ところで7月1日の夜からまたオールナイトがある。筆者は何だかんだ言って結局行く心算になったのだが、この日に仕事が入って新宿に到着するのが早くて1900時。今までの調子だととてもこの時間にティケット確保は無理だろう…。
筆者は最初のんびりティケットを買いに行けばよいかと考えていたが、どうにも周りの雰囲気を見ていて嫌な予感がしてきたので、早めに出て1000時にはテアトル新宿に着いた(販売開始は1130時)。すると既に100人以上の列が出来ているではないか! 後から聞いたが徹夜で並んでいた人間もいるらしい。オールナイトの映画のティケットを手に入れるのに、前日即ち24時間前から並ぶというのは何か間違っていないだろうか? ともあれ私は無事にティケットを手に入れた。何せ奈良からこのオールナイトを観に来る人間(!)の分のティケットの確保も頼まれていたので責任重大だったのである。ついでに書くと、この時私はやっと紅い眼鏡のパンフレットを確保する事に成功したので購入禁止令は解除する(端から誰も聞いていなかったようだが…)。
2300時、会場となって席を確保すると(我々は130番台だったので取り合えず席は取れた)、「さて、挨拶回りして来よう」とコミケに来たかのような台詞を残して私は立ち上がる。そして場内をうろつき、押井MLの会員やHP閲覧者と少々話す。実はこの時、何故かロビーに川井憲次氏がいたという話なのだが私は全く気付かなかった…。代わりに私はB社の人と話していたりしたが。
それから押井氏と沖浦氏のトークになったわけだが、この内容はMANGA ZOOに詳細に掲載されてしまい、私の書かなければならない文章が減って楽口惜しくも先を越されてしまった。そこでここの記事に追記する形で少々。
こちらではカットされているのだが、実際には押井氏は好き放題に話していた。人狼の公開が遅れたことについて、「新人監督の第一作を、海外のあちこちで公開されて賞まで貰っているものを一年半も棚上げにするとは何事だ」「(自分が監督をしていてここまで遅れたら)バンダイに殴りこみに行っている」「某山田君がこけた影響もあって配給会社もこういう(いわゆるアニメマニアに対する売りどころの無い)映画に腰が引けたんだろう」等と話していた。
また押井氏の次回作だが、「ガルム(G.R.M.)は(完全に)潰れた」「アヴァロンはもう完成」「まだ公開はいつになるか決まっていないので(こちらもいつ公開できるか)心配」「僕はあちこちで話しちゃう、話すなって言われているんだけど」「(サイゾーの連載記事で)『アニメにはもう飽きた』というタイトルをつけられたけど、あれは嘘。そんな事は一言も言っていない、自分も第一号を見てびっくりした」「(アヴァロンで培った成果を持って)次はアニメに戻る、まだ完全には決まっていないけど、ほぼ決まり」という事である。こちらもI.Gで製作される事になるようだ。
さて沖浦氏のほうだが、現在は『メトロポリス』という手塚治虫原作のアニメのアニメーターの仕事をしており、次の監督の話は全く無いということだ(これに関しても押井氏が、『人狼が早く公開されていれば沖浦も別の仕事をしていたかもしれないのに』と怒りを表していた)。メトロポリスの公開時期に着いては沖浦氏は「滅多な事は言えないんで」と口を濁していた。
MANGA ZOOの記事にあった点を補足すると、「ドイツで3回公開をやったんですが、室戸と辺見が連絡を待っているところで、辺見が『言いませんでしたっけ?』と言う所(『そんなに優秀な奴なのか?』『情緒面に難あり、ただし…言いませんでしたっけ?』)で、3回やって3回とも大爆笑が起こりました。訳のせいかもしれないですけど。そこがドイツ人にはつぼにはまるところだったようで。他の国ではそのシーンではそんな反応は無かったです」という事である(ドイツではまだ一般公開は始まっていない)。
また女性の顔をどう描くかと言う問題について。発端は観客からの、「女性の顔をアニメで描くときは、可愛い顔にしようとすると制約が多くて表情を作り辛いのではないか」という質問だった。沖浦氏は「確かに表情を作り辛くはなるけど、描くなら可愛いキャラの方がいいというのが本音で」という事だったのだが、その後この事について口を出したくてうずうずしていた押井氏が話すタイミングを掴むと、予定時間をとっくに越えていて焦るスタッフを尻目に、『映画において女性をどう描くべきか』について喋りつづけたのである。そこでパトレイバー1の話が出てきた。これで作監の黄瀬氏(人狼では銃器設定を担当)が女性キャラの顔の頬に影をいれて、それでおばあちゃんみたいに見える、可愛くないということで大問題になったという話はPERSONAに書かれていたが、その事である。
押井「ラッシュをやったときにばれて」
