新された。神山氏の取材レポート、2nd GIGのビジュアルイメージ撮影レポートなど……ってまた実写? Official LogのCMの素子コスプレは、とにかく銃の持ち方に全然気合いが入っていなかった事ばかり印象に残っている……。やはり銃を扱い慣れている者というのは、構えから何から雰囲気が全然違うんですよ 。
徳間デュアル文庫より、1月21日に攻殻SACの小説が出るそうだ。著者は、攻殻SACの脚本家の一人で、BLOODの小説も書いていた藤咲淳一氏。
バンダイビジュアル 第21期中間事業報告(PDF文書)に神山氏のコメント。(情報提供 スポット氏)
『攻殻』、シングル続報&新装版サントラ情報! TVシリーズ用オープニングを収録したサントラが新たに出るとか。
コミックマーケット65に参加するサークルWWF(2003/12/30(火)東地区“V”59a) にて、押井守監修、監督野田真外、音楽川井憲次の映像「東京静脈」のDVDが 頒布される。一方こちらは東京静脈DVD 通販予約ページでまだ通販が行われている。コミケでは手前味噌だが野良犬の塒も「押井守ML 」名義で参加(2003/12/30(火)東地区“U”21a)。犬本の再販と、あと攻殻SAC絡みで何か出るかな……。

2003/12/06

多忙で更新できなかったため纏めて。
取り敢えず、イノセンス公式HP更新。新トレイラーの他、押井氏や石川氏のインタヴューなどが掲載されている 。
先日出ていた、攻殻SACのTV放映版オープニングと、2nd GIGのオープニングの入ったマキシシングルがamazonで予約開始
ローソンで発売される攻殻SACカレンダーの絵柄が公開
特に真新しい内容はないが、eiga.comのイノセンス情報更新。組織票? の甲斐無くランクはAのままになっているが。ともあれしっかり投票……。

2003/12/02

音楽の職人が挑む「イノセンス」 作曲家・川井憲次さんに聞くということで川井憲次氏インタヴュー。

あとI.Gのイノセンスページにイノセンス スチール集が掲載されている。

2003/11/29

最近「攻殻機動隊」のタチコマにらぶらぶです♪ という、MI-KOという声優がタチコマに萌えているという、はっきり言って当ページにとってはどうでも良い内容なのだが、一応紹介。

2003/11/28

とりあえずamazonでの、2004年1月23日発売のパトレイバーDVDの予約が始まった。

製品名 価格 備考 購入
機動警察パトレイバー 劇場版 5,800
(現在15%OFF)
後期廉価版 内容的には初期ヴァージョンと同じ 2004/1/23発売 amazon
機動警察パトレイバー 劇場版 Limited Edition 7,800
(現在15%OFF)
絵コンテ付属の限定生産版 2004/1/23発売 amazon
機動警察パトレイバー2 the Movie 5,800
(現在15%OFF)
後期廉価版 内容的には初期ヴァージョンと同じ 2004/1/23発売 amazon
機動警察パトレイバー2 the Movie Limited Edition 7,800
(現在15%OFF)
絵コンテ付属の限定生産版  2004/1/23発売 amazon

スタジオジブリとプロダクション I.Gが映画『イノセンス』で見せるコラボレーションとは 内容は日経エンタテインメントと同じものだが。

ZDNet Japanで見せるコラボレーションとはt="_blank" href="http://www.itmedia.co.jp/products/0311/27/oshii.html">押井守プロデュース、「犬印」プロジェクター って……(AV Watchの記事 EPSONのニュースリリース)。犬印の入ったEMP-TW10プロジェクターだそうだが、一応これを買うとイノセンスの前売り券とGITS攻殻機動隊のDVD、イノセンスブックレットが付いて来る……って何のためのおまけなのかよく分からんが。

宝島から発売されたムック、昭和探偵倶楽部。懐かしの(戦後)昭和時代を、映画や玩具、漫画などで振り返ってみようという企画なのだが、そちらに押井氏のインタヴューが4P、昭和の映画について語っている。押井氏が学生時代に見たという映画などについて語られているが、未来少年コナンに関する発言 など、色々面白い。

(前略)
僕が最初にアニメーションの世界に入って衝撃を受けたというのは、実は『未来少年コナン』だったんだよ。とにかく良くできてた。アニメーションというのは面白いものだというのが初めて判った。自分と自分の置かれている職場で、こういう作品を生み出すことはどう考えても不可能だって、自分の力量を含めて愕然とした。まるで別世界、一生遭遇しない世界じゃないのかって。それくらいのショックだった。とにかくハイクオリティだった 。
ハイクオリティというのは、情報量が多いとか書き込み量が多いとかじゃなくて、動画のクオリティが高かった。作画の説得力が圧倒的に違っていた。それまでは動画の威力、説得力というのに意識が行っていなかったんだよね。元々アニメの人間じゃなかったからさ。当時アニメの第1次量産ブームだったんだけど、当時のアニメというのは基本的に記号として絵があるだけだったんだよね。振り向くとか目がまばたくとか、単純な芝居を繰り返すことで後からドラマを作り出していた。『コナン』のように、キャラクターを文字通り縦横無尽に動かすことで、ひとつの説得力のある世界、物語を作り出すという作品は他になかった。当時それができたのはあの現場だけだったんだよね。

しかし最近本当にどこにでも出てくる押井氏。誰だこんなインタヴュー企画考えたのは。

2003/11/27

攻殻SAC2の放映開始日だが、2004年1月1日0000時より放映開始に決まったようだ。
攻殻SAC1の地上波放映は2004年1月深夜に日本テレビでという事だけしか決まっていない。なおこちらは(当然といえば当然だが)毎週1話ずつを順次放映してゆく形となる。

2003/11/26

マシンがトラブって更新遅れた……。
日経ブロードバンドニュースに、I.G社長の石川氏が出演している。画面下の「特集バックナンバー」で11/25を選択すれば試聴可能。このサイト、Mozillaでは見られなかったが。(情報提供 999.9氏)
DEAD LEAVES上映日が公開テアトル池袋では1月16日より。
『攻殻』、1st&2ndシリーズのOPテーマを収録したCDをリリース!! オープニング曲が変わるという事から、(一部で不評だった)オープニングも変わるのだろう。(情報元 カトゆー家断絶
「イノセンス」劇中歌録音に潜入というニュース。実は前作攻殻機動隊にも挿入歌が使われておりサントラにも入っているが、劇中では気付く方が難しいという罠。

2003/11/25

本日発売の日経キャラクターズ 第3号。攻殻SAC特集や、Production I.Gの江面久氏が選ぶDVD/HDDレコーダーといった記事がある。イノセンスに関する記事もあり、こちらでは声優にパトレイバー2で荒川を演じた竹中直人氏が念願かなって再び押井作品に参加することになったようだ(*1)。なお、流れてしまったがなんとクウェンティン・タランティーノが声優として イノセンスに参加したいと言っていたとか。さすがオタク監督。イノセンスのキャッチ「イノセンス、それはいのち」は、糸井重里氏が考えたそうである。最初は、なんと押井作品に似つかわしくないキャッチだ、まるでジブリ作品だ思ったものだが(それを狙ったのかもしれないが) 。
かなり話はそれるが、日経キャラクターズは非常に良質な記事が載っている雑誌であるにもかかわらず、私は好きではない。これは本当に個人的な好みで、とにかく「純粋な作品としての評価ではなく、ビジネスになる作品、つまり『儲かる作品はどれか』という視点が露骨だから」である(日経なのだから当然といえば当然だが) 。
それで、攻殻SACのまともな雑誌特集が組まれたのは、(私としては残念ながら)この雑誌が初めてだろう。一般のアニメ誌、例えばニュータイプやアニメージュは、購読層に中高生を想定している。そのためPPVで見る、或いはDVDを買って見ることを前提としている、視聴者の対象年齢が高い攻殻SACはとにかく扱われにくい作品なのである 。
私としてはとにかくこの作品は、もっと大きく取り上げられてしかるべき、素晴らしい出来の作品だと常々思っているのだが。ともかく地上波放映でもっと多くの人が見てくれることを望む。(情報提供 スポット氏)

原註

  1. 竹中直人氏はミニパトに出演予定であったが、「竹中さんの携帯番号がわからなかくなってしまったため」流れたという(犬本5号より)。

2003/11/23

DEAD LEAVES公式サイト更新。トレイラーを見る事が出来る。しかし見にくいサイトだ……。
ところでどうでもいいが、攻殻SACを語る上で読んでおきたい、J.D.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」。そこでamazonのライ麦畑でつかまえて表紙。何だよこの落描きは……。

2003/11/22

この文章書いているうちに2回もハングして嫌になった……。
TV東京で放映されたBB-WAVEという番組でジブリ特集。特に真新しい物ではなかったがイノセンスにも触れられた。その内容がこちらに掲載されている。(情報提供 KPS氏)

2003/11/20

押井氏が特注したという銅工房coppers制作による、銅のボディの中に球体関節、背には真鍮のエンジンを載いたという銅城あかがねのしろバセットハウンドが、銅工房coppers Webページにて見る事が出来る。(情報提供 KPS氏)

本の事色々。
サムライ―ジャン=ピエール・メルヴィルの映画人生 その名の通り、ジャン=ピエール・メルヴィルについて書かれた本である。こちらの巻末に、押井氏と矢作俊彦氏の対談がちょこっと掲載されている。私はメルヴィルについてはほとんど知らないので、この本についてはろくに語れないのだが。
建築の向こう側―From different fields Architecture of tomorrow (2) こちらは前にもお知らせしたが、押井氏と、種田陽平氏(キル・ビル美術監督、イノセンス プロダクション・デザイナーなど)の「映画と都市-架空の世界をつくる」という対談がなんと55Pも。司会の方も押井作品に精通していて内容が非常に濃い。押井氏はパトレイバーの映画を中心に、映画の中で都市をどう描くかということを語っている。ここで押井氏が語るところによると、もうすぐ立ち食い蕎麦の本を出すらしい。立ち喰い氏列伝の事か?
なるにはBOOKS 映画監督になるには この本と下の『レムナント』本はかなり古いのだが、私がようやく手に入れた(というか手に入れる気になった)ので紹介。この『映画監督になるには』では押井氏が20Pほど使って、映画監督になった経緯などが書かれている。こちらはそんなに真新しい話はないが。本当に『映画監督になりたい人』のための本で(はたしてこの本を読んで、どれだけ本当に映画監督になるために役に立つのか私には判断が付かないが)、私個人としてはもうちょっと映画制作の実情などが欲しかったなあと思う。あとやはり古い本なので、映画制作 におけるCGなどに関してはさっぱり触れられていない。
宇宙貨物船レムナント6―SF映画のつくりかた この本、まだ手に入るのかと驚いてしまったのだが、先日amazonで入手。宇宙貨物船レムナント6についてはこちらを見られたいが、実際には映画では押井氏は何もやっていない。それでこの本では10P分押井氏が、「日本人の顔はSF映画に馴染まない」「日本でSFをやるのは八方塞がり」などとのっけからこの「レムナント6」という映画の存在意義が無くなるような発言をしている 。だが、SF映画とについての話としては面白い。ともかくこの本、他のいたるところにも「日本で実写のSF映画を作る」という事の苦労、大変さが滲み出ている。
「アニメ評論家」宣言 こちらは11月28日発売予定の藤津良太氏による本で、当然ながら私もまだ見ていないのだが取り敢えず。押井作品に関する評論も書かれているそうだ。非常に個人的だが私は「評論」は嫌いなので、取り敢えず立ち読みしてみます……。(情報提供 SLR氏 スポット氏 G.G.M.氏)

2003/11/18

Impress AV Watchにバンダイビジュアル、押井守監督のアニメDVD計10タイトルを発売 -TV版「攻殻機動隊」の続編シリーズ「2nd GIG」関連DVDもということで。(情報提供 スポット氏)

2003/11/16

年末のCS放映のおさらいということで。(情報提供 スポット氏)

12/27 1900
12/28 0330
キッズステーション ヒストリー・オブ・OVA ダロス全話&押井守インタヴュー
12/29 2200 ANIMAX 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
第1話「公安9課 SECTION 9」
12/30 2200 ANIMAX 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
第7話「偶像崇拝 IDOLATER」
12/31 2200 ANIMAX 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
第13話「≠テロリスト NOT EQUAL」
12/31 2230 ANIMAX GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
1/10 2200 キッズステーション ヒストリー・オブ・OVA トワイライトQ

2003/11/15

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Official LogなどのEMOTION+ブランドのサイトが開設された。Official Log 1の神山氏インタヴューの一部を見る事が出来る(ようになるらしい)。(情報提供 スポット氏)

11月16日(って明日だよ!)の「晩秋の第3回いろんなアニメを観ちゃおう大会」で、I.G制作劇場アニメーション「DEAD LEAVES」の予告や、ダロスの名場面などが上映されるという。詳細はこちら

RESFESTにてDEAD LEAVESが上映されるというお知らせ

2月25日に発売予定のトワイライトQのDVD(こちらには伊藤和典氏脚本の「時の結び目」も入る)だが、サントラCDが封入特典になるらしい。

チラシをスキャンしました。作るの面倒臭いのでサムネイル無し。
イノセンス表 イノセンス裏 DEAD LEAVES表 DEAD LEAVES裏 球体関節人形展表 球体関節人形展裏

2003/11/13

イノセンスの公開日が2004年3月6日ということが公開された。

魁!! クロマティ高校のDVD発売スケジュールが公開された。初回特典が「マスクド竹之内」マスク……。しかしいい加減クロ校ページ作らないとなあ。

2003/11/12

11月22日にテアトル池袋東京ゴッドファーザーズ公開記念 ANI-FACTORY NIGHTが行われる(11月8日にもイヴェントあったのだが見逃していた……)。こちらで東京ゴッドファーザーズの他、人狼ラーゼフォン 多元変奏曲が上映されるということ。関係ない話だが、たまにゴジラが地方巡業する以外、あらゆる事件は東京で起こる。八岐大蛇やまたのおろちみたいな怪物が現れるのも、超能力者がビルの間で空を飛びながら戦っているのも、魔法陣都市なのも、戒厳令になって戦車が町に現れるのも、変な台風 にすっぽり覆われて通信が途絶するのも全て東京である。私が関東に引っ越してきたとき「嗚呼、ここが魑魅魍魎の跋扈する東京なのかあ」という違和感がずっとついてまわった。

アニメージュ 2003年12月号に、押井氏と神山氏の対談が掲載。内容は主に攻殻SACについてであるが、これが非常に面白い。押井氏が攻殻SAC2の脚本を丸ごと一話やったら、一体どんな話になるのやら……。

アニメ・ビジネスフォーラム2004ということで、いろいろな人が出てきてアニメビジネスの話をするというセミナーがまた開催。I.G社長の石川氏も講演するが、相変わらず参加費5000円と高い(これがビジネスか)。(情報提供 m.h氏)

2003/11/11

YOMIURI ON LINEジブリをいっぱいからすべてをさらけ出した「イノセンス」 押井守監督に聞くということで押井氏へのインタヴュー。

次に本の話題二つ。まず(こちらで確認するのに時間がかかりそうなので先に書いてしまうが)建築の向こう側―ARCHITECTURE OF TOMORROW2という本に、 昨年行なわれた「この先の建築」展シンポジウム、「映画と都市-架空の世界を作る」が掲載され、押井氏とイノセンスのプロダクションデザイナーやキルビルの美術監督をやっている種田陽平氏の対談が掲載されているという事である……とたれ込み文章をほとんどそのまんま掲載。(情報提供 G.G.M氏)
そして、やっと押井氏がモデルグラフィックス誌に連載していた、押井作品に登場したメカの蘊蓄を語った『ガジェットFILE』の単行本、押井守・映像機械論[Mecha-Philia]の発売に目処が立って、amazonによると発売は2004年2月1日……ってこの情報は正しいのだろうか? 大日本絵画ホームページでは未だに2002年10月発売予定になっているのだが。(情報提供 スポット氏)

2003/11/10

ゲーム情報サイトegに、タランティーノ・押井よりも激しい? プロダクションI.G 最新作『DEAD LEAVES』という記事。

月刊ニュータイプ12月号に、6PのProduction I.G特集。濃い内容ではないが簡潔にI.Gの事が纏められている。攻殻S.A.C. 2nd GIGのGIGとは掲示板で指摘があったように、バンド用語の「ギグ」を指すようだ。バンドの事なんてさっぱり判りません。

2003/11/09

Production I.G制作のアニメ、DEAD LEAVES公式サイト開設前売り券発売開始の話。しかしこの公式サイト のデッドリーブスの文字、DEAD LEAVESではなくDEADLY BUSU(致死的なブス)に見えるんですが。ブスというのがATOK16で一発変換できなかった。ブスというのは差別用語だと言っている連中がいるからかもしれないが、そもそもどんな言葉であろうと差別的に使えば差別用語に(以下略)

日本アニメーション特集  ~検証! 監督たちの劇場デビュー作~ リポート

2003/11/06

スパム発信元にDoS攻撃する「攻性防壁」というニュース。内容自体は攻殻とはほとんど関係はないが。
ところでeiga.comイノセンスページ、「超期待」が一気に150票突破。マトリックス・レボリューションズロード・オブ・ザ・リング 王の帰還も超えてます(一時的だろうけど)。これってもしかして組織票という奴ですか? ちなみにeiga.comの投票はIPアドレスではなく、ブラウザのcookieで管理しているようなので、同じマシンからでも別のブラウザを使えば再投票できます(組織票を助長させる奴)。

2003/11/05

eiga.comイノセンスページ更新。投票状況が少ないので、今のうちに投票してはいかがか 。
あと折角なので、ローソンで無料配布しているパンフレットのPDF版。イノセンスの記事がある。(情報提供 sky氏)

2003/11/04

「イノセンス」は、20年目の“宿題” 鈴木プロデューサーに聞く
イノセンスを巡る押井氏と鈴木氏のバトルや、若き日の宮崎駿、鈴木敏夫、押井守の三氏の貴重なショットなどもある。また11月5日より公開されるマトリックス レボリューションズで、イノセンスとハウルの動く城の特報が上映されるという事。(情報提供 sky氏)

かなり古い記事だが、東京バイツ 【第141回】ワインの蘊蓄が披露されることのない物語。攻殻SACのブックレットに文章を書いている、福冨忠和氏が改めて攻殻SACについて語っている。

2003/11/03

報告が遅れたがローソン イノセンスページがオープン。押井氏のコメントがある。
日本テレビ攻殻SACページオープン。本当にまだオープンしただけだが。

2003/11/01

イノセンス公式サイトがオープン。またイノセンスの前売り券発売にあわせて、GITS攻殻機動隊DVD廉価版とイノセンス前売り券のセットが税込み5,290円で発売されるそうである。購入はローソンで……といっても現段階ローソンにはまだ情報がない(ローソン イノセンスページ予定地)。DVD自体は今までのGITS攻殻と同じ物で、持っている人間は買う必要が無さそうだ。

攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEXの続編が正式に発表。タイトルは、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』 (Production I.G公式サイト)。基本的にスタッフは前作からの世襲だが、なんと新たにストーリーコンセプトに押井守氏が参加、そしてキャラクターデザインには新たに後藤隆幸氏と我らが西尾鉄也氏が参加しているという事である。思えば私がこの(押井守の)ページで攻殻SACを扱い始めたのは、純粋な期待(名作になるという予感)も当然あったが「押井作品、つまり攻殻2(イノセンス)とリンクする話になっているのかも」と考えたための事前予防策という点もあった。そしてここでまた到頭押井守が絡んでくる事になったんだなあ 。
今度のS.A.C.はSTAND ALONE COMPLEXではないだろうし(STAND ALONE COMPLEXの意味はSAC26話で語られている)、またGIGの意味が何なのかも不明(私は真っ先にGIGN(フランス国家憲兵武力介入部隊(Groupement D'intervention De La Gendarmerie Nationale))を思い出したが) 。
それで、こちらの攻殻SAC2は2004年1月より、SAC1と同じくスカイパーフェクTV! アニマックス Presents ペイ・パー・ビューでの放映となる 。
今度のシリーズでは「内閣情報庁」、そして「個別の11人」というテロリストなどが登場するという。「核を巡る政治的謀略に9課が立ち向かう」という話もあるらしい。