渡辺「ばれてって、誰に?」
押井「バンダイに」
渡辺「知らなかったんですか!?」
押井「だってキャラ設定表に無いんだもの。それで全カットリテイクだという話になって。そんなことしたら到底間に合わないから、それで強引に押し切って。やり直すんなら違う監督連れてこいって。あれはヘッドギア内部でも反対されたから。賛成したのは(脚本の)伊藤君だけだったし。他の3人(原作のゆうき氏、キャラデザインの高田女史、メカデザインの出渕氏)はみんな反対」
渡辺「伊藤さんだけが賛成?」
押井「賛成というか、『う~ん、困ったねえ』とか言って」(会場爆笑)
更に黄瀬氏について「あの男は男キャラを描くときは気合が入っていて、女キャラでも(南雲)しのぶとかおばさんはまだいいんだけど、野明とか香貫花とかはどうでもいいという感じで、『気合が入っていない』って何度もリテイク出したんだけど」という話である。攻殻の草薙素子でも同様の事があったそうだ。
最後は、「これから紅い眼鏡、ケルベロスとやるそうですけど、寝ないように頑張ってください(笑)」と押井氏はコメントしていた。
最後に、B社の人と話して聞いた事を幾つか掲載する。
名古屋シルバー劇場とテアトル梅田でも、初日の部隊舞台挨拶が行われるという事だ。ただし来るのは沖浦氏のみ。実は沖浦氏と、プロテクトギアを(10年ぶりに?)着た藤木氏がプロモーションにあちこち周っていたらしい。
そして「人狼の(本編)DVDはいつ出るんだ」という気の早い人のために聞いてみたが、これは「早くても来春」という事らしい。少なくとも今年10月まで上映が続く事を考えれば当然だろう。
人狼のDVD販売に関してはアヴァロンとも絡めて考える必要があるかもしれない。アヴァロンの予告映像を突っ込んで人狼DVDを売り出すという可能性も高そうだ。そうすると(仮説の上に仮説を立てることになってしまうが)人狼DVDの販売が大体2001年の春から夏にかけて、そしてアヴァロンの公開はそれより更に1~2ヵ月後になる可能性が高いのでは? もっともアヴァロンの公開もそこまで遅れたら本当に押井氏が殴りこみに行きかねないが…。
本題に入るが、海洋堂のページに人狼 ホビーロビーの情報が掲載されている。東京と大阪のホビーロビーで人狼展が開かれ、人狼のセル、原画などの展示、人狼のソフビフィギュアの販売、紅い眼鏡VTの販売(!)等が行われるという。
そしてProduction I.Gのページに掲載されているが、6月19日から約4週間の間、新宿の青山ブックセンタールミネ2店(新宿LUMINE2内)で人狼展が開催されている。こちらは人狼のセルなどスーパーフェスティバルで展示されていたものも含まれる。
そしてこの書店で『人狼 -BEHIND OF THE SCREEN-』を購入すると、先着100名に7月2日に行われる沖浦氏のサイン会(またも!)の整理券が貰えるということだ。スーパーフェスティバルでこの本を買ったがサインは受け損ねたという人にとっては複雑だろうが…。
またテアトル新宿のオールナイトだが、実は3回目があることが判明。ただしゲストはいない。
日付 | 公開作品 | ゲスト |
---|---|---|
2000年06月24日 | 『紅い眼鏡』 『ケルベロス 地獄の番犬』 『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』 | 沖浦啓之 押井守 |
2000年07月01日 | 『MEMORIES』 『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』 『 機動警察パトレイバー2 the Movie』 | 沖浦啓之 北久保弘之 |
2000年07月08日 | 『人狼 JIN-ROH(英語字幕版)』 『AKIRA』 『 機動警察パトレイバー 劇場版』 | なし |
2000/06/29 | 2630時~2700時 | CBC中部日本放送/愛知・岐阜・三重 |
2000/07/03 | 2625時~2655時 | RKB毎日放送/福岡・佐賀・山口 |
2000/07/08 | 2715時~2745時 | 毎日放送/大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山 |
2000/07/12 | 2540時~2610時 | 札幌テレビ/北海道 |
そして『人狼 -BEHIND OF THE SCREEN-』と人狼サウンドトラックは現在発売中。
昨日テアトル新宿に行ったときは、爺さんが人狼のポスターを眺めていたり、アベックが人狼の公開表をみていたりとアニメ世代以外にも人狼が知られつつあるようだ。
いつの間にぃぃぃぃぃぃぃ!