そして、攻殻SAC1は(やっと)地上波での放映が決定した。こちらも2004年1月から日本テレビ系にて。詳細なネット局や放映時間についてはまだ不明である。ともかく、攻殻SACを地上波放映する事によってイノセンスのプロモの一環として使うという、想像通りのシナリオになったわけだ。

2003/10/30

私は気が付かなかったが、日経キャラクターズ誌に、沖浦啓之監督で2006年以降に時代劇者アニメをやる、みたいなことが書かれていたそうだ。事実だとしてもまだ企画段階だろうが。どちらにしても、犬本1号でインタヴューを行なった時沖浦氏が「時代劇ものをやりたい」と言っていたのを思い出す 。
現在テレビ東京系で放映中のアニメ、魁!! クロマティ高校。このアニメ、スタッフの中に「メカデザイン=竹内敦志」とある(GITS攻殻などでメカデザインを行なった人物!)。一体このアニメのどこにメカデザイナーの出る予知があるんだ、とずっと不思議だったのだが、これか!(ネタバレ注意)  何というか、攻殻SACで培ったI.Gの技術が現われているという感じ?w

2003/10/28

イノセンス公式サイトが11月1日に公開されるという予告が出ている。現在は何もない。

例によって攻殻SAC 13巻攻殻Official Log 2amazon.co.jpで予約開始。野良犬の塒の厳しい財政救済のため、広告にご理解とご協力を。

YOMIURI ONLINEジブリをいっぱい NEWS ON-LINEに、「キル・ビル」から「イノセンス」へ 石川社長の“戦い”という記事。キル・ビルについてや、スタジオジブリの鈴木氏とのやりとりなどが書かれている。石川氏にもっと色々突っ込んで聞いてみたら、きっと面白くなると思うのだが。

2003/10/27

現在発売中の、DVD付きムック攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Official Log 1。4,800円という価格が高いか安いかの判断は、まだ付属のDVDを見ていないので評価は差し控えるが、本自体はなかなか良く作り込まれている 。
そしてその本に、「攻殻SACにセカンドシーズン(27話以降)がある」ということがはっきりと書かれている(しかもその話が出たのは、SAC第1話のダビングの時だそうだ)。だがそのセカンドシーズンの放映がどのような形になるかについては触れられていない。

2003/10/26

アニオタニュースがキル・ビルカラーになっていたのでびっくり。というわけでそちらからニュース幾つか。

@Nifty Cinemaにキル・ビル記者会見の模様。I.Gの石川氏も出席している。FT.comに、キル・ビルのアニメパートについての記事。タランティーノが突然I.Gを訪れたときの事、キル・ビルのアニメパートについてなどが書かれている。

イノセンスの公開が3月6日という話。前売りに恐らく公開日が書いてあるのだろうが。

2003/10/25

イノセンスの前売り券が11月1日より発売開始という話。人狼の時は前売り券が3種類くらいあったり、アヴァロンの時はポスターが付いていたりしたが、今回はそういうのはないのだろうか。(情報提供 sky氏)

Production I.G公式ページのデジアナぶいぶいに、恐らく本邦初公開であろうG.R.M.の原画が掲載されていたG.R.M.についてはこちら

キル・ビルが公開開始。さっそく見てきたので感想ということで。

下記のDVD発売スケジュールに一部誤記があったので訂正した。

2003/10/22

東京国際映画祭で、11月6日の日本アニメーション特集 月刊ニュータイプ Selections Animation Odyssey 2003 ~検証! 監督たちの劇場デビュー作~にて、うる星やつら オンリー・ユーが上映されるという。そしてこの上映に押井氏がゲストで出演する予定。また演出を担当した安濃高志氏も出演する。上映は平日で行きにくいと思うが。話は、押井氏のこの映画に対する恨み辛みしか出てこない気がする……。

東京都現代美術館にて、球体関節人形展 DOLLS OF INNOCENCEというのが2004年2月7日から3月21日まで行われ、ハンス・ベルメールの人形(のイメージ画像?)が展示されるらしい。主催は日本テレビ放送網株式会社/「イノセンス」製作委員会、そして監修に押井守の名がある。(情報提供 T.N氏)

年末から翌年にかけての、バンダイビジュアルDVD発売ラッシュについて纏めてみる(価格は全て税抜きに統一)。まあ、何というか……(情報提供 スポット氏)

攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Vol.13(5,800円) 2003/12/21
攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Official Log 2(4,800円) 2003/12/21
機動警察パトレイバー 劇場版(5,800円) 2004/01/23
機動警察パトレイバー2 the Movie(5,800円) 2004/01/23
機動警察パトレイバー 劇場版 Limited Edition(7,800円) 2004/01/23
機動警察パトレイバー2 the Movie Limited Edition(7,800円) 2004/01/23
機動警察パトレイバー MOVIE ARCHIVES(4,800円) 2004/02/25
機動警察パトレイバー OVA&TVA ARCHIVES(4,800円) 2004/02/25
GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(3,800円) 2004/02/25
ダロス(5,800円) 2004/02/25
トワイライトQ(5,800円) 2004/02/25

2003/10/21

久し振りに(KILLERS公開前からだから4ヶ月ぶり?)に押井守公式サイトが更新された。やっとイノセンスの事が載ったか? ……と思いきや、押井氏の姉、最上和子氏の舞踏連続試演会についての告知だったりする。

eiga.comに、「キル・ビル」アニメ監督を直撃。タランティーノにはオーラがない? という記事。「キル・ビル」会見に、日米の出演・製作陣が勢揃い! というのも。

ところで書き忘れていたが(またかよ)東京国際ファンタスティック映画祭にて、I.G制作のアニメ「DEAD LEAVES」が11月3日に上映されるとの事。

2003/10/20

現在発売中のキネマ旬報2003年11月上旬号にキル・ビル特集が掲載されており、I.Gのスタッフインタヴューが2P掲載されている。

2月25日にEMOTION Plusとして機動警察パトレイバー MOVIE ARCHIVESとOVA&TVA ARCHIVESがそれぞれ、各5040円で発売予定

26日にNHKで放映される「世界潮流2003 ANIMEが世界を席巻する」に押井が出演する予定だったのだが、何だか押井氏の出演はなくなった……らしい。今日のBS-hiでの先行放送のチェック忘れてた……。
以前、NHKの「人形の宇宙」にも押井氏が出る予定だったが結局出なかったということもあった。だがこの時は、番組のゲスト候補に押井氏の名前は挙がったが、結局押井氏にはオファーが行かなかったのに何故か番組予定表に載ってしまった、らしい。

2003/10/17

翌年1月23日に、パトレイバー THE MOVIEパトレイバー THE MOVIE 2の廉価版DVDが2種類ずつ、合計4種類発売される 。
通常の廉価版は各6090円、「Limited Edition」は8190円。Limited EditionはEMOTION PLUS仕様A5ハードカバーブックジャケットで、「絵コンテなどを収録」しているというが、このコンテが抜粋なのか全編なのかはよく分からず、従来のLDサイズブックレットの内容が入るのかどうかもよく分からない。DVD自体の仕様は5.1chリニューアル音声とオリジナル音声の2種で、従来版と変更はないようだ。また詳しい事が判ったらお知らせする。

取り敢えず、イノセンス公開を前にして新たな押井ファンへの商品供給第1弾というところだろう。2月にはEMOTION PLUSのパトレイバー版も発売予定があるようだ。(情報提供 桃色の悪魔氏、スポット氏)

2003/10/16

攻殻機動隊stand alone complex 特殊部隊規制法に関する考察 数日前にカトゆー家断絶などで紹介されていたのだが、一応。

ラーゼフォン 多元変奏曲 初回限定版のブックレットには出渕裕×押井守対談が掲載されているのだが、それを押井氏と出渕氏の関係を中心にちょっと紹介してみよう。

ラーゼフォン 多元変奏曲 初回限定版 ブックレット 出渕裕×押井守対談(抜粋)

2003/10/15

タランティーノ『キル・ビル』のアニメ監督中沢一登、「タランティーノの頭の中を可能な限り映像化するのが僕の課題」ということで、キル・ビルのアニメーションパートの監督を務めた中沢一登氏のインタヴューが掲載。

WEBアニメスタイルanimator interview 田中達之。こちらの第2回に、御先祖様万々歳についてちらっと触れられている。(情報元 アニオタニュース

2003/10/14

eiga.comに、クエンティン・タランティーノ監督インタビュー「キル・ビル」元ネタ辞典BLOODについても触れられている。

またまた書き忘れていて何度も垂れ込まれたので。
岡部ださく(岡部いさく)氏の単行本、世界の駄っ作機 3巻の序文を押井氏が書いている。

現在発売中のアニメージュ 11月号にキル・ビルの記事。キャラクターデザインの中澤一登氏のインタヴューが掲載されている。<安っぽいものを真剣に作ろう>という感じが伝わってきました。それをアニメで表現するにはベタなアニメーションがいい。20年ほど前のOVAの感じですよね。ストーリーはさておきで作画が暴走している。あの感じだと思ったんです。それを今の技術、I.Gの技術を使ってやってみたい
小説版イノセンスと押井守の映像日誌も連載中。

Production I.G 英語ページKILL BILLページが作られている。

キッズステーションで、「ヒストリー・オブ・OVA」という特集が開始、その第1回目として「『ダロス』一挙放送&押井監督インタビュー」が12月27日に放映されるという事である。

2003/10/13

全米興行収入で、興行収入2268万ドル(約25億円)を達成しキル・ビルが初登場1位。

書き忘れ/確認し忘れ、時期を逸してしまったうちに4回ほど垂れ込まれたのでいい加減書きます。
佐藤大輔氏の小説、征途 中 アイアンフィスト作戦 文庫版の解説を押井氏が書いているという話。

BSマンガ夜話の再放送で、10月27日に魁!! クロマティ高校、28日に攻殻機動隊。アニメの話は出ないと思うが(情報提供 スポット氏)。

2003/10/10

攻殻SACの2枚目のサウンドトラック、be Humanの紹介が視聴可能(曲名の左の赤い三角)。amazonでの予約はこちら(情報元 カトゆー家断絶

「光学迷彩」のデモもある「MIXED FANTASY~MRテクノロジーEXPO 2003」開催という、以前話題になった電気通信大学の研究の話。実際には「光学迷彩」といっても、透明にしたい物体をフィルタ越しに覗いたとき、その物体をブルーバックのような状態にして、そこにフィルタを使ってリアルタイムに映像を載せているだけのものなのだが。っぽいかもしれない やってみないとわかんない~「MIXED FANTASY~MRテクノロジーEXPO2003」という記事も。(情報元 アニオタニュース