押井守公式サイト「ガブリエルの憂鬱」が出来ていた、ドメインもwww.oshiimamoru.comである。押井氏はインターネットが嫌いで自宅のマシンはモデムすらついていないと週間アスキーに載っていたばかりなのに…。
こちらのページはまだ作成中の模様でコンテンツも空きが目立つ。しかし幾つか情報があって、先に報じた小説「獣たちの夜 -The Last Vampire-」の他に、犬雑誌WANで連載されていたものを収録すると思われるエッセイ集「熱海バセット通信」、そして「AVALON」も小説として出るという。
しかしこのページ、ページ自体はいかにもどこかの企業の請負仕事という臭いがぷんぷんとしていて(当然だが)、HTMLも実に機械臭い、手作りの臭いが感じられないものだ(野良犬の塒のHTMLは全てエディタを使った手打ちである)。本人はちゃんとアクセスしているのだろうか? もっともまだ掲示板も出来ていないが。
到頭野良犬の塒の前に最強の敵が現れた。一体どうなる野良犬の塒!(*1)) しかし、[ou]の方は一体どうなっているんだ? Yahoo! ではこっちが押井守公式サイトになっているが…。
さて、ニュータイプの7月号に人狼の記事が掲載されており、5Pの特集で押井・沖浦対談が掲載されている。しかし「押井守スペシャル」と書いてある割には内容が薄く、記事も写真ばかりでかくて文章が薄い、アニメ雑誌にありがちなものになってしまっている(ニュータイプはアニメ雑誌か?)。アヴァロンに関する情報も無い。アヴァロンに関してはとにかく情報規制が厳しく、表に出てくるものはほとんど無い。恐らく人狼からアヴァロンの方に興味が流れてしまうのを防ぐためだろう。
また、アニメージュ7月号にも特集があって(両雑誌とも表紙がラブひなというのがあれだが…(*2))、こちらは沖浦氏と人狼の副作画監督である井上俊之氏、そして現在「千年女優」という作品を監督中(2001年公開予定)の今敏氏(パトレイバー2に参加している)の対談がある。これの沖浦氏、ニュータイプに収録された対談の直後らしい。
しかし最近の沖浦氏、雑誌インタヴュー以外にも3日に公開初日の舞台挨拶とラジオ出演があって、11日はスーパーフェスティバル、24日と7月1日は夜中にオールナイト上映のトークショー…。お疲れ様です…。
またIGのページに、テアトル新宿についての詳細記事が掲載された。今後のスケジュールやオールナイト上映についてだが、人狼関連グッズの紹介も行われている(公開初日一回目の時はパンフレットしかなく、しかもそれも3日で売り切れたそうだ)。パトレイバーや攻殻のヴィデオ、「前略、押井守様。」や「ロマンアルバム攻殻機動隊 PERSONA 押井守の世界」等の押井関連本、押井守アニメLD-BOX「SEVEN DOGS WAR」、それに何故か人狼とは全く関係無い「ベレッタガンライター」なるもの、そして「紅い眼鏡」グッズまである。
ところで、「紅い眼鏡パンフレット」については購入を禁止する。私が買う前に品切れになると困るので。
それと、6月24日と7月1日にテアトル新宿で行われる押井・沖浦関連作品のオールナイト上映について。1日のゲストは沖浦氏と他は未定となっていたが、これはIGの北久保氏が来られるらしい。オールナイト上映についてはテアトルのページに情報がある。
そして、パソコンのギャルゲー雑誌「カラフルピュアガール」に何故か人狼の記事が載っているという話を聞いたので見てみた。よりによってなんでこんな雑誌にと非常に謎だが取り敢えず映画のコーナーで半ページ書かれている。評自体は悪くないのだが、ここでは圭の事は「萌え要素0のヒロイン」と断言されていたが(西尾さん、見てますか~?)。一方キネマ旬報では人狼は「足フェチアニメ」等とも書かれていたが…。
ところで「萌(も)え」とは、可愛いキャラクターに対して愛情を抱く事で、「みさき先輩萌え萌えっす~!」とか「俺は瑞希萌えな人間なんで」等と使われる。…何で押井守情報でこんな解説をしないとならないのだ。
最後に、人狼のサウンドトラックは6月21日発売との事。
さて、その公開が行われたテアトル新宿で、押井・沖浦関連作品のオールナイト上映とトークショーが行われるという事である。
日付 | 公開作品 | ゲスト |
---|---|---|