2003/10/09

当方未確認だが、現在レンタル中のボイスという映画(ブエナ・ビスタより)に、イノセンスのプロモーション映像5分ヴァージョンが収録されているらしい。(情報提供 通りすがり氏)

タランティーノ監督の「キル・ビル」、評価大きく分かれる

[ニューヨーク 7日 ロイター] 「レザボア・ドッグス」(1992年)や「パルプ・フィクション」(94年)などハードなバイオレンス映画で知られるクエンティン・タランティーノ監督の新作「キル・ビル」をめぐり、米国では評価が真っ二つに分かれている。 同監督は6年ぶりの新作となる同作品で、若い頃に見た武術映画や、自身が考える「女性のパワー」に敬意を表した、という。

 流血シーンが続き、名作カンフー映画の殺りく場面もパロディ化されたこの作品について、ビジネス・ウィーク誌の評論家は「切り落とされて床に落ちる手足の数は、通常のハリウッド映画の1年分より多い。ぞっとした」とし、厳しい見方をしている。

 一方、ハリウッド・レポーター誌は「あ然とする戦闘シーンが満載で、大変見ごたえがある」との評を下した。

もう一つ、Q・タランティーノ、少女たちへの勧め
クェンティン・タランティーノ監督が、10代の少女たちに『キル・ビル』を見に行くよう勧めている。これは、タランティーノ監督が、女性が戦う姿が少女たちを勇気づける、と考えているため。しかし、この作品には暴力や流血シーンが多く登場するため、年少者は保護者の同意が必要、というPG13のレートが付けられている。タランティーノ監督は「若い女の子にこそ、見てほしいんだ。他のチケットを買って、この映画にこっそりもぐりこめばいい。お金のことはいいから」と語っている。
監督自身が、「金を払わなくても良いから観てくれ」とは。

I.GのページにもEOY JAPAN 2003 日本代表選出のお知らせ掲載。

ニュータイプ誌11月号に、イノセンスとキル・ビルの記事、そしてI.G制作のオリジナル劇場アニメ「DEAD LEAVES」の記事。特に真新しい情報はないが、ハンス・ベルメールの人形の写真がある。また11月8日に、テアトル池袋で、東京ゴッドファーザーズの公開を記念して、今敏関連作品「パトレイバー2」「MEMORIES/彼女の想い出」そして「東京ゴッドファーザーズ」である。

10月12日には、恒例のガン・アクション・ムービー・コンペティションロフト・プラスワンで開催され、押井氏は審査員として参加。料金1800円、開場1300時、終演2300時。(情報提供 松田氏)

2003/10/07

アニメ「攻殻機動隊」制作会社が起業家日本代表ということで、Production I.G社長の石川氏が起業家表彰制度「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」の日本代表に選ばれたという話で、石川社長は劇場用アニメ「攻殻機動隊」などの制作に取り組み、海外市場での実績や制作力の高さが評価された。来年5月の世界大会に招待される。とある。

2003/10/06

攻殻SAC DVD12巻 予約開始ということで。

ちまちまProduction I.Gアニメの情報も扱っていこうという事で、既に知っている人も甥だろうが、I.G制作のアニメ「アキハバラ電脳組 2011年の夏休み」が、「機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-(高画質リマスタリングヴァージョン)」、「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(ドルビーディジタル5.1ch仕様)」というキングレコードの劇場アニメ作品とのカップリングで12月に発売されるという(ニュースリリース)。

eiga.comでの話題作超先取り イノセンス話題作超先取り キル・ビルが更新している。ついでに、キル・ビル タクシーというニュース。

2003/09/30

ワーナー・マイカル・シネマズキル・ビル特集ということで、10月11日から24日まで、「『内村プロデュース』劇場特別版」「特別編集“「キル・ビル」の秘密を追え!!”」という、二つのキル・ビル関連の無料映像が公開されるという。またTSUTAYAでは現在キル・ビル特集として、タランティーノ作品のほか、「キル・ビルの世界を彩るジャパニーズ・クリエーター達」ということで、人狼攻殻機動隊が取り上げられているという事である。

2003/09/28

書くのが遅れていた事を纏めて。
11日に発売された季刊エスに、キル・ビルのProduction I.Gプロデューサーの森山勝司氏、キャラクターデザインの田島昭宇氏、アニメパートを担当した中澤一登氏のインタヴューがあり、田島昭宇氏のポスターも付いている。

11月19日に発売される風の谷のナウシカ DVDに、約6分のイノセンスのプロモーション映像が入るそうである。

復刊ドットコムでのMETHODSの販売だが、現在追加募集中

2003/09/24

不帰の迷宮 復刊リクエスト投票が規定の100を突破。まずは第一段階という事で、投票してくれた方々に感謝を。

徐々にキル・ビルの画像が出てきている。AICN COOL NEWSなどにその画像。(情報元 アニオタニュース
関係ないけどキル・ビルの紹介ページをちゃんと作った方が良いだろうか(クロマティ高校も)。しかしページ構成どうするかな……。

Every Precious Thingsというサイトに、TVアニメについてのアンケート」集計・分析結果というのが掲載されており、攻殻SACが視聴者における好感度で非常に高いポイントを出している。先方のサイトの傾向からすると「萌え系」に偏りやすいと思われる中では大健闘といえよう。

もう一つ最新情報とは関係ないが、MEDIA GUN DATA BASEという、映画やアニメに登場した銃器を紹介しているサイト。紅い眼鏡人狼のこともしっかり掲載されている。

2003/09/17

9月23日にNHK ラジオ第1にて2215時から2250時まで放送される、ホリデージャーナル ~ 世界を駆けめぐる日本のマンガ・アニメに押井氏が出演するとの事。(情報提供 村上氏)

また、現在発売中のエース特濃には例によって押井氏原作のコミック「RAINY DOGS 紅い足痕」とコラム「勝つために戦え!」が連載されているが、こちらにキル・ビルアニメパートの画像が初公開されている。これによると、アニメパートのキャラクターデザインは田島昭宇氏と石井克人氏が行っているということである。

2003/09/14

熱風 建築の旅最終回をまた引用する。
(前略)「攻殻機動隊」という作品を注意深く御覧になった方は-そんな人は滅多にいないと思いますが-この作品が実はきわめて合理的に作られている、つまりとことんケチに作られていることに気づかれたことでしょう 。
動画枚数も背景も最小限、欠番もほとんど出さず、デジタルを売りにしているわりにはCGも実は五〇カット程度に過ぎず、それらしく見えるのは全てビデオエフェクトであり、実尺も八〇分程度で昨今の長すぎる劇場アニメの傾向からすれば嘘のような短さです 。
何故かといえば、それはつまりこの映画を引きうけた直接の動機が住宅ローンの返済のためであり、僕の企画でなかったからであり、さっさと済ませてアタミに帰り、ガブの出産に備えたかったからであり-実は擬似妊娠で単純に太っただけだったんですけどね(涙)-そしてなによりも予算がなかったからなのです 。
無駄なことやる余地も何かを試みるなんて余裕も一切ありませんから、トコトン要点を絞り、演出的にもすでに確立されている手法だけで作りました。
実はそうだったんです。
まあ、ロケハンでヘリコプターに乗ったり、船をチャーターして香港の夜景を海から眺めたり、グアムで鉄砲を撃ちまくったりはしましたが、せめてそれくらいはしなければ僕が可哀想すぎるし、そもそも何のために映画を作ってるのか判らなくなりますから 。
その合理性-ケチさ加減がもっとも端的に現われているのが背景美術なのです。
機動警察パトレイバー」という作品で確立した方法論に、アジアという要素を外挿しただけ、というお話は前回もしましたが、ではアジアという要素をいかに実現したかといえば、これが建築の描写に関して言えば、実は前半の主要舞台となる旧市街の一部と真中のダレ場だけであり、あとは要するに看板とポスターで埋め尽くしただけなのです 。
嘘だと思う方は、もう一度ビデオなりDVDなりを回して御覧になって戴きたい。
(中略)
出来もしないことをるな-というのは僕の師匠の口癖であり、僕は師に忠実な弟子でもあるのです 。
ただし手堅い一方では映画に色気も艶も出ませんし、なにより世界観を通して主題を措くという獲得目標-アジア的混沌として電脳世界を具体化すること-を実現できませんから、看板やポスター、ネオンサイン等の表現には最大限の人的エネルギーを集中しました 。
(中略)
お金のない映画はまずもって省略する-描かないシークエンスを構想段階で確定し、必要最小限の作業によって見かけ上の豪華さを装う、というセオリーは、これはもう演出家にとって常識以前の教養に過ぎないのですが、にも関わらず、多くの演出家がこのセオリーに徹しきれずに戦力の逐次投入という愚を犯して自滅に至るのは、これは一重に作品への色気、初期設定への未練がいかに強力なものであるかの傍証に他なりません 。
一度ならず二度まで全艦轟沈という悲惨な戦術的敗北を経験した僕が言うのですから、間違いありません。
というわけで、前作の「攻殻機動隊」がまずもって負けない-演出の破綻をきたさない、攻勢防御に貫かれた映画であるとするなら、今回の「イノセンス」はどうかというと、これはもう、予算規模からいっても間違いなく大作なわけですから、攻勢防御だの防御撤退戦闘だのといった玄人好みの地味な戦争をしてる場合じゃありません。これだけの規模で戦争できる機会が、再びあるかどうか誰にも判らないわけですから、トコトンやっちゃる。正面の第一軍は分厚く布陣し、強力な両翼を大迂回させて二重包囲残滅戦を-と考えたのが大間違いだったのでした。