2000年06月24日 | 『紅い眼鏡』 『ケルベロス 地獄の番犬』 『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』 | 沖浦啓之 押井守 |
2000年07月01日 | 『MEMORIES』 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』 『 機動警察パトレイバー2 the Movie』 | 沖浦啓之 他未定 |
さて、Production I.Gのページで情報が逐次更新されているがSUPER FESTIVALについて。人狼のオフィシャル本『BEHIND THE SCREEN』の先行販売に沖浦氏のサイン会やトークライブ、『ジバクちゃん』限定グッズなど色々あるようだ。詳しくはI.Gのページに掲載されている。BEHIND THE SCREENは青心社から2400円で6月下旬に発売との事。
また、複数の報道によると人狼の舞台挨拶の後押井氏がマスコミの質問に対し、押井氏自身が監督している次回作の実写映画『アヴァロン(仮題)』について少々触れたようだ。あまり真新しい情報は無くニュータイプ1999年12月号に掲載されたものを上回るものではないが、ただ一つ発覚した新事実は『コンピューターゲームに関する』映画であるらしい。
ますます判らない。アーサー王伝説に関連する名前を冠していて戦車が出てきて実写でコンピューターゲームに冠する映画?
更に、また人狼が雑誌の表紙になった。今度は現在発売中のキネマ旬報2000年6月下旬号で、思い返せば我々一般に始めて犬狼伝説アニメ化の話が明らかにされたのは、キネマ旬報96年臨時増刊「押井守全仕事」だと思う。
さて、今回の特集には沖浦氏、押井氏、そしてかつて沖浦氏と一緒に仕事をした北久保弘之氏、士郎正宗氏のインタヴューも掲載されている。そしてここでは押井氏が、自身でまたケルベロスの世界の映画をやりたいと語っていたが、一体いつになるやら。
そして何故かZDNet JapanのGAMESPOTに人狼の記事が掲載されている。このGAMESPOTの記事、英語版ZDNetの翻訳記事に比べると本当に面白くない。英語版翻訳記事は企業批判や皮肉が堂々と載っているのだが、こちらは本当に当りさわりの無い記事しかなく、本当に露骨なゲームの単なる宣伝記事ばかりである。
今回の人狼記事にしても一体何故ここに人狼の記事が載らないとならないのか? 人狼とゲームと何の関係があるのだ? 金出されたから宣伝記事を掲載したというのがあまりに見え見えだ。もしかしたら編集者の趣味で掲載されたという可能性もあるにはあるが、とてもその記事はそうとは思えない…。
最後に、人狼の音楽を担当した、人狼の音楽と映像を扱った溝口肇展が6月19日から青山ブックセンタールミネ2店、7月4日から青山ブックセンター本店ギャラリーで行われるという事である。
ただし、テアトル新宿・シルバー劇場・テアトル梅田共通の特典付き前売り券は他の館では使用出来ないという事である。
さて、また人狼の特集が取り上げられた雑誌が一つ。スイッチ・パブリッシングのSWITCHという雑誌。なんとこの雑誌では人狼の画面写真は一枚もなく、押井氏と沖浦氏(最近氏は分身の術を体得したように思える)の対談と、二人の写真が掲載されている。この情報はT.N.氏により提供された。
宣伝終わり。最新情報を続ける。
またもう一冊人狼が表紙になった雑誌があった。ワークス社のCG WORLD誌である。こちらにも沖浦氏のインタヴューが載っているが(本当に御苦労様です)、やはりこちらは雑誌の通りCG~ディジタルとアナログについての質問がほとんど。人狼で使われた僅かなCG処理も紹介されている。
さて6月3日、丁度新宿での人狼公開日に当たるが、文化放送2100時から2300時まで放送の「超機動放送アニゲマスター」というラジオ番組の特集で押井守氏について取り上げられ、ゲストとして沖浦啓之氏が呼ばれるという。押井氏のインタヴューも放送されるとの事だ。筆者はラジオ環境が全く存在しないのだが…。
ところで、先日の5月26日の朝日新聞夕刊の沖浦監督インタヴューの記事だが、筆者は知人に訪ねまわって該当誌を探したが見つからず、仕方が無いので図書館に行ってコピーしてきた。その内容を人狼のページの方に掲載しておく。