(中略)
ただし-様式の選択は恣意や趣味で決定すべきものではもちろんなく、世界観と直結する様式、世界観と呼びうる建築様式でなければなりません。そして今回の映画の種類に即していうなら、それは世界観を確定することのみでは決定的に不充分であり、なにより主人公であるバトーの心情を託し得るものでなければなりません 。
要するに今回の映画は僕には珍しい-というより今までほとんど扱ってこなかった種類の-心情とか情緒とかいうものに大幅に傾いた映画なのです。
まあ、そういう気分なんです。
そういうわけですから、アジア的混沌とか言って済ますわけにもいきませんし-自己保存本能の権化の如き草薙素子ならそれでもいいのですが、彼女をうしなってすっかりナーバスになっているバトーですし-だからといって「ケルベロス」の台湾の田園風景というわけにもいきません。なにしろ、仮にも近未来を扱った映画なのですから。
(中略)
ゴシックしかないかもしれない-。
「中華ゴシックってどうかな」
美術設定の渡部君は、何スかそれはという顔をしましたが、僕の中では徐々に妄想が膨らみ始めてきました。
「チャイニーズゴシックでいきましょう」
「……」
この時点では単なる思いつきに過ぎず、確信などカケラもありませんでしたが、答えは意外なところから出てきました。
ニューヨークに出かけたのはあくまでベルメールの人形に再会するためであって、ロケハンは事のついで、オマケに過ぎなかったのですが、実はニューヨークこそゴシックの街だったのです 。
吃立する摩天楼の断固とした垂直線の街。
どこを歩いても向き合うのは垂直に延びる壁だけで、遠景のない閉塞した街です。
高層建築の隙間から差し込む巨大な斜光が近代的な街を巨大寺院のように切り出していました。
「攻殻機動隊」のロケハンで訪れた香港で凄まじい夕立に遭遇し、大通りが一瞬にして運河に変貌して見えた、あの感覚が蘇えりました。
ニューヨークは初めてではありませんが、テーマを抱えて歩くとまるで遣って見えるのがロケハンの面白さです。
後は例によって妄想エンジンの出番です。
あの大時計を八角形にして、高層建築の壁は全て錆びた鋼鉄と分厚いガラスにすり替え、舗道は盛大に蒸気を吹き上げる…ついでに大通りも全部運河にして、巨大な船が行き交う北端の街が見えてきます 。
いける…いけるぞお、と叫んで踊り出したい気分でしたが、獲得目標が定まれば為すべきことは多く、ニューヨークの写真集を買い漁り、カメラマンのHさんにはチヤイナタウンの取材をお願いし、美術監督や演出を二階建てバスの摩天楼ツアーに送りだし、僕はといえば零れ落ちそうに溢れ出した妄想を大事に抱えてアパートに帰り、演出のKが脱水症状で倒れていた頃には、空調の効いたアパートのソファで安らかに寝ていたのでした 。
なにより決定的だったのは、ベルメールの人形に再会した場所が、他ならぬニューヨークだったことです。
昇天した素子の面影を抱いて、閉塞した井戸の底のような街を俳御するバトー。その地下で素子の生まれ変わりである人形と遭遇し…物語もキャラクターも垂直軸に沿って配置されて動き出します 。
垂直軸といえば、これはもうゴシック以外にあり得ません。
キャラクターの配置と設定された空間が一致して構造的強度を獲得できれば、ドラマは自動的に動き出す-というより、その時点で完結するわけですから、物語もヘチマもありません。脚本に多少の欠陥があろうが、演出が無能だろうが、監督が犬と散歩していようが大勢に影響なく、スタッフが有能で時が満ちれば傑作が姿を現わす。季節が変わり、熟した果実が枝を離れるが如く-というわけにはいきませんが、戦略レベルでは既に不敗であり、後は戦略を戦術レベルに落とし込む楽しい作業があるだけです。
(中略)
がしかし、今回はより仮構性の高い-「攻殻機動隊」と地続きではあるものの、基本的に未知の領域への外征であり、二重包囲残滅戦などという大法螺を吹き上げたのですから、当然の如く軍の編成も、戦闘序列も段列も、いや交戦規定まで変わらなければなりません。果たして「中華ゴシック」などという奇怪な、思いつきに等しい作戦で戦争を遂行できるのかどうか、これは本来なら熟考を要するところなのですが、今回に限り僕はこの投機的作戦を採用することにしました。繰り返しますが、これは外征であり、二重包囲残滅戦なのですから、フリードリヒ大王の如く第一決戦主義で、即ちヤルと決めたら万難を排して決着を見るまでトコトンやるしかないのです 。
かの偉大な戦略家アントワーヌ・アンリ・ジョミニも言っていますが「不幸にもアレキサンダー、シーザー、およびナポレオンが実証しているように、征服戦争はしばしば成功している」のです。まあ最終的にその末路は悲惨でしたけどね。

(中略)
通底する世界観のなかでの地域的差異-ローカリティを実現することで世界は見かけ上の縦深を獲得するわけですが、前作のように象徴的な遠景と臨場感のある中景の組み合わせ程度では追いつきません。なにしろ包囲残滅戦ですから、やるべきことは全てやらねばならず、ディテールの有無でなく、ディテールの差異そのものを表現しなければならないのです 。
いざ始めてみるとこれは文字通りの力仕事であることが直ちに判明しました。
ニューヨークのチャイナタウンと台湾のアーケードの使い分けや、意匠としての漢字の多用、アンティークデザインによる生活空間の表現など、どのシークェンスをとつてもディテールは不可欠であり、情報量は際限なく増え続け、それを統合するエフェクトは手間暇の集積であり、レンダリングは驚異的な時間を要し…当たり前ではありますが、ラクな局面などひとつもありません 。
特に中盤の祭礼や、敵役の棲む怪しげなドールハウスなどは、これはもう人外魔境であり地底獣国であり、実際の作業を遂行するのが自分だったら、間違いなく遠征など諦めてアタミに帰ったでしょう 。
あの人たちは一体何を考えているのでしょうか。

最後に、やや脱線気味のお話ですが-問題は美術や作画以外にも山積みで、そのひとつが衣装デザインの問題です。
アニメが非日常を描くものであるにせよ、非日常の中にも依然として日常は存在するわけですから、軍服や制服だけで済むわけがありません。そもそも軍隊や警察の世界を描くにせよ、彼および彼女が着たきりスズメである訳がなく、記号による約束事を超えてリアリティを追求すれば、たちどころに膨大な衣装デザインが必要となります 。
積年の制服アニメの弊害であり、当然の如くツケが回ってきたというべきなのでしょうが、その一方でアニメにおける表現主義はもはや引き返し不能の印象があります。
某監督のように抽象性への回帰、物語主義の復古を叫んでみたところで大勢に影響がないのは明らかであり、言ってることとやってることの乖離は修復不能のレベルに到達しつつあるように思えます 。
まあ僕の知ったこっちゃないんですけど。(後略)

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX バンダイビジュアル公式サイト攻殻SAC Official LogのTVCMの話が出ている。恐らくスカイパーフェクTV! での攻殻SAC放映時に流されるのだろう。この衣装は、以前東京国際アニメフェア2003でコンパニオンの女性が着ていたのと同じものだと思うが。この撮影の模様は@DOKIドキ 遥のビキニdeとーく(ってなんちゅー名前だ)10月3日更新分で放映されるという。

あとスカイパーフェクTV! パーフェクトチョイスでダロスが放映されるという話。(情報提供 スポット氏)

2003/09/13

あーそうそう書き忘れておりましたが、海外版「ビューティフル・ドリーマー」のDVDには日本版とは異なる押井氏のオーディオコメンタリーが入るという 。
こちらは、恐らく日本語音声英語字幕だから、リージョンコードの問題さえどうにかすれば、日本版とは違う話が日本語で聞けるだろう。野良犬の塒では人柱覚悟の上で購入、リポートを行う事にしたい。

2003/09/11

六本木ヒルズ世界都市 ~都市は空へ~で、9月15日まで上映されている、押井守監修、監督野田真外、音楽川井憲次の映像「東京静脈」のDVDが発売される事になった。生憎「東京静脈」のみで「東京SCANNER」は含まれていないのだが 。
こちら、上映時は3面スクリーン+液晶画面の地図、つまり合計4面の画像があった。それをTV用に一画面に編集した画像と、それぞれ1面ずつの独立した画像、つまり合計5種類の画面をマルチアングル機能で映し出す事が出来る。つまり理論上は、ディスプレイが4台とDVDが4枚あれば上映されていた当時の映像が再現できるわけだが。

東京静脈DVD 通販予約ページ

日経キャラクターズ Vol.2を確認したのだが、こちらは攻殻SAC自体の話はほとんど無い代わりに、クロマティ高校の話がなかなか面白かった。またDEAD LEAVESの記事や、I.G制作のゲーム「エグザスケルトン」の情報もあった 。
ついでに、DEAD LEAVESはクラブイベントが行われるという事で、その募集が行われている。

「DEAD LEAVES」クラブイベント

2003/09/09

アニメージュ10月号に、イノセンスを廻る押井守と山田正紀の対談が掲載されており、更に山田正紀による小説版イノセンスの連載が開始されている。最初の3行目でいきなりバセットハウンドが出てきたのには笑ってしまったが 。
また攻殻SACの特集記事もあり、神山氏のインタヴューも掲載されている。

さらに当方未確認だが、日経キャラクターズ Vol.2にも攻殻SAC特集。(情報提供 スポット氏)

2003/09/09

TV「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」限定モデルG33発売! ということで、攻殻SACでバトーが使うハンドガンG33が、東京マルイからガスブローバックガンとして限定通販という話。GAMESPOTにも紹介記事が。10日発売のアニメージュ10月号での誌上通販のみとなっている 。
エアガンに詳しくない人のためにガスブローバックガンについて説明すると、BB弾を発射できるガスガンだが、その名の通り一発撃つごとにスライドがブローバックして、全弾撃ち尽くすとちゃんとスライドロックするようになっている(生憎排莢はしないが)。しかし19,800円は高すぎ。

2003/09/08

YOMIURI ON-LINE来春「イノセンス」公開 プロダクションI.Gの石川光久社長という記事。最近あちこちに出ている人です。

I.Gのページにタチコマサントラの詳細。正式タイトルが決まったようだ。manga zooにもタチコマ追悼アルバム!?攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX「be Human」発売決定!

2003/09/06

eiga.com話題作超先取り イノセンス話題作超先取り キル・ビルがあるので一応。真新しい情報はないが、取り敢えず投票しておこう。(情報提供 stinger氏)。

2003/09/05

10月26日、世界潮流2003 ANIMEが世界を駆けめぐるという番組に押井氏が出演予定。好条件とはいいがたい労働環境は国内での人材難を生み、一方これまで日本の下請けだった韓国や中国などが国を挙げてアニメ産業の振興に取り組み、日本を追い上げているからだ。(情報提供 ポンギー氏)


Production I.Gがアニメパートを制作している映画キル・ビルボリューム1のポスター型前売りが、一部の劇場(丸の内ピカデリーなど)で発売中。ポスターの左下の部分がミシン目で切り取れるようになっている。公式サイトでは、日本人キャストのコメントなどが見られる。
「キル・ビル」後編の全米公開日が決定! ということでボリューム2は2004年2月20日アメリカ公開。

2003/09/03

mangazooにも東京アニメアワード フィルムフェスティバルにて攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXトークショーの記事。見てみたかったなあ。

まんだらけ福岡店にて、福岡店2階 食欲の秋・スポーツの秋・読書の秋!!9月13日からの3日間イベント!やっぱり押井守が好き!!ということで、押井守関連ムックの展示があるそうだ。(情報提供 スポット氏)

<映像>地下鉄がヨガ道場・コンサートホールに――終着駅は「幻の地下ホーム」という記事。パトレイバー2で有名になった幻の新橋駅だが、このカットもしっかり。(情報提供 megaforce氏)

2003/08/30

取り敢えず落ち着いたので色々。

攻殻SAC DVD 11巻の予約が開始されている。

「攻殻機動隊 STAND ALONE OCMPLEX」スペシャルトークショーということで@Nifty CINEMA記事が少々

タチコマをフィーチャーした「攻殻」CD発売!! という話で、10月22日に『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX タチコマくん ミニアルバム(仮)』が発売されるという。amazonでの予約はこちら。(情報元 アニオタニュース

9月1日より、ローソンのLoppiにて攻殻SAC 2004年カレンダーが予約できるという話。絵柄は不明だが描き下ろしのようだ。価格1,800円。(情報提供 スポット氏)

METHODSが遂に復刊され、注文者の元に現物が届いたようだがWebアニメスタイルにこのMETHODSについて書かれていて編集長のコメントもある。(情報提供 イノセンス楽しみだね氏)

最後にちょっと気が早い話だがカートゥーン ネットワークで、御先祖様万々歳! の全話が10月3日と17日に放映されるという。

2003/08/23

Production I.Gがアニメパートを担当している、クウェンティン・タランティーノ監督のキル・ビル公式サイトが更新された。画面右下の血痕をクリックして出てきたメニューで、"KILL"と"BILL"をクリックすると特報、"TARANTINO"のところをクリックするとトレイラーが表示される(生憎アニメパートは出てこない)。

関連 BroadBandWatch タランティーノ監督の最新作「キル・ビル」公式サイトが開設

2003/08/21

さてこの最新情報は(私の趣味的に)攻殻SACの情報を扱い始め、現在「押井守&アニメ攻殻機動隊最新情報」という中途半端な名称になっているが、今後は攻殻SAC以外のProduction I.G作品も扱っていこうかなあ、などと考えつつ実験的な最初の試み。

少年マガジンで連載されている魁!! クロマティ高校がアニメーション制作Production I.Gで10月より放映されるという話。時間は15分の短編アニメで、どうもイメージを見る限りはほとんど動かないアニメのように思える(そちらの方が原作の雰囲気にもあっているだろう)。

Production I.G公式ページ
テレビ東京公式ページ

2003/08/20

押井氏と出渕裕氏の対談が掲載される、ラーゼフォン 初回限定版DVDの発売日が延期になっている。流通品質上問題のあることが判明致しましたとあるが。

東京アニメアワード フィルムフェスティバルにて、8月29日に攻殻SACの第2話「暴走の証明 TESTATION」、第13話「≠テロリスト NOT EQUAL」、第17話「未完成ラヴロマンスの真相 ANGELS' SHARE」が無料で公開される。この3話はどれも一話完結型で、笑い男には絡まない話になっている。詳細はこちら

イノセンスmuseum Kこちらによると2004年3月公開となっている。またそれをアメリカではドリームワークスが配給するという話。

またカートゥーン ネットワークで9月にトワイライトQ 迷宮物件 FILE538の放映があるとか、NHK 衛星アニメ劇場で9月6日よりパトレイバー 初期OVAをやるとか。

んでもってバンダイビジュアル攻殻SAC公式サイトではワンフェスリポートなどが掲載されている。

以上、コミケ前後のたまっていた情報。(情報提供 SLR氏、スポット氏 情報元 アニオタニュース

さて、遅くなったが熱風 8月号 建築の旅よりまた引用。

(前略)言うまでもありませんが、現実に存在する風景を対象にする実写と、現実などカケラも存在しないアニメでは、そもそも考え方それ自身が大きく異なります。実写でいうならば、監督の頭脳に宿るイメージを託すべき街や建物などを、カメラマンや照明の親分、助監督や制作等のスタッフを大名行列の如く引き連れてロケハンして回り、しかるべき準備の後に、しかるべき時間を待って撮影すれば良いわけですが、アニメにおいては、まず風景を構成する全ての要素(その中には勿論、建築が含まれます)をデザインし、しかる後にこれをフレーム内に再構成する-レイアウトする、という順序を踏まなければなりません。ただしデザインする、といってもアタマだけで適当にでっち上げたのでは、前回にお話しした記号的表現に逆戻りしてしまうこと必定ですから、デザインの基本となるべき原風景をロケハンで探して回らなければなりません。なあんだ結局実写と同じじゃねえか、と思われるかもしれませんが、実写のロケハンはそこで実際に撮影することが前提ですから、季節や時刻を確かめ、使用すべきフィルムや機材を考慮しつつ、いやそれ以前に、そもそもその場所は撮影可能なのかどうか、その点を確認しつつ-現実問題として、日本においてはほとんどの場所が撮影不能ですが-きわめて実際的に遂行されなければなりません。一方、アニメのロケハンは作品の基本となる原風景を獲得するためのミッションであり、イメージハンティング-妄想の旅なのですから、想像力さえあれば季節も時刻も問いませんし、使用許可どころか、戦車を走らせようがミサイルを撃ちこもうが自由自在であり、なんなら水没させることだってできるのです 。
まあ、妄想力があれば、のお話ですけど。

(中略)金とヒマのない演出家は写真集や画集、なんなら先行する実写作品から原風景を獲得したって構わない、ということです。ただし、それこそ現実に即して言うなら、お金とヒマもないが、それ以上にケツも重いアニメ人間は、ほとんどのケースにおいてこの「二次的現実からの援用」を実行しており、結果としてあちらもこちらも何処かで見たような設定が氾濫することになり、これがコピーをコピーし、さらにそれを無意識にコピーするという、非生産的な連鎖現象の主要な原因ともなっています。

(中略)レイアウトは決して任意になされるわけではなく、ある意図に従って-そう言って良ければ、ある種の必然に導かれて決定された時にこそ、その本来の威力を発揮するものなのです 。
 そしてそうであるなら、レイアウトという作業には感覚以外の、何がしかの理論的整合性-たんなる空間としての整合性以上の法則の如きものが内在するのではないか、と僕は考えたのでした 。
 んなもん、どうでもいいじゃんか、と思われるかもしれませんが、感覚だのイメージだのといった世界にはいつでも復帰できるのですから、考えられることは考え、理屈を貼りつけられそうなところには、とりあえず貼って回るのがスジというものですし、そもそも絵の描けない演出家にはそういった思考を重ねる膨大な時間が存在したのです。いつもいつも脱走した作画監督とバーチャ勝負を繰り返していたわけではないのです。

(中略)映画における物語とドラマは別のものである、というより一致しないようにできているのが物語とドラマなのです-といきなり切り出しても、何だ何だそれは何のことだ、と思われるでしょうから順番にお話しすると、こういうことになります 。
物語とはつまり、三日前に少年院から出てきた主人公がアル中で片目の元ボクサーに指導され幾多の試練を乗り越え一個小隊程度のライバルを倒したものの世界チャンピオンの栄冠を前に真ッ白に燃え尽きた、というのが物語だとするなら、苦悩する主人公が周辺に出没する脇役たちとのホレタハレタを含む交流を経て高貴とも呼ぶべき内面を獲得してゆく過程をドラマと呼ぶわけです。さらに単純化して言うなら、獲得目標が社会化されているならそれは物語であり、内面におけるそれはドラマであると-ちょっと強引なようですが、まあそういうことだと思って間違いありません。劇映画と呼ばれる形式は常にこの二つを同時に満たすことが要求されるわけですが、映画内の時間軸に添って言うなら、この二つが同時に進行する状況は原則的に存在せず、物語が進行するときはドラマが停滞し、ドラマが転回するとき、物語は全くといって良いほど前進しないことは、演出家なら誰でも知っている(知っていなければならない)常識以前の基礎的教養に過ぎません。

(中略)物語と世界観とキャラクター。
この三つの要素はそれぞれが独自に存在するわけでは勿論なく、相互に干渉し、補完し合う複雑な系として実現されるわけですが、とりわけ実写の世界においては、ドラマを除けば演習それ自体が至難であり、わけてもキャラクターという要素においてはキャスティングという作業のみが支配的で、そうであるが故に演技指導という妖しげな神話を生み出す温床ともなっています。評論家が好む 「現場神話」 の多くは、実は実写における演習の不徹底性に多く由来するのですが-それはとりあえず論旨とあまりカンケイないので措くとして、アニメという形式においては原理的にも技術的にも演習可能領域が相対的に広大であるにも関わらず、これが形式化・習慣化した結果、経験則のみに基づく演出によって「言ってることとやってることが違う」類の違和感のカタマリの如き作品が横行していたりすることになります。某プロ野球監督の言を借りるなら「気分で野球やってるから勝てない」のだ、ということになるわけです。