さて、モデルグラフィックスの7月号が発売され、例によって押井氏の連載が掲載されているが、そこに『天使のたまご』のサウンドトラックCD『水に棲む』が復刻販売されたということが記されていた。筆者も早速入手してきたが、しかし何故今? 人狼との縁も薄いし(どうせなら紅い眼鏡やケルベロスのCDを復刻してくれと思う人も多いだろう)、全く奇妙な話である。徳間アニメージュライブラリから、1700円(KTCA-71938)で販売中。
また、このモデルグラフィックスでは人狼版のプロテクトギアのソフトビニールフィギュアの販売についても書かれている。海洋堂から1/6スケールの物が6800円で販売されるとの事だ。劇場での販売もあるらしいので、劇場に行く人は金を多めにもっておくように(発売は6月下旬となっているのだが、劇場で先行で置かれるのかどうかについては不明)。
それと少年エース7月号には非常に短いが人狼の特集と、押井氏のコメントが掲載されている。そして犬狼伝説[全]の宣伝もあり、これに申込券が封入されているという三頭身のケルベロス・ミニフィギュアの写真も掲載されている(何じゃこりゃ? と思ったが…)。犬狼伝説[全]はやはり完全予約制で締め切りは先にお知らせした通り6月30日だ。
人狼の上映日は6月3日(土曜日)で、上映時間は1100・1300・1500・1700・1900時の1日5回の上映。公開初日の初回上映後~二回目上映前に舞台挨拶があり、沖浦啓之(監督)、押井守(原作・脚本)、溝口肇(音楽)、藤木義勝(伏一貴役)、武藤寿美(雨宮圭役)の諸氏が訪れるとの事。
そして、初日の来場先着200名と、6月4日から9日までの来場先着30名に特性ブックマーク(フィルム栞)がプレゼントされ、更に上映期間中のリピーター特典として人狼の使用済み半券を持ってくるとポストカード3枚組(非売品)がプレゼントされるという。
名古屋・大阪の上映については未定だそうだ。テアトル新宿の位置についてはテアトルのページを参照されるのが早かろう。
当日は私(都々目)も早くから行っていると思うので、見かけたら気軽に声をかけてやって頂きたい。
犬狼伝説の豪華版についての追加情報を。1巻2巻を纏めて犬狼伝説<全>という名前らしく、先に報告した通り紅い眼鏡のラジオドラマのCDが付き、更に複製原画3枚、そして『ケルベロスフィギュアの購入申し込み券』という良く判らない物も付いて5,800円で8月発売予定。予約締め切りは6月30日という事で、予約しておかないと手に入らない可能性もあるので申し込んでおこう。
ところで月刊NewTypeの6月号にI.Gのホームページの特集があるが、ここを日々見ているような人にとっては特に価値ある情報ではない。
さて、世界文化社から販売されている"Begin"という雑誌の6月号に、世界の中の日本アニメということで人狼が紹介されている。正直言って記事は大したことは無い。
そしてその記事の中に『日本最強最大の押井守ページ』ということでこのページが紹介されていたのだが(事前に掲載依頼のメールが私の元に来ていた)、なんとそれが『野次犬の塒(ねぐら)』と表記されているのである。一体どういう誤植だ? まだURLを間違われなかっただけ良しとすべきか?
他にもアニメ雑誌AX等でも人狼が掲載されたが、こちらも大した事はない。公開目前ということでそろそろ色々な雑誌に取り上げられてこちらもチェックが大変である。
ところで、機動警察パトレイバーの初期OVAシリーズのDVD版が販売されているが、やはりバンダイビジュアルのDVDの質は良い(一方スターチャイルドのアニメDVDは悪質なことで有名)。さすがに映像ソースの画質(セルの色パカなど)はどうにもなっていないが、元々が低予算OVAとして作られていたものだということを考えると上等である。だが特に映像特典などは無いので、LDなどで持っている人は買う必要は無い。
『映画のデジタル作業も終了。編集も終わり、いよいよトドメの音響作業に入りました』と書かれている。さて、このアヴァロンは無事にすんなり公開してくれるのであろうか。一応2000年公開ということにはなっていたが…。
情報をもう一つ。ちまちまと噂が出ていた犬狼伝説の豪華版だが、1巻2巻を纏め、更に紅い眼鏡のラジオドラマのCDが付いて5,800円で販売される…らしい。『最初人狼の劇場公開とタイアップのつもりでエースで連載始めたら思い切りずれたから、今度こそ劇場公開に合わせて儲けるぞ』という商法だが、紅い眼鏡ラジオドラマは非常に貴重である。
しかし犬狼伝説、銀、白、赤、黒と続いて今度は何表紙版だ?