(中略)言うまでもないことですが、アニメは二次元を重ねることで、擬似的に空間を表現することにその手法の本質があります。キャラクターの描かれたセルと背景は、物理的にも概念的にも全く異質な存在であり、それぞれが独自の領域を形成しっつも、重ねられることで相互に干渉し、補完し、ひとつの世界を提示します。詳細に語るなら、セルそれ自体も個々のキャラクターが別個の次元に存在しっつ、重ね合わせることで所定の関係が取り結ばれるように計算されており、個別に存在する限り何の機能も実現し得ない存在に過ぎません 。
別個の次元を重ね合わせることによって、世界を生成し、物語を胚胎する、その形式こそがアニメの本質だと、そうも言えるでしょう。
背景用紙の上にセルが載る。背景は世界であり、セルは登場人物そのものであり、背景の奥はスタッフの誰もが措こうとしない、それゆえに演出家の専横が許された第三の領域、というわけなのです 。
この重層的な世界は観客の前に立ち塞がる壁の如き存在であり、所定の角度と距離を絶えず保ち、観客はその世界に分け入ることを許されず、演出家はその重ね合わされた世界の組合せを制御することで、観客に物語を提示する-この単純な構造がアニメの全てであり、本質であるとするなら、アニメを演出するという行為は、個々の分断された次元に異なる要素を充当しつつ、これらを重ね合わせる局面において戦略的意図を実現するとき、最大限の威力を手にすることになるーとまあ、そういう理屈になるわけです 。
いかがでしょうか。
なんだか嘘臭い、こじつけだと思っている貴方は、アニメが好きであるがゆえに、実は表現の形式としてのアニメの本質をちつとも判っちゃいないのです。
とりあえずの理屈には違いありませんが、どなたかこれ以上の理屈を考えつかれた方は御一報あれ。

(後略)

2003/08/12

Ain't It Cool Newsこちらによると、BLOOD The Last Vampireの実写映画化にロニー・ユーが興味を擁いているとか。まあ実現はしないだろうが……。(情報元 アニオタニュース

2003/08/11

Anime on DVD.comこちらによると、攻殻SACが全26話から全52話に延長が決まったという。

Production IG tidbits (Friday, August 8th, 2003 @ 07:38 PM EST):
Ghost in the Shell TV has had it's TV increase count increased to 52.
まあこの情報の真偽は不明だが「もう2クール、攻殻SACの設定で新しい話を作る」ということでは可能性が無くはない。少なくとも現在の『笑い男編』は確実に26話で終わるが。

2003/08/06

8月10日に発売となるニュータイプ9月号に、押井氏と出渕裕氏の対談が2P掲載、劇場版ラーゼフォンを見た上で押井氏が、出渕氏と色々語っている、というか一方的に喋っている。喋る押井氏に対して、まるで出渕氏は「右の頬を叩かれたら左の頬を差し出す」ような……。
しかしこちらに掲載されている対談はさわり程度で、「対談の全容は(ラーゼフォン)初回限定版DVD特典のパンフレットに収録」とある。もっと読めなくて欲求不満……。

2003/08/05

攻殻SAC Official Log 1のAmazonでの予約が始まっている 。
こちら、DVDとムックがセットになったもので、本編ハイライト、メイキング、インタヴュー、解説、定資料等が収録されている(詳細情報)。「1」とあるから、恐らく「2」も出て、それで攻殻SAC本編DVD13枚とOfficial Log2枚、合計DVD13枚でBOXが3つ埋まるという計算だろう 。
値段設定は微妙なところだが、最近内容が薄くてぺらい本とアニメの先行DVDが2000円くらいで出ていることを考えると、とにかく内容がみっちりしたものを望みたいところだ。

ところで8月9日より、“アニメ黄金郷エルドラド”として、バンダイビジュアルのアニメDVDを買った人に、笑い男携帯電話用クリーナーがプレゼントされるという。詳細は攻殻SAC公式サイトで。

2003/07/29

一応こちらにも。野良犬の塒夏コミ情報。押井氏らのインタヴューを収録した『犬からの手紙』総集編を頒布する。

さて、最新情報というわけではないのだが。
現在発売中の攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX DVD 8巻。こちらに収録されている第16話「心の隙間 Ag2O」だが、これを見て「あれっ?」と思った人がいるだろう。この話の冒頭、タチコマが「赤い靴、履~いてた~♪」と「赤い靴」を合唱しているシーン。ここは実はCSの放映時には、「ドナドナド~ナ~ド~ナ~♪ 仔牛を乗~せ~て~♪」と、タチコマが歌っていたのは「ドナドナ」だったのである。権利関係で問題があったためというバンダイビジュアルの回答があった ので調べてみると、悪の組織JASRAC(日本音楽著作権協会)ドナドナは登録されていた。この関係で横槍が入り、急遽差し替えられた模様である(「赤い靴」も登録されているが、映像作品での使用は自由となっている) 。
これに伴い、歌の直後のタチコマのセリフもすり替えられている。

「仔牛が市場に売られちゃう歌でしょう?」
「自己の存在を継続してゆく上で、人が重要視するのは心情よりも経済的な因子って事でしょう?」
「そうそう、友情が貧困に負けちゃう歌なんだよね」
から、
「女の子が異国に連れて行かれちゃう歌でしょう?」
「母親が開拓地に入植するんで、異国の神父に預けられちゃうんだよね~」
「そうそう、家族愛が貧困に負ける歌なんだよね」
にすり替えられているが、いまいち物語に一致していない。
ところで『赤い靴』のモデルは実在した少女で、その名は岩崎きみ。「みきちゃん」だったら面白い一致になったのだが……。また実際には、彼女は国内のアメリカ人宣教師に預けられたが、宣教師が渡米するときには彼女は結核に冒されており、渡米はせずに生涯を終えた。

2003/07/27

amazonで攻殻SAC第10巻の予約が開始された。

8月8日に、映画『キリクと魔女』を真夏の深夜に観る会 ~今度は恵比寿で会いましょう~というイヴェントが開催される。その名の通り『キリクと魔女』がここで公開されるのだが、こちらで『イノセンス』と『ハウルの動く城』のプロモーション映像が公開されるという(現在劇場公開中の予告とは別物のようだ)。またこちらでは「高畑勲×大貫妙子×鈴木敏夫×糸井重里トークライブ」というものも行われ、非常に濃い。参加するにはこちらのページから申し込むこと。参加費2000円で、抽選で200名まで。

また、Production I.Gのページ押井守監督動向が連載され始めている。こちらの7月22日の所に「カントクの過去作品の,DVDパッケージ化のための打ち合わせ」とあるが、『迷宮物件』か『ダロス』か。タイムボカンシリーズとかそっちじゃないよな……。

2003/07/23

7月29日2000時から2150時までBS-hiで放送されるNHK ハイビジョンスペシャル「ジャパンインパクト Part II ~娯楽革命“カワイイ”文化」に、Production I.G社長の石川氏が出演し、またイノセンスの画像も公開されるそうである。BS-hiだからかなり視聴できる人は限られるのだが。

2003/07/21

NHKBS 夏休みアニメ特選で、うる星やつらの全劇場作品が放送される。当然オンリー・ユービューティフル・ドリーマーも含まれている。

さて、熱風 7月号の押井氏による連載「建築の旅」から、興味深いところ(といったら全文章になるのだが)を引用する。

ある時期まで、アニメに登場する建築といえば、それは四角い箱に黒い穴の開いたビルであり、これが横に延びて時計が書きこまれていれば学校であり、屋上にアドパルンが上がっていればデパートであり、民家といえば玄関にガラス引き戸のついた木造平屋の二戸建てであり-要するに、街の風景が土管の積まれた空き地や豆腐屋の店先、せいぜいが河原沿いの土手であるのと同様に、純然たる「記号」に過ぎませんでした。つまりビルが並んでいればそれは都会であり、特に名指しされていない限りそれは東京であり、瓦葺きの民家で鶏が鳴けば朝であり、土手道に豆腐屋のラッパが響けば夕方である-場所と時刻がセットで表現されるのがアニメの表現の約束事であり、建築はその「約束事としての情景」の一部として過不足なく設定されなければならないものでした。この種の約束事は極めて強固なものであって、それは演出家が変わろうが、美術スタッフが異なろうが、いやそれどころか作品のジャンルが違っていても同様であって、SFだろうが熱血番長ドラマだろうが、悪党が登場してアクションの期待が高まるのは工事現場の片隅であり、一篇の物語が終わって希望とともに迎えるエンディングは夕陽の沈む河川敷の土手でなければなりませんでした 。
(中略)
なぜ土管の積み上げられた空き地なのか。
夕陽の落ちる河川敷なんて、そんなもの東京の何処を探せば存在するのか。
トーフ屋のラッパも鶏の鳴き声も、絶えて久しく聞いてないぞ-という訳です。勿論、スタジオに入って間もない若造には前記の経済原則なんぞ判っちやいませんし、経済原則以前に、そもそも映画の映像表現とは先行作品の記憶にのみ根拠を置くものであり、実写作品を模倣することでドラマ足り得たアニメは、このタイムラグをさらに時間差をもって繰り返していた-などという認識はカケラもありませんでしたから、屋台のラーメン屋や豆腐屋の自転車が行き交い、橋の裸のスラムを下駄履きの少年少女が走り回る下町アニメ世界は無論のこと、秘密基地を一歩離れればたちまち戦後焼跡世界に直結するロボットアニメ世界もまた言語道断の異世界であり、人外魔境、地底獣国にしか思えなかったのも無理はありません。異様なのは風景や建物ばかりでなく、主人公といえば孤児か片親、中には三日前に少年院から出所してきたなどというロボットもののヒーローまで登場する始末で、舞台は戦後的設定で一杯であり、これはこれで社会学的な考察に催する現象ではあるものの-それにしても、なんという奇妙な世界なのか。彼の(つまり僕の)アニメに対する違和感はここに端を発し、そしてそれは今も続いているのです。

(中略)
と、そんな時、ふと目についたのが宇宙猿人ゴリならぬ「カリオストロの城」だったのです。
これは衝撃的でした。
努頭の巨大パチンコ屋もどきのカジノから始まり、オープニングで巧みにレイアウトされたヨーロッパの風景を経て、架空の小国の緻密に設定された城砦へ至る流れといい、城砦のディテールをそのままアクションや芝居場に生かしきった演出とも相俟って、巧みに設計された美術設定がアニメにおいていかに威力を発揮するか、その凄まじい実力をまざまざと見せつけられたのでした。

(中略)
スタジオの都合で中をトバして一気にTVシリーズの監督となった若者(若かった頃の僕)は、ここぞとばかりに勝負に出ます 。
イヌなどという犬がいないように、街などという街はなく、街角などという街角もない。どの時代のいかなる様式の建築が並ぶどの国の街なのか、学校なのか、はたまた民家なのか、アニメ世界の約束事を一掃して、今度こそシロクロつけてやる-と勇気だけはリンリンだったのですが、何しろ人もカネもスケジュールも経験値も、なんにもないTVシリーズのことですから、それこそ「思いは高く暮らしは低く」の戦後スローガンではありませんが、眼高手低を地で行く展開とはなり、鬱憤晴らしに主人公の住む高度経済成長期の象徴たる建売一戸住宅を毎回のように爆破炎上させつつも、翌週には平然と新築なってデフォルトに復帰するデタラメぶり。せめてものこと、同シリーズの劇場版第二作目で、吉祥寺サンロードの立喰い蕎麦屋からハリアーを発進させたり、街まるごとをカメの背中に乗せてみたり、廃墟のコンビニを克明に描写してみたり、といった奇襲戦術で一失報いるのが精一杯でした。

(中略)

実を言って、このルパン第三作のことを書くのはホントは嫌なのですが、書かないと今回の論旨が一貫しないので、仕方なく書くことにします 。
前作の奇襲作戦の成果に気を良くし、ハワイ・マレー沖海戦後の連合艦隊の如きイケイケ状態にあった監督(言うまでもありませんが僕のことです)が目論んだのは、建築や都市環境の細部を美術設定として克明に再現することで新たなアニメの表現を獲得すること、この一点のみでした。主要な舞台となるのは目頭で墜死する建築家が東京のド真申に建てた奇怪な塔で、これは古今東西の様式をゴタマゼにした、現代のバベルの塔になる予定でした。まあ、今にして思えばいったいどこの誰にそんな美術設定を依頼するつもりだったのか、仮にその設定が満足すべきものだったとして、どこまで表現できたのか大いに疑問だったのですが、なにしろ当時はイケイケ連合艦隊状態でしたから、どこかの誰かが書くんだろうぐらいに考えていたのでしょう、おそらく。物語の中心にこんな超ゲテモノを据えた関係上、その周辺には徹底して実証的な都市のディテールを配置してバランスをとるつもりでした。登場人物たちの暗闘は全てコンビニ、コインランドリー、銭湯、下水道、等の都市特有の環境を舞台に繰り広げられ、クライマックスは一週間かけて攻略する塔の内部空間で-という予定でした。日常の中の異界と異空間の中の日常、虚構と現実(!)の交錯する展開を乗り越えた主人公が塔の頂きで見出したオタカラとは-まあ、今となってはやれる気もしないしやる気もないんでバラしちやいますけど、存在する筈のない天使と、存在してはならないプルトニウムが二つながらに存在していて、ルパンは生涯にただ一度のミスを犯して巨大な核分裂装置たる塔を発動させてしまう、愚かなりルパン東京全滅、というお話だったんですけどね 。
ああ……とうとう書いちまった。
(中略)
当時はこの思いつきに夢中になって、脚本はコンビを組んできた脚本家のIにまかせ、監督の方はといえば、建築のお勉強に精進し、銭湯の資料やらマンホールの資料やらを集めて悦に入っていたのですから、脇が甘いと言うか、詰めがアマいというか、緒戦の勝利を過信してバクチ的戦略を立て、挙句の果てにミッドウェーの大敗を招いたどこかの提督といい勝負のダメな司令長官に過ぎなかったのです。空母四隻喪失どころか全艦轟沈に等しい大敗北とともに、壮大な建築アニメの建艦計画も露と消えたのでした。(中略)
その話は後述するとして、ミッドウェーの惨敗を経てジリ貧となり、遂には絶望的な特攻へと雪崩込んだのは現実の連合艦隊でしたが、ダメの烙印を押された監督もまた「天使のたまご」という作品で、片道切符の無謀な攻勢を開始します。全艦轟沈に等しい大敗北、と書きましたが、そう言ってよければ監督業の危機ともいうべき情勢下に、何故こんな無謀な攻勢をかけられたのかといえば、要するに一国の命運が懸かっているわけでなし、誰かが死ぬでなし、とまあその程度に考えていたからであって、今から思えばイケイケ連合艦隊は依然として健在であったと、そう考える他にありません。懲りない、ということはまた監督の十分条件でもあるのです。(中略)
ところで、この作品を通じて建築のパースペクティブがもたらす威力を実現し、その方法論の所在-レイアウトの必要性を明らかにしてくれたのが美術監督の小林七郎さんでしたが、七郎さんは「カリオストロの城」の美術監督でもあり、この作品がアニメにおける建築の威力を考える契機となったことを考え合わせると、実に感慨深いものがあったりします 。
この作品は多大な成果をもたらす一方で、イケイケ状態の個人的連合艦隊にトドメを刺す一撃ともなりました(涙)。この辺の事情はあまりに悲惨なので大幅に省略しますが、まぁ世の中そんなもんでしょう(再び涙) 。
(中略)
まあいろいろ苦労を重ねた末に、プロダクションI.Gに居を移してからの三本の仕事は、アニメの映像表現における建築の役割という観点からするなら、要するにこの事薄き二作品(といっても実現したのは云だけですが)の総括とでもいうべき作業であって、それ以上でもそれ以下でもありません。建築のパースペクティブによる世界観の実現、という方法論に「東京」という具体的なファクターを外挿することで、いわば東京の風景をして主題を語らしめた風景映画が「パトレイバー」の二作品であり、特に最初の作品のバベルの塔による神罰、塔上の天使等のモチーフは、先に述べた某轟沈作品のモチーフをほぼ忠実に再現したものであり、完壁な復讐戦といえるでしょう。さらに「アジア」という新たなファクターの注入によって、より仮構の度合いを深化させたのが「攻殻機動隊」だといえばそれでオシマイです 。
これはもう本当にその通りなのであって、字数を惜しんで省略している訳でもなんでもなく、敢えて偉そうなことを書くとすれば、戦略戦術の正しさを確認し、演習(ロケハン)を慎重に重ねた上で勝負したのですから、原理的には勝って当たり前の戦争であったに過ぎません。監督が心を砕いたことといえば、戦術を実現すべき野戦指揮官-つまりレイアウトマンの獲得に精力を費やしたくらいで、現場も戦う度に精鋭化するプロイセン軍のようなスタッフでしたから、スケジュール以外はノープロプレムで、司令は演出に任せて監督は参謀に徹したといってもよろしい。三本 目の制作時には脱走した作画監督と、現場復帰を賭けてゲーセンでバーチャ勝負をしていたくらいですから、推して知るべしです。

(中略)
というわけで、もはやアニメにおける戦略目標を喪失した「攻殻機動隊」以降の展開を大雑把に総括するなら、またまたまるごとの仮構路線たる「GRM」は演習を重ねすぎた挙句に、兵站を無視した戦線の拡大によって苦境に陥り、戦時国債を海外に求めたもののこれに失敗して完全に壊滅。二度目の全艦轟沈という巨大なダメージに耐え、残存部隊を再編成し、ポーランドでの遊撃戦に戦術的に勝利したのが「Avalon」である-というところでしょうか 。
あまりに大筋だけで何がなんだか判らん。兵戴無視とは何か、戦時国債って何のことだ、と思われるでしょうが、世の中には知ってはならないことも存在するのです。それに、今回はそもそもが建築とアニメのお話なのですから、これ以上の詮索は無用でしょう。

イノセンス ポスター

2003/07/19

I.Gのイノセンス公式ページが更新された。ポスター画像の公開と、7月19日より東宝洋画系劇場(シャンテ シネ、有楽町マリオン日劇2を除く)にてトレイラー第1弾の公開が始まったことが告知されている。

2003/07/17

押井氏とも攻殻アニメとも関係ないが、Production I.Gがアニメパートを制作している映画キル・ビル。この映画だが、前後編の二部に分割されて公開されることになった。この説は一度否定されていたのだが(関連 eiga.com)。この映画は元々一作で完結するはずだったのだが、長すぎるので分割することになったという。

また、バンダイビジュアル攻殻SAC公式サイトに、コミック版 攻殻機動隊1.5発売に関する神山氏のインタヴューが掲載されており、攻殻1.5のテレカプレゼントの応募についても書かれている。

2003/07/12

天神東宝で7月19日に予告編大会というものが開催されるが、ここでイノセンスの予告が公開されるという。

2003/07/12

KILLERS大坂シネマ・ドゥでの公開だが、8月16日から22日までの間に行われる。また監督は来ないが、.50 Woman主演の仁乃唯氏とPERFECT PARTNER主演の水玉れっぷう隊が来るそうだ。詳細はこちら。(情報提供 カラス氏)。

2003/07/11

消息筋によると、7月19日公開のある映画で、イノセンス第一弾劇場予告があるらしい。

スタジオジブリの会報、熱風で、押井氏の連載が再開したそうである。内容の引用は後で……。(情報提供 灰色の悪魔氏)

ANIMAXのページで笑い男Tシャツのプレゼント。自分でアイロンプリントして作った方が早いような気がしたが。(情報元 アニオタニュース

2003/07/08

7月23日に発売されるコミック版 攻殻機動隊1.5に関する士郎正宗インタヴューが掲載されている 。
またamazon.co.jpで、攻殻SAC第9巻の予約が開始されている。15%OFFで送料無料。

またこちらで確認していないが(確認する暇がない……)、ピクトアップ23号に、KILLERSに絡んだ押井守インタヴューが掲載されているそうだ。(情報提供 桃色の悪魔氏)

2003/07/07

昨日放映された、新日曜美術館「人形の宇宙」。予定では押井氏が登場するはずだったのだが、放映内容が変更になったようで、結局押井氏の出番はカットされてしまった。というわけで我々はこの番組を見て、人形とイノセンスがどう結びつくかを妄想するのみ。

2003/07/02

危惧していたとおり、KILLERS公式サイトの更新がすっぱり止まってしまったのだが 。
それはともかく、大坂・心斎橋シネマ・ドゥでのKILLERSの公開が、8月に延びていた。だが公開初日には舞台挨拶もあるようだ。

2003/07/01

攻殻SACバンダイビジュアル公式サイトの、菅野よう子×佐藤大対談が更新されており、攻殻SACサウンドトラックについて語っている。


 

リンク
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