2000年06月03日 | 東京・テアトル新宿 |
2000年07月08日 | 名古屋・シルバー劇場 |
2000年07月中旬 | 大阪・テアトル梅田 |
また、5月28日と6月8日に、WOWOWの最新シネマジャックで人狼の紹介が行われる。この情報はRINGS千葉氏により提供された。
更に、富士見書房のページに『ザ・ラスト・ヴァンパイア 獣たちの夜』という謎の本について少々書かれている(この情報はみょう氏により提供された)。
ザ・ラスト・ヴァンパイア 獣たちの夜とだけ書かれているのだが、一体何なのかさっぱり判らない。いつ発売なのか、そもそも押井氏自身が書いているのかどうか、これは小説なのかどうか、大体本当に本なのか、それすらも判らないのである(なんて役に立たないページだ!)。現在製作中のアニメBLOODの外伝小説ではないかという説もあるが。取り敢えず5月の富士見の新刊文庫販売予定にはこの名前は無かった。
1969年、日本は新たな時代への過渡期、激動のときを迎えていた。高校生活動家の雫は機動隊に追われている途中、信じがたい光景を目にする。血なまぐさい獣の臭いと日本刀を手にした女子高生。彼が見たと信じた光景――闇に揺らめく蒼い炎のような眸が雫の運命を変える。現実と幻影の狭間で、得体の知れない何かが妖しく蠢く。劇場公開映画のアナザーストーリー、自伝的要素をからめた押井ワールドの決定版、満を持して登場!!
注・BLOODでの押井氏の肩書きは企画協力となっており、押井氏がIG内で演出を教えている『押井塾』からこの企画が生まれたということだ。しかし実際には押井氏はBLOOD自体にはほとんど係わっていないらしいので、野良犬の塒ではBLOODに関しては特に追っていない。
また、映画瓦版に人狼についての評が掲載された。こちらの評も好意的である。この情報はSLR氏に提供された。
さて情報によるとアニメイト及びペーパームーンで人狼特典(DVD/Tシャツ/エンブレム)付き前売りの予約受付が開始された。他にも人狼前売りを扱うショップは増えるらしいが、取り扱いショップ全リストについては現在調査中なのでもう暫く待って頂きたい。
また、先に掲載した通り『STUDIO VOICE』誌2000年5月号に押井誌のインタヴューが掲載された。これも内容は人狼で、2ページしかないが密度は高い。中には押井氏が『鉄人28号』をやる企画があったという意外な話や、人狼で押井脚本から沖浦映画になる過程で唯一ばっさり切り落とされたシーン、『伏と圭のプラネタリウムのシーン』について押井誌が寂しそうに語っている。
また、Production I.Gのページにも人狼前売り情報が掲載された。これが一番詳しかろう。
さて劇場窓口販売のポスター付き前売り以外だが、アニメイト等での販売が予定されているようだが、アニメイトに問い合わせたところ「現在(バンダイビジュアルからの)案内が来ていないので予約は受け付けられない」という事であった。詳細な取扱店の情報が入手出来たらまた掲載したい。
まず、先日書いた危惧の通りだった。前売りは全部で4種類というなめた状況で、何種類もの前売りを買わせ、マニアから絞れるだけ絞ってやろうという意図が見え見えだ(その見え透いた罠に正面から突っ込んでいくのが悲しいマニアの性なのだが…)。それらは以下の通り。
さあ、皆でバンダイビジュアルを呪え(そして買いに走る…)。
さて、また先日報じた通り文藝春秋からTitleという誌が創刊された。この押井守・ウォシャウスキー兄弟対談が非常に面白い。
『攻殻機動隊』の製作が終わった後に、やろうと思っていた仕事があったんだ。実写をアニメーションと同じような手つきで作るっていうことだったんだけど……。(中略)実際に3年くらい準備してたのに……ぐずぐずしているプロデューサーと会社が悪いんだけどね(笑)。この辺りに、押井氏のG.R.Mに関する呪詛を読み取る事が出来る。
(中略)僕は5~6年前に、当時のデジタル技術をうまく活用すれば実写でこの『マトリックス』のような表現は可能だって、もう何度も何度も言ったんだよ。もうずーっと言ってたんだけどなぁ。それなのにさぁ、プロデューサーやら製作会社やらがグズグズグズグズ言っててね。「誰かが絶対にやっちゃうんだから。早くやんないと! 最初にやった奴が勝ちなんだよ!!」って何度も言ってたのに(笑)。
さて人狼だが、やっぱりというか当然というか特典付き前売り券なるものが発売されるそうである。具体的な特典内容や販売時期についてはまだ不明だ。最近のこの手のものは、全く別の特典がついた前売りが数種類出たり(攻殻がそうだった)、複数種類の中からランダムに一つポスターやテレかが付く『トレーディング前売り券』と化したものがあったりと極悪化の一途を辿っているが、そうならないことを祈ろう…。
次に、少々気の早い情報になるが。
3月27日に文藝春秋から創刊される、『Title』という雑誌(そういうタイトルらしい)。この1号に、押井氏と『MATRIX』の監督のウォシャウスキー兄弟との対談が収録される。
3月17日に日本語版DVDが発売されるMATRIX(PS2にあわせて発売日を繰り上げたというが、本当か?)、その監督のウォシャウスキー兄弟は日本アニメのファンと公言しており、MATRIXを製作するにあたって『攻殻機動隊』の影響を受けたことを認めている(MATRIXには攻殻にそっくりなシーンが登場する)…という文章は前にも書いたが。
この対談ではウォシャウスキー兄弟に『人狼 JIN-ROH』を観てもらい、それについての事が中心になっているようだ。アヴァロンについてはほとんど触れられていないらしい。
最後に。何かと話題になっている映画『ケイゾク』。サブタイトルが『ビューティフル・ドリーマー』で、うる星やつら2 ビューティフルドリーマー(以下BD)ととの関連を匂わせるが、作中でも風鈴屋が出てきたりと、明らかにBDを意識している。プロデューサーがBDのファンで、それが原因らしい。
しかし、だからといって押井ファンがケイゾクを見る必要はほとんど無いそうだが…。
『上映場所も大型の会場がセレクトされていて、かつ満員であった。』という表記があるが、空席あったぞ確か…。
さて、人狼はヤング・ファンタスティック部門で南俊子賞を獲得した。人狼は19日と20日に夕張市民会館で公開され、その時の様子等が同ページに記載されている。
話は変わるが、『前略、押井守様。』にインタヴューが掲載されたじんのひろあき氏のページ(紅い眼鏡で美術を担当)の越境に、押井守氏のインタヴューが掲載されている。内容は主に攻殻機動隊についてで、インタヴュー収録からHP掲載への曲折した経緯まで書かれている。この情報はmotive氏により提供された。
どうもこの手のインタヴューというのは実際に収録してから公開されるまで非常に時間が経ったり、結局お蔵入りになったりすることが多いようだ。今回の沖浦氏へのインタヴューがそうならないことを祈ろう…(祈る前に原稿を書け)。
さて、先日の『テライユキのデジタルドリーム』、バーチャルアイドルだとか言うポリゴン女の案内でディジタル映像がどうのこうのという番組だったが、それで扱っていた映像の価値についての評価は置くとして、押井情報としての価値はほとんど、或いは全く無かった。アヴァロンについても触れられていない。押井氏はほんの少しだけ登場し、ディジタル映像について喋って(喋らされて)いた。
しかし最近髭を伸ばしている押井氏、人相が…。
アニメーション部門選定委員少なくとも沖浦氏は『押井アニメヘの挑戦状』という意図で作ったのではないと思うが…。また、『ジャパニメーション』という言葉は何度も書いているが、アメリカでは既に死語らしいが…。
石上三登志、おかだえみこ、島村達雄、鈴木伸一、登川直樹、長谷邦夫、三留まゆみ、森卓也、渡辺泰アニメーション賞「人狼 JIN-ROH」(バンダイビジュアル/プロダクション・アイジー)
ほかの参加作品は、「MARCO 母をたずねて三千里」「上京物語」「のび太の結婚前夜」「クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦」「ハッピーバースデー 命かがやく瞬間」「ゼノ かぎりなき愛に」「ホーホケキョ となりの山田くん」「しらんぷり」。アニメーション映画賞は投票の結果、「人狼」に決まった。独創的な成果を評価する大藤信郎賞は、全員一致で「老人と海」のペトロフ監督らに贈られることになった。
【選評・アニメーション映画賞】実写ではもはや再現不可能な昭和30年代を舞台に“もうひとつの戦後史”を大胆かつ冒険的に描きだした「人狼」はアニメーションにおける事件である。その圧倒的な画力と構成カ、そしてアニメならではのカタルシスは、ジャバニメーションの最高峰と言っでも過言ではないだろう。原作・脚本は「攻殻機動隊」の押井守監督だが、これは天才アニメーターと呼ばれた沖浦啓之(1966年生まれ!)の恐るべき初監督作品であり、押井アニメヘの挑戦状でもある。沖浦自身が言うように「20世紀最後のセル・アニメ」であることにも注目したい。(三留まゆみ)
犬狼伝説のコミックの方だが、特機隊の組織図などの資料が添付されており、それは日本出版社から出版されたB5サイズの単行本(銀表紙)のものに補足・訂正した形となっている。しかしやはり出渕裕氏のラフデザインなどは載っていない。
次に。ミュージックマーケットフオノからうる星やつらTVシリーズ全話収録LD-BOX(50枚組)が再販されるという宣伝メールが私の元に届いたので、折角だから情報として載せておく。価格は231,140円(初版価格は333,000円だった)。これが最後の生産となるらしい、DVDでも出そうな気配だが。関係無いがめぞん一刻はDVD化されるという。
うる星やつらTVシリーズでは押井氏は前半のチーフディレクター(監督)を勤め(うる星やつらは途中で製作がぴえろからディーンに移った)、その中には珠玉の作品が混ざっている。純粋に押井作品として見たいのであれば、ばら売りのLDを買ったほうが賢明だろうが。では押井作品としてどのうる星やつらの話を見ればよいのか? ということについては夏のコミックマーケットで野良犬の塒(押井守ML)から発行予定の同人誌に掲載する予定(担当者は原稿宜しく)。…とここで我々の宣伝をしても仕方が無い。
押井関連情報に戻る。人狼 JIN-ROHの配給・公開時期等についてだが、2月1日発売予定の原作押井守、作画藤原カムイのコミック犬狼伝説2巻のオビに載るらしい、この日は書店に走れ。もっとも公開時期については、人狼の前に公開される作品の興行の影響(作品が人気だと公開期間が延びる)のあおりを食って、発表時期より更に伸びる可能性があるというのが実情だそうだが。
当ページの掲示板にも書かれていたが、人狼の公開は東京と大阪のみになるという噂がある(押井氏が名古屋で行われた講演会で漏らしたのが発端らしい)。だが実際にはそこまで悲観することはないようだ。夕張に行けない人も希望を持って待っていよう。
最後に毎日新聞の毎日新聞映画賞についての面白い話を聞くことが出来たので少し掲載させて頂く。先に『他の受賞作品を見ると、どれもこれも既に公開が終わったものばかり』と書いたが、映画賞の規定で、ノミネートできるのは公開された作品のみとなっているのだが、アニメに関してだけは公開前の作品でも可能だそうだ(実験アニメなどの為の配慮だろう)。そこで人狼もエントリーしてみたところ、ジブリのとなりの山田くんを押し退けて受賞してしまい、関係者一同驚いたという。2月3日発売の毎日新聞(朝刊か夕刊かは不明)に、受賞作品(勿論人狼も含まれる)の評が載るそうだ。
因みに筆者はIGのページでこの知らせを見ると、深夜0時近くに走ってコンビニに行って18日付朝刊の毎日新聞を捜したが、まわったコンビニ4件全てが毎日新聞を取り扱っていなかったという憂き目にあった、まあそんな事はどうでも良い。
さて、夕張である。確かにフランスやドイツよりは近いが、新千歳空港からもJR北海道で3時間。筆者はこのために夕張に『取材』に行く予定である。では諸君、夕張で逢おう。
取り合えず一つのことだけは決まった。藤原カムイ氏作画による犬狼伝説の2巻は2月1日発売ということだ。
さて人狼だが、国内の某映画祭で公開されることが決まったという話だ。差し当たり思いつくのは夕張国際ファンタスティック映画祭だが、こちらは現在上映作品の情報はまだ公開されておらず、推測に過ぎない段階である。現在人狼の公開は『初夏』という説が一番有力だが、一体いつまでが初夏なのか?(そもそも初夏という言い方自体が非常に苦し紛れの表現であるように思える) 前に私はここで、人狼の公開が2000年8月になったという夢を見たという事を書いたが、冗談では済まされない気がする…。
また冬コミでは結局プロテクト・ギアのコスプレを見出すことは出来なかった。次のチャンスはワンフェスか?
